2018年のロシアワールドカップも大変盛り上がりましたね。
日本代表もたくさん活躍してくれました。
ペルーは36年ぶりに出場することになり、試合日は大統領命令で祝日となる大騒ぎ。それほどまで、サッカーは南米ペルーではとっても愛されているスポーツなのです。
空港ではロシアワールドカップマスコットキャラクターの「ザビワカ」とともに写真を撮る人の姿も。
お土産もたくさん売られていました。
そんなサッカー命の国ペルーですが、サッカーよりも外国人にとって有名な場所があるのですが、何かわかりますか?
マチュピチュです! ペルーに来たらマチュピチュを目指すしかありません!
ということで今回はマチュピチュへのアクセスなどをご紹介したいと思います!
一筋縄では行かないアクセス
みなさんマチュピチュはどこにあるかご存知ですか? ペルーの山奥というざっくりした回答の方も多いのではないでしょうか?
実はマチュピチュは、ペルーの首都リマから約1,101km、ペルーの南部に位置します。日本でいうと東京—大阪間が約500㎞ですので、往復したくらいの距離ということです。
意外と遠いんです・・・。
まずは、ペルーのリマにあるホルべ・チャペス空港から国内線でクスコという町に向かいます。
バスでも向かうことはできますが、先ほどお話したように、東京—大阪間を往復するのと同じくらいの距離。東京—大阪間は夜行バスで片道約8時間〜9時間かかりますので、その倍の16時間程度はかかることになります。長距離バスでの強盗、窃盗、バスジャックなども増えているので、あまりおススメはしません。
リマからクスコまでは1日約46便ものフライトがあり、所要時間は約1時間20分です。リマは標高0m、クスコは標高3,399mですので、富士山より400mほど低い位置まで飛行機で向かいます。
フライト中は、なかなかスリリングな山間を抜け、突然山の上に登場する町がクスコです。
世界遺産の街 クスコ
クスコという名前を聞いたことある方もいるのではないでしょうか?
インカの時代に「へそ」という意味で名付けられたクスコは、太陽神を崇拝し、インカ文明の中心地として栄えた土地でもあります。
クスコは街並みの素晴らしさと歴史的・文明的建築物が多く残ることから、1983年にユネスコ世界遺産に登録されました。石畳と、京都のように碁盤の目上にきっちりと作られた街、そしてインカの時代から使われている用水路など、歴史的な街なのに古さをまったく感じさせない、おしゃれな景色が広がります。
第一試練
飛行機から降り立ち、まず最初に思うことが、空気が薄いということです。重い荷物を持ってホテルまで向かう間に、だいたいの人が「高山病」に苦しめられます。
宿泊するホテルにはだいたい置いてあると思いますが、現地の方は、高山病予防に「コカ茶」を飲みます。
コカの葉を干して、お湯を注いだだけという、いたってシンプルなものですが、効果のほどは・・・あまりよくわかりません。
私は心配だったので、日本で高山病予防のお薬を処方していただき、クスコに着く前日から飲み始めたので、基本的には大丈夫でした! 心配な方は、お守り代わりにも持っていくことをおススメします。
マチュピチュ目指して列車の旅
マチュピチュへのアプローチ方法は列車です。
ペルーレイル、インカレイルという2社のみとなりますが、今回はペルーレイルを利用しました。
朝4時に集合し、クスコから車かタクシーでオリャタイタンボという駅に向かいます。クスコ近くにポロイという駅があるのですが、ここからの出発便が少ないので、オリャタイタンボまで行くことをおススメします。
ここまでの所要時間は車で2時間くらいです。
駅に着くと列車が続々と到着します。
奥に見えているブルーの列車が今回乗ったペルーレイルで、シルバーがインカレイルです。
ペルーレイルは3種類のグレードから席が選べます。ハイラム・ビンガム、ビスタドーム、エクスペディションです。ハイラム・ビンガムはポロイ駅発のみの列車で、一番豪華な車両です。金額も往復796ドルと非常にお高め(日本円で約9万円弱)。しかし、ブランチやカクテル、帰りはディナーもついてくるので、奮発しちゃおう!という方にはいいでしょう。
私は今回中間クラスのビスタドームに乗車しました。
ビスタドームは、天井、両サイドが開放的な窓になっており、景色を存分に楽しめます。またシートも対面席の座り心地のいいシートなので、他の国の人とも会話を楽しめます。
ビスタクラスでは行きは軽いお菓子(この時はキャロットケーキ)と帰りはサンドイッチとケーキ、飲み物を提供してくれます。
オリャタイタンボ駅から約1時間35分かけてマチュピチュ駅まで向かいます。ここからは代わり映えのしない山道をずっと走っていきますが、こんなところでどうやって生活しているんだろと思うような場所に家があったりします。
マチュピチュ駅の1つ前に駅があり、ここで降りて山道をハイキングしながら登ることもできます。
第二の試練
マチュピチュ駅まで到着すると、循環バスが用意されており、駅からマチュピチュの入り口まで送迎してくれます。だいたい15分に1本くらいのペースでバスが来ます。
バスを利用しない場合は、麓からマチュピチュ入り口まで歩きで約2時間かかるそうで、バスだと20分ほどで到着します。
さて、バスに乗り込みますが、とてつもないクネクネ道を登っていきます。このクネクネ道をマチュピチュを発見した探検家ハイラム・ビンガムにちなんで、ハイラムビンガムロードと呼んでいます。
クネクネを13回ほど繰り返し、ガードレールもない崖道を進んでいきます。マチュピチュは天気が変わりやすく、朝霧や小雨が降ることも珍しくありません。そのため道もぬかるんでおり、なかなかスリリングな道のりを進んで行きます。
ここの道でかなりバス酔いする方がいるそうなので、乗り物酔いのひどい方は、酔い止めを飲んだ方がいいですよ!
チケットは先に買う!
過酷なバス旅を終え、いよいよマチュピチュに到着すると、「わーこんなに人いるの」とびっくりするほど、人で溢れかえっています。
それもそのはず、実はマチュピチュは1日に入山できる人数が限られており、1日3000人と決められています。午前の部、午後の部と分かれていて、もちろん当日でも購入することが可能ですが、午前の部に間に合わなければ、入り口でずっと待つはめになってしまいます。
またマチュピチュに1回目に入る時(時間内であれば何度も出入りできます)は必ずガイドを同行させる決まりとなっているので、そこも忘れずに!
電車、バス、入場券、ガイドがセットになったものも、クスコ市内やインターネットで販売されていますので、事前に購入することをおすすめします。
いよいよマチュピチュへ
さて入り口でパスポートとチケットを見せ、道を進んでいくと、すぐに絶景がやってきます。
少し雲がかかっていますが、これもなんだか絵になります。
こんなところでインカの人は生活していたのかと改めて、尊敬してしまいます。
ちょっとした壁の穴からのぞくと眼下には崖が・・・。
第三の試練
マチュピチュは標高約2400mの高さに位置します。クスコ市内が3399mですので、標高が低くなっている分空気も濃く感じます。
また観光客が歩きやすいように、石の階段が舗装されていたりと、思っていた以上に歩きやすいということを感じます。
このようにいたるところで、日々舗装され、劣化を防いでいます。
出発する時に、クスコ市内は約0度で寒くて何枚も重ね着するのですが、太陽の国マチュピチュは陽が射すととたんに暑くなります。日陰もあまりないので、脱ぎ着できる恰好がおススメです。
たくさんの動物も見られる!
高山ですが、マチュピチュはたくさんの動物が生息しています。
マチュピチュといえば!というアルパカもたくさん。
野生のチンチラや珍しい色の小鳥もたくさんいました。
また高山植物もたくさん生えているので、注目してみてくださいね。
マチュピチュ内は、絶景が広がり、私たちの文化と大きく異なるインカ文明を伝える建造物があります。
どれを見ても絶景間違いなしのマチュピチュに是非足を運び、インカ文明を感じてみてはいかがでしょうか?