イタリアのチンクエテッレという場所をご存知ですか?
イタリア語でチンクエは5、テッレは土地を意味し、5つの土地という名の通り、チンクエテッレはイタリア北西部のリビエラ海岸沿いに並ぶ5つの村の総称です。
切り立つ断崖にカラフルな家が建ち並び、急な斜面や限られた平地に独特の文化が生まれたことなどから、世界遺産にも登録されています。
5つの村の名前(一番西側にある村から)
モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ
チンクエテッレへのアクセス
チンクエテッレは、フィレンツェやジェノバから日帰りも可能ですが、5つの村全てまわるなら1泊以上がオススメです。
チンクエテッレへ行くには、5つの村のうち1番西側に位置するモンテロッソ・アル・マーレからか、ラ・スペツィアという都市を経由してチンクエテッレの1番東側に位置する村、リオマッジョーレに入るのが一般的です。
私はモンテロッソ・アルマーレを拠点に、1泊2日の行程で5つの村を周遊したので、実際に巡った順にご紹介します。
モンテロッソ・アル・マーレ
今回拠点とした村、モンテロッソ・アル・マーレは、他の村と違って比較的平地に広がっています。
チンクエテッレの代表的な景色とは少しイメージが違いましたが、長いビーチがあるので、ビーチリゾートとしても楽しむことができます。
ホテルの部屋からも海をのぞむことができました。
ヴェルナッツァ
モンテロッソ・アル・マーレからは、まずはすぐ東の隣村、ヴェルナッツァに船で行きました。
船の運航は夏季限定で、船より電車の方が安くて所要時間も短いのですが、船で移動するメリットは、海から眺める景色と、村の入り江に次第に迫っていく光景がまた素晴らしいことです。
ヴェルナッツァでは、高台から見下ろす景色が必見です。
この村では夜景も有名なので、次に訪れたコルニリアから夕景を見に戻りましたが、夕景や夜景の時間に合うように行程を組んでおくとよいかもしれません。
少し薄暗くなり、街灯のあかりが点灯し始めると、同じ場所から見る景色も一味違ったものになりました。
コルニリア
ヴェルナッツァからは、その東の隣村、コルニリアに電車で向かいました。
コルニリアは崖の上に位置しており、5つの村で唯一船ではアクセスできません。
また、電車の駅から村へも更に階段を登る必要がありますが、マイクロバスも運行しています。
チンクエテッレで最も小さな村ということもあり、他の村に比べて観光客が少なく、ゆったりと観光できます。
コルニリアは、断崖絶壁の斜面に張り付くように並ぶ家々とブドウの段々畑が印象的でした。
リオマッジョーレ
1日目はヴェルナッツァ、コルニリア、そして再度ヴェルナッツァを訪れた後にモンテロッソ・アル・マーレのホテルに戻って1泊し、2日目は1番東側の村、リオマッジョーレへ船で向かいました。
リオマッジョーレは5つの村の中で最大の村で、船から街に近づく際、迫り来る街並みが1番迫力があったように思います。
また、チンクエテッレの東側の拠点として宿泊する方も多いこともあり、通りもレストランなどで賑わっていました。
マナローラ
リオマッジョーレからは、その西の隣の村、マナローラに船で向かいました。
ちなみに、リオマッジョーレとマナローラ間は、愛の小径という遊歩道を歩くこともできますが、私が訪れた時期は崖崩れにより閉鎖されていました。
マナローラでは「ネッスンドルマ」という有名カフェに入り、マナローラの村の素晴らしい景色を見下ろしながらお茶をして電車でモンテロッソに戻り、ホテルに預けていた荷物をピックアップして帰路に着きました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一見するとアクセスしづらいようにも思えたチンクエテッレでしたが、行ってみると思ったより周遊しやすく、何より想像以上の絶景をたくさん見ることができました。
ぜひいつかチンクエテッレで5つの村を巡り、お気に入りの場所を見つけてみてはいかがでしょうか。