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2017-08-12

ここはヨーロッパ? フィリピン北部イロコスの世界遺産

フィリピンの首都マニラから飛行機で北上すること1時間、ルソン島北部イロコスにはスペイン風の世界遺産が存在します。日本ではあまり知られていないパオアイ教会とビガンの街並みを紹介します。

(下記写真は空港のあるラワグ市の市庁舎付近で撮影。)




パオアイ教会(Paoay Church、セント・オーガスチン・パオアイ教会)

パオアイ教会は1700年代に建設された教会で、世界遺産「フィリピンのバロック様式の教会」のうちのひとつです。珊瑚とれんが造りの荘厳な教会は迫力があり、見応え十分です。現役の教会ですので、参拝者の邪魔にならないように観光しましょう。



ランチは、パオアイ教会の目の前にあるヘレンシア・レストラン(Herencia Restaurant)で。

ピナクベット(フィリピン風の野菜炒め、ゴーヤ、トマト、オクラ、なすなど)を乗せたピナクベットピザやバグネット(皮付き豚肉をかりかりに揚げたイロコスの郷土料理)がおいしいです。

観光客にも現地の方にも人気で混み合っていましたので、昼前の早い時間に行くことをオススメします。



ビガン(Vigan)

パオアイ教会から車で南下すること約2時間。スペイン統治時の16世紀頃から貿易の拠点として栄えたビガンは、奇跡的に第二次世界大戦の戦火を逃れ、町並みにスペイン情緒を残しています。こちらも世界遺産です。

ビガンは目抜き通りであるクリソロゴ通りをカレッサ(馬車)に乗って観光するのが楽しい。1人50ペソであたりを一周してくれます。

通りには陽気な音楽がかかり、なんだかヨーロッパの地方都市にいるような錯覚に襲われます。


街歩き中に日本でも有名な彼(ドゥテルテ大統領)も発見しました。



おやつはイロコス名物エンパナーダを食べましょう。

イロコス地方のエンパナーダは、卵、挽肉、ソーセージ、刻んだ野菜、パパイヤなどの具を米粉の生地に包んであげたもので、甘くなく、フィリピンのご当地ビールの「サンミゲル」がよく合うジューシーな味わいです。

空港のあるラワグ市からビガンにいく至る所にエンパナーダの屋台があって、1つ50ペソ程度で買うことができます。



行き方

公共路線バスも出てはいるようですが、慣れない土地で現地語も通じませんし、治安の観点からもホテルから車とガイドをチャーターして行きましょう。私は宿泊した「フォートイロカンディア」で下記のツアー(車、ドライバー。英語ガイド付)をチャーターして行きました。

【ラワグ市内観光(パオアイ教会を含む)(4時間)】 1875ペソ(1人につき)
【ビガンツアー(6時間)】 2250ペソ(1人につき)

「フォートイロカンディア」はマルコス元大統領が迎賓館として建設したホテル。古さは目立ちますが、イロコス地方最大のホテルで、ミニ動物園やビーチも完備されています。建物は煉瓦造りで洋風。


館内にマルコス大統領一家や要人来訪時の写真が展示されており、イロコス地方の歴史を感じることができます。有名なマルコス大統領の奥さんのイメルダ夫人の若かりし頃の写真は本当に美人で必見です。




以上がイロコス地方の紹介です。日本人にはあまりなじみがない場所ではありますが、マニラからは空路で1時間ですので、フィリピン旅行の際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


このしおりのライター

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