北海道16泊の旅の続きです。
函館の次は白老町に一泊したときの出来事を記事にしたいと思います。
函館(2泊)→白老町(1泊)★いまココ!→利尻島(3泊)→礼文島(4泊)→豊富町(2泊)→富良野(1泊)→美瑛(2泊)
【函館】夏の北海道16泊の旅〜景色を楽しむてくてく街歩き編〜
7月下旬、北海道にお出かけしました。だって関西暑いんだもん…。今回の旅はこんな感じで計画しました〜!!函館(2泊)→白老町(1泊)→利尻島(3泊)→礼文島(4泊...
函館から白老町へ
函館から、目的地の白老駅までは特急北斗で3時間弱。
途中、温泉地で人気の登別もこの沿線です。
温泉が好きなら途中で登別に寄る旅もいいですね。
白老を過ぎれば新千歳空港へもすぐ!北海道の中でもアクセスが便利な場所かと思いますので北海道ビギナーさんにもおすすめです。
函館を出発し、12時過ぎに白老駅到着です。
駅の看板が「ウポポイ(民族共生象徴空間)」をイメージしたデザインになっていました。
きっと、ウポポイ目当てで下車する観光客が多いのでしょう。
2020年に誕生したウポポイ。アイヌ文化復興と創造の拠点となるナショナルセンターです。
「ウポポイ」はアイヌ語で「おおぜいで歌うこと」を意味する言葉なんだそうです。
そういえば、「知床」もアイヌ語で、「シリエトク」が語源の「地の果て」に近い意味を持つ言葉だと今回の旅行中、北海道の人に教えてもらいました。
知床という場所自体は、五湖や流氷で有名な、あの「知床」だけではなくて、北海道のあちこちにあるそうです。へえ〜知らなかった!
白老駅からウポポイまでは徒歩10分ほど。
改札口には、ウポポイの方角を案内する係の人がいました。
今回の私の白老町訪問の目的は、知り合いが5月にオープンした本屋を訪ね、ウポポイに行くことでした…。
まだこの時点では。
白老町のおしゃれなゲストハウス「haku hostel」へ
では、今回のお宿の紹介から!
ゲストハウス「haku hostel」。
駅から徒歩5分くらいの場所にあります。
ドミトリーと個室と両方ありますが、私は女性専用ドミトリーを選びました。
私は長期の旅行のとき、コストと快適さのバランスを考えて、今回のようなドミトリーで安く済ませる日と、旅館やペンションの個室でゆっくり過ごす日を使い分けて旅をしています。
ずっとドミトリーが続くと、やっぱり疲れてしまいますから、ドミトリーの後に個室、というようにバランスを取るといいのかなと思います。
ちなみに私の場合、今回の北海道旅行ではドミトリーを3回、個室を5回予約しました。
あとは洗濯をどこでするか考えておくのも旅のポイントです!
宿やホテルによって洗濯機、乾燥機の料金も少しずつ違っています。事前にチェックできたらしておくのもいいかな、と思います。
先にゲストハウスに荷物を置かせてもらって出かけます。
玄関前は、マリーゴールドや紫陽花が咲き誇って、私の訪問を歓迎してくれているよう。
宿は海外の方が多く利用されている印象でした。
長期滞在されているヨーロッパ人の女性と「ウポポイ行ってきたの。オススメよ!」、「私も今から行くのよ〜、楽しみ〜!」と交流のひと時。
△作業にも快適な共用ラウンジ
共用ラウンジは素敵なカフェにいるような気持ちで作業ができました。
また、簡単な調理ができるキッチンスペースもあります。
私は、近所のスーパーで刺身を買ってきて食べました。
ゲストハウスから歩いて10分くらいの所に「スーパーくまがい」という魚介の品揃えの良いスーパーがあるのです。
ここでは「元気ひろば」という食堂で、海鮮丼なども安価で食べられ、ウポポイに来た人にもよく利用されているのだとか。食堂の営業時間は、11時から15時までです。
スーパーに行くと「閉店のお知らせ」と張り紙がありまして、一瞬「ええ?!」となりましたが、事業譲渡されて「ラッキーマート白老店」に変わり、食堂も継続するとのこと!
宿では、快適に一泊を過ごすことができました。
清潔感があって、お洒落で、リーズナブル!駅から近いのも便利です。
白老町に来ることがあったら、次もここに泊まりたいなと思いました。
皆さんもぜひ、利用してみてください。
予想外の展開で予定を変更!
この日はまず、「またたび文庫」を訪ねる予定でした。
またたび文庫は、知人が「まちの本屋」として今年5月にオープンさせた本屋です。
ゲストハウスから徒歩2分ほどの場所にあります。
haku hostelもその知人に紹介してもらいました。
久しぶりの再会を楽しみにしていたのですが…何と定休日!
あ〜やってしまった!!次回また北海道に来た時のお楽しみですね…。
ということで、気を取り直しましょう!!
白老町に来たからには、ウポポイに行って白老町に来た目的の半分だけでも果たして帰らねば!
ふと、空を見上げると快晴です。
そういえば28日に函館に来てから、2日間パッとしない空模様だったなあ。これからいく場所、この先の週間天気予報も曇りが多いなあ…次いつ青空を見ることができるかなあ…と始まったばかりの旅に思いを馳せておりました。
天気予報を見ると、次の訪問地、利尻島は曇りが続いています。
そのとき―、私の頭に突如「地球岬」という単語が浮かんできたのです!
地球岬は、北海道の自然100選でも1位に選ばれたことのある室蘭八景の一つ。
絵鞆半島の最南端に突き出た地球岬は、高さ100メートルの断崖絶壁が連なる、太平洋を一望できるスポットです。
かつて、北海道の人が「地球岬は室蘭で唯一の観光名所」と言っていた記憶があります。
白老町って、室蘭から「まあまあ」近いんじゃ?!
地球岬、行けるんじゃない??
その時、私の中の天使か悪魔かわからない奴が耳元でこうささやきました。
「ねえねえ、まあまあ、近くまで来ているじゃない?こんな天気の日に見ておかないと、きっと私は後悔するわよ〜。」
(しばし考える…)
「そうだ、地球岬行こう!」
地球岬まで歩く!
そんな訳で、わざわざ白老町を経由していながら、ウポポイを尻目に地球岬に行く計画に突如変更したのでした!
結論から言うと、大正解!
きっとどんな景色に見るかで地球岬の印象も変わると思うのですが、この日は最高の地球岬日和でした!!
さて、「地球岬までどうやって行ったの?」という質問にお答えしましょう。
駅から歩きました!
地球岬の最寄り駅は、白老駅から電車で1時間くらいの場所にある「母恋駅」。
この次が終点「室蘭駅」になります。
母恋駅から地球岬までは、Googleナビ先生によると徒歩33分。
私の旅の座右の銘は「車がなければ歩けばいいじゃない!」
そうマリーアントワネット流(?)の旅をしています。
33分なんて余裕で徒歩圏内!
おかげで、目的地に辿り着くまでにも素敵な景色を一杯楽しむことができましたよ。
例えばここ!
室蘭八景の一つにもなっている「金屏風」。
断崖に太陽が映えるとき、金屏風を立て連ねたように見えるからこう名付けられたそうです。
別の場所には「銀屏風」と呼ばれる室蘭八景もあるそうです。
銀屏風は距離的に車がないと厳しい場所で断念。
地球岬の絶景に感動
行きは登り坂が多いので、予定より時間がかかってしまいました。
歩くこと約40分、ついに地球岬に到着です!
おお〜!!海が青い〜!!空も青い〜!!
展望台からの景色
お待たせしました!
これが展望台からの景色です!
美しい以外言葉が出ませんね!
どこまでも続く広大な青い海と空に、身体中吸い込まれていきそうです。
そしてどこを見ても美しい景色が次々と目に飛び込んできます。
私はいつも初めて出会う風景に向けて語りかける言葉があります。
日本は四季に恵まれていて北から南まで美しい景色がある。
この美しい風景の中でも、その景色が一番輝いている季節、一日の中でも最高の瞬間がある。
これからも、そんな景色にもっともっと出会いたい。心からそう思います。
私が旅をする一番大きな理由はこれなのかもしれません。
この日見た地球岬は、間違いなく最高に輝いていたと思います!!
幸福の鐘
地球岬の展望台の近くには「幸福の鐘」があります。
岬を見に行ったら、幸福を願って鐘を鳴らしてみましょう!
この日は平日だったからか、人も少なめで待つこともなく鐘を鳴らすことができました!
車がなくても旅はできる!
そして周りを見ると、みんな車で来られている様子。そりゃそうでしょう。
ふっふっふ。歩いてここまで来たのは私だけ!
車がなければ、歩けばいいじゃない!
私は、北海道を旅すると言う度に、決まって周りから言われる言葉があります。
「北海道は、車がないと旅できないよ」
皆さんも言われたことありますか?
私はそれを言われるたびに、「本当にそうなの?」と思うのです。
実際、車なしでは不可能な場所もありますし、天気によっては車なしでは身動き取れないような場所もあるのは確かです。
車があるに越したことは無い。
でも、「車がないと」と決めてしまうのは勿体無いと思うんですよね。
私はペーパードライバーなので、レンタカーを借りる選択肢はありません。
一人旅のときは、公共交通機関を使う、レンタサイクルを借りる、歩く、この三つで案外旅を楽しむことができています。
まあ、車があればいいのになあ、と思うこともしょっちゅうですが、車に頼らない旅の良さもあるので、皆さんも諦めないでほしいなと思います。
車がなければ、歩けばいいじゃない、
車がなければ自転車を借りればいいじゃない!
帰りはルートを変えて歩く!
感動的な景色を堪能した後は、また駅まで歩きます!
同じ道を辿るのは面白くないですから、帰りは室蘭駅まで歩くことにしました。
ルートを変えると、また違った景色に出会えるのも楽しみです。
室蘭駅までは徒歩で約60分。徒歩圏内です!(笑)
チャラツナイはアイヌ語で「滝からサラサラ流れる小川」という意味があるそうです。
木々で少々見えにくいのですが、ここからの眺めも良かったです。
帰りは下り坂が多く楽ちんでした。
花が咲き乱れる道もトレッキングにもってこい。下り坂が続く帰りは1時間があっという間でした。
終わりに
今回は、白老町までやってきて、知人の本屋も定休日で、ウポポイに行かず、急遽、予定変更してこのような旅になった訳ですが、大満足です。
だって、こんな感動的な景色に出会えたのですから!
ウポポイは次の楽しみに取っておくことにします。
(地球岬を見た後、時間的にはウポポイにもハシゴできたのですが、歩き疲れてしまい、この後「スーパーくまがい」で刺身を買って宿に戻りました。)
皆さんも、もし天気のいい日に室蘭に来る機会があったら、美しいこの風景を一度見て欲しいです!
さあ、晴れの日に迷ったら地球岬へ!