500年の歴史
ユネスコ文化遺産に登録されているキューバ郊外の都市トリニダは、1514年に金を探しに来たスペイン人によって築かれ、その後、サトウキビ農業で生産される砂糖の貿易によって繁栄しました。
当時の繁栄を象徴する農園主の邸宅や町並みはそのまま残されており、歴史の中に一気に入りこんだような錯覚を覚えます。
トリニダから車で10分程、近隣に広がるロス・インヘニオス渓谷は18世紀末から19世紀末まで砂糖生産の中心地でした。
サトウキビ農業で働かされていたのはアフリカから連れてこられた黒人奴隷たち。見張り塔には複数の鐘が取り付けられており、異なる音色で終業時間などを知らせていたそうです。
▲ マナカ・イスナガの塔
色が溢れる!
石畳に映える色彩豊かなトリニダの街は歩いているだけで楽しく、どこを切り取っても絵になる街角に心が奪われます。
建物だけではなく、人々の服装もカラフル!
ドレスを着た少女をあちこちで見かけました。こちらでは15歳になるとお祝いをするそうです。(女子限定) 成人式的なものでしょうか。着飾って、どこか誇らしげでした。
笑顔が溢れる!
険しい顔をした住民たちが玄関先に佇み何をするでもなく道行く人を眺めている。一見強面の彼らですが、「Hola!」と挨拶すると・・・
途端に笑顔が広がり手を振り返してくれます。子供から老人まで、人懐っこい笑顔に温かい気持ちになりました。
リズムが溢れる!
街角で、店内で、気づくとキューバンミュージックが鳴り響き、人々が陽気に踊り出す!
ここは是非、トリニダ名物、ハチミツ風味のカクテル「カンチャンチャラ」をいただきながら、キューバのリズムを楽しみましょう。
▲ カンチャンチャラ
キューバ産ラムをベースにしたカクテルも遊び心あって可愛い仕上がり。3色のカクテルは「トリニダ・スペシャル」!街のカラフルさを表したカクテル。可愛さ反面、ラムがたっぷり入っているのでかなりパンチが効いています。
教育無料の社会主義
やたらと目についたのは学校の多さ。いたるところに学校がありました。
※許可を得て撮影させていただきました。
キューバの未来を背負う子供達。
子供達のための文化センター(放課後クラブ)などの施設もあり、教育レベルの高さを垣間見ることが出来ました。
ツーリスティックな賑やかさを放つ一方で昔の佇まいを残す素朴さもある街。カラフルな街色と相まって、人々の生活感や笑顔に、活き活きとした明るさを感じました。
トリニダでは「Hola!」を武器に、人々の笑顔を引き出しながら街歩きを楽しみましょう!