「奇想の画家」と呼ばれるジュゼッペ・アルチンボルドの作品が上野の国立西洋美術館に大集結!
展示は9/24(土)まで。
金曜、土曜は21:00まで開館しているので仕事帰りでも立ち寄れます。
ジュゼッペ・アルチンボルド
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍したイタリア・ミラノ生まれの画家。果物、野菜、動植物、本などを寄せ集めて描かれた肖像画やトリックアートのような逆さ絵など、ユーモア溢れる作品を多く生み出しています。画業だけでなく、演出家(今でいうアートディレクター)として宮廷の祝祭行事の企画と演出も手がけていました。今回の展示にはそれを示す貴重な素描も出展されています。
四季と四大元素が勢ぞろい!
ふたつの連作、『四季』と『四大元素』は組み合わせて4つのペアができるよう構想されています。
▲ 大気と春
▲ 夏と火
▲ 大地と秋
▲ 冬と水
アルチンボルドの作品はそれぞれアメリカ、スペイン、フランス、スウェーデン、オーストリア、イタリア、個人宅(個人所蔵もある!)など全世界に散らばっており、一同に会して鑑賞できるのは今だけ!
だまし絵のような逆さ絵
逆さにしてみると人物像が浮かび上がるユニークな作品。思わず首をひねって見入ってしまいます。
↓
▲ 庭師
↓
▲ 料理人
※写真はウィーン美術史美術館で撮影したもの。日本では撮影禁止です。
アルチンボルドメーカー
会場入口では、個人の顔立ちに合わせて「アルチンボルド風」に肖像画を創り出す「アルチンボルドメーカー」なる楽しいアトラクションがあります。最新のデジタル技術により、野菜や果物で構成されたオリジナルの自分肖像画が現れ、一緒に記念撮影をすることができるのです。
ちなみに私の顔はこんな感じに仕上がりました。
アルチンボルドに肖像画を描いてもらった気分が味わえますよ、楽しいので是非参加してみてください!
近づいてみるとどれもこれも描写がリアルで、皇帝へのメッセージも隠されており、ユーモアだけではない『意志』が感じられる作品ばかり。
"知略の芸術"、ご興味ある方は上野の国立西洋美術館まで足を運んでみてください。