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2018-08-11

【マレーシア】プラナカン文化が栄えた世界遺産の街「マラッカ」の、歩いて巡る観光スポット10選


「マラッカ海峡の歴史都市群」としてユネスコ世界文化遺産に登録されているマラッカ。(「都市群」のもう一つはペナン島のジョージ・タウン)


中国 × マレー × ヨーロッパの文化が融合した プラナカン文化 が栄えた古都マラッカの主な見所は徒歩圏内におさまっていて、移動手段はどうしよう、といったストレスもなく観光できるのも大きな魅力です。

※プラナカンとは
中国系移民と現地の女性との混血の子孫の総称。プラナカンの男性はババ、女性はニョニャと呼ばれる。

※プラナカン文化とは
中国とマレー半島だけでなく、交易先のオランダやイギリスなどの文化も混ざり合った独自の文化。







1. オランダ広場

インパクトが強い赤い建物が並ぶ広場はオールドマラッカの中心地であり、マラッカ観光のスタート地点。オランダ支配時代の建造物が並んでいます。


マラッカはポルトガル、オランダ、イギリスなどに400年以上支配されていた歴史があります。街には各時代各国が残した建造物が残っており、多国籍都市といった印象を強く受けます。

▲ マラッカキリスト教会とスタダイス

この広場はマラッカ名物、ド派手なトライショーのターミナルにもなっています。


暑すぎて歩くのはしんどい!という方はキャラクター満載のトライショーを利用するのも手ですね。




2. 聖フランシスコ・ザビエル教会

オランダ広場から伸びるラクサマナ通りの建物も赤で統一されています。


通りを進むとフランシスコ・ザビエルの功績を讃えるために1849年に建造された聖フランシスコ・ザビエル教会があります。教会前にはザビエルと日本人の弥次郎の像が。弥次郎と出会い日本語を覚え、共に日本へ布教に向かったのです。






3. セントポールの丘

スタダイスの裏手にある丘の上に建つのは廃墟と化したセント・ポール教会。


ポルトガル支配の頃、キリスト教布教の拠点となった場所。中国上陸が叶わず、マカオでこの世を去ったザビエルの遺骨はインドのゴアに移される前、この教会に安置されました。


丘の上から、家並み、マラッカ海峡の景色も楽しみましょう。






4. サンチャゴ砦

1511年にマラッカ王国を攻略・占領したポルトガル人によって建設されたファモサ要塞の一部。


後に大英帝国によって破壊されてしまいましたが、唯一現存しているのはサンチャゴ砦のみ。


当時はここまで海だったわけですね。
マラッカはヨーロッパから“東のベニス”と呼ばれていたほど、東西貿易の中継点という要衝であったため列強国に支配されるに至った訳です。




5. マラッカ川

マラッカ中心部に流れるマラッカ川。東側には植民地時代の史跡が、西側にはチャイナタウンが広がっています。橋を渡ると雰囲気がガラリと変わるのもマラッカの魅力ではないでしょうか。


ボードウォーク散策やリバークルーズなども楽しめます。


明かりが灯りはじめる夕方は気持ち程度過ごしやすくなります。暮れゆく空の色と川沿いの景色は歩き疲れた身体を癒してくれます。






6. Melaka Street Art

川沿いに建つ建物にもポップなアートが施されていますが、住宅街の裏路地にも素敵なアートが。


次から次に現れるアート。生活の1シーンが表現されていて、見ていて飽きません。






7. ハーモニーストリート

通りの正式名称は「トゥカン・エマス通り」。なぜハーモニーなのかというと、この通りには仏教、イスラム教、ヒンドゥー教と異なる宗教の寺院が並んでいます。

▲ 中国寺院 青雲亭


異教徒を認め合って共存している=世界平和の意味があるそうです。

▲ イスラム寺院 カンポン・クリン・モスク

ミックスカルチャーを象徴している通りです。




8. ジョンカーストリート

オランダ広場から真っ直ぐ伸びるチャイナタウンのメインストリート。飲食店や土産店などが軒を連ね多くの観光客で賑わっています。


1階はショップ、2階は住居用のレトロなショップハウスが隙間なく建ち並んでいます。同じような2階建てが続いているように見えますが、それぞれ時代によって様式が異なり、外観の装飾や色使いも違います。


金、土、日にはナイトマーケットが開催されます。狭い道の両脇に所狭しとギッシリ屋台が並び、昼間の人通りとは比べものにならないくらい、人、人、人で溢れます。


パワフルでエキサイティングな夜、これもマラッカ名物になっているので、マラッカへは週末を狙って行くのがベターです!






9. ヒーレンストリート

プラナカン様式の邸宅が並ぶヒーレンストリート。貿易で財を成したプラナカン達がこぞって邸宅を構えたことから別名「富豪通り」とも呼ばれています。


玄関部が奥まっていて、隣の家との境の壁には数軒隣まで見通せる丸窓が連なっています。風水的な役割だったのでしょうか。とっても趣がありますね。






10. ヘリテージホテル

クアラルンプールから日帰りでも十分可能なマラッカですが、プラナカン文化に少しでも触れたい!という思いがあればプラナカンの邸宅を改装したヘリテージホテルに泊まってみては?

▲ Hotel Puri Melaka


狭い間口からは想像も出来ないくらい奥行きが長く、置いてある調度品もゴージャス!細部にまでこだわった内装で、当時の豊かさと華やかさを体感できるホテルです。





歴史と現在のトレンドを取り入れ魅力的な観光地として発展しているマラッカ。多国籍文化の融合がマラッカ独自の文化として息づいている、そんな印象を受けました。
マラッカの歴史に触れながら気ままな街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。


このしおりのライター

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