札幌の奥座敷と呼ばれる温泉地、定山渓(じょうざんけい)。
札幌駅から車で約1時間の立地でアクセスしやすく、名湯と豊かな自然を堪能できます。
そんな定山渓をおしゃれに楽しむなら、新エリアの「山ノ風マチ」が必見。
個性的な飲食店や旅館が集まるエリアで、日々の疲れを忘れてリフレッシュしてはいかがでしょうか。
原生林の中に立つ新エリア「山ノ風マチ」とは?
山ノ風マチは、定山渓に新しく誕生した小さな「マチ」のようなエリア。
ベーカリー、洋菓子店、食堂などの飲食店に加え、おしゃれなテラスや足湯、宿泊施設などが立ち並ぶ場所です。
大自然が残る定山渓西エリアを、原生林を1本も伐採することなく開発しているのが特徴的。
緑いっぱいの澄んだ空気の中で、ほっとひと息つくことができます。
山ノ風マチにある飲食店は、次の6店舗です。
ランチにぴったりのお店から、小腹を満たせるスイーツ店までありますよ。
ふらりとご飯を食べに行ったり、宿のチェックイン時間までの待ち時間を過ごしたりと、いろいろな楽しみ方ができるでしょう。
・エクスクラメーションベーカリー
・雨ノ日と雪ノ日(ジェラートとピザの店)
・ハレとケ洋菓子店
・食堂いち
・秘密のカレー部屋
・カゼマチマートと燻製デザイン研究所
朝イチで行きたい!ただのパン屋じゃない「エクスクラメーションベーカリー」
他のどこにもないような創作パンを食べてみたいなら、ベーカリーカフェの「エクスクラメーションベーカリー」を訪れてください。
和モダンテイストの店内には、木の格子扉で仕切られたパンがずらり。
北海道産の素材をはじめとする個性的な食材を使った総菜パンや、デザートパンなど心躍るラインナップがそろっています。
この日に並んでいた総菜パンは、「九条葱とちりめん山椒」「スパイシーえびアボカド」「道産豆のチリドック」など。
タルト生地の総菜パンには、「グリーンカレー」「サーモンと豆乳味噌」「道産帆立と梅わさび」などがありました。
デザート系は「ダークチェリーと生チョコ」「苺とバジル」「洋梨と蜂蜜とブルーチーズ」など。大人の口に合う、一風変わった組み合わせのパンが多い印象です。
総額3,000円以上購入すると、ガチャが引けるのも面白いポイント!
ガチャははずれなしで、非売品のパンやブリオッシュ、日帰り入浴券などが当たります。
カプセルの中にカギが入っていると、このロッカーから景品を取り出せるのだとか。
遊び心が詰まっていますね。
2階にはイートインが併設され、パンと一緒に飲み物を注文した人限定で利用できます。
目の前に原生林が広がる絶好のロケーションで、リラックスしながらカフェタイムを過ごせました。
注文したのは、「つぶ貝とインカのめざめ」。
パンにつぶ貝を組み合わせるというアイデア、聞いたことがありません!
なお、「インカのめざめ」とは北海道生まれのジャガイモ品種で、糖度が高くねっとりした口当たりが特徴です。つぶ貝、ポテト、フライドオニオン、マッシュルームが絶妙に絡み合い、濃厚な味わいが絶品でした。
エクスクラメーションベーカリーの営業時間は10時〜17時ですが、午前中にはパンが完売してしまうこともあるため、早めに行くのがおすすめです。
この日は11時過ぎに行ったところ13種類ほどありましたが、なかにはさっそく売り切れているパンも。
たくさんの種類から選びたい人は、朝イチを目がけて行くとよいでしょう。
ランチやおやつタイムには、「雨ノ日と雪ノ日」でピザとジェラートを堪能!
山ノ風マチの一角にある「雨ノ日と雪ノ日」は、ピザとジェラートの人気店。
店の前まで並ぶほどの行列ができることも珍しくありません。
特徴的なのが、雨や雪が降る時間に行くとお得なサービスがあること。
ジェラートなら無料で1フレーバー追加、ピザなら無料でチーズ増量が可能です。
「せっかくの旅行なのに雨が降ってきた……」と落ち込みがちな気持ちを、楽しいものに変えてくれますね。
ジェラートに使う牛乳は、北海道美瑛町のジャージー牛乳を使用しています。
フルーツも北海道産を中心に使っているそう。
フレーバーは常時14種類ほどあり、ダブルとトリプルから選べます。
この日に注文したのは、左が「森の木苺&ブラックココア」、右が「クランベリークリームチーズ&バナナッツ」。
木苺やクランベリークリームチーズにはつぶつぶした果実が、ブラックココアやバナナッツにはナッツが入っていて、味だけでなく食感も楽しめました。
ダブルを頼みましたが、トリプルでもぺろりと食べられそうなおいしさです。
ちなみにピザは、人気ナンバーワンの「雨雪の贅沢サラダピザ」をはじめ、「ピリ辛生ハムミートピザ」や「4種のチーズピザ はちみつ添え」など8種類ほどのラインナップがありました。
スープの提供もあるので、寒い日にポカポカと温まりたいときにもうれしいですね。
番外地にある「坂ノ上の最中」では、ケーキみたいに華やかな最中を楽しめる
番外地エリアでは、まるで洋菓子みたいな最中を味わうのもオツなもの。
山ノ風マチを運営する「定山渓第一寶亭留(ほてる)」の館内に、「坂ノ上の最中」という最中専門店が併設されています。山ノ風マチからは、車でわずか2分ほどの立地です。
イートインスペースは、背の高いガラス窓が開放的な空間。
たくさん散策して歩き疲れたら、ここに座ってゆっくり食べていくのもよさそうです。
もしくは散策の最初に立ち寄り、最中を片手に山の風マチを歩くのも楽しいでしょう。
手を汚さずに食べられて、定山渓歩きのお供にもぴったりですよ。
ショーケースに並ぶのは、最中の中身にあたるムース。
小さなフィナンシェが土台になっています。
合計7種類ほどありますが、時間帯によっては数が少ないことも。
他には和のソースを使ったプリンや、華やかな見た目のパウンドケーキもありました。
この日は「クリームチーズと酒粕」「キャラメルポワール」「ほうじ茶」「和栗もんぶらん」の最中4種類を購入しました。
どれもおしゃれなので、手土産にもぴったりです。
ただし、持ち歩き時間は保冷剤を入れて1時間半ほどなので、持ち帰るなら札幌圏内がギリギリでしょう。
最中の上側の皮は別添えで渡してくれます。
食べる直前に重ね、ぎゅっと閉じて食べるそう。
食べるとふわふわのムースが口の中で溶け、まるでケーキを食べているかのような新感覚を味わえます。「最中といえばあんこ」という、これまでの概念を覆すテイストでした。
坂ノ上の最中の営業時間は10時〜14時30分ですが、売り切れ次第閉店するようなので早めの来店がおすすめ。
「定山渓第一寶亭留」の宿泊者限定で、翌日に最中を取り置きできるサービスもあります。
ゆったりできるテラスも完備。雨の日もドーム型テントで休めて安心
山の風マチはグルメだけでなく、ゆったりくつろぐスポットとしても活躍します。
宿のチェックインまで時間があるときに、ぶらぶら散策して過ごすのにもぴったりです。
ウッドデッキの奥にあるこちらの建物は「風マチビルヂング」。
1階にはサブレが人気の洋菓子店、2階にはこだわりの定食を楽しめる食堂が入っています。
ウッドデッキの中央部には、ゆったり座ってくつろげるテラス席がありました。
テイクアウトしたパンやスイーツを味わいながら休憩できます。
テラス席の裏には、ドーム型の休憩スペースも完備。
ストーブもついていて、雨の日や寒い雪の日でも安心ですね。
山の風マチは定山渓の新名所として、SNSや北海道のローカル番組でも大きな話題となっています。この日も取材中のテレビ局を見かけました。
北海道ならではの豊かな自然と絶品グルメを味わえる新スポットに、足を運んでみてはいかがでしょうか。