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2022-10-06

【東京】特別展アリスの不思議な世界と広尾のツリーハウス風カフェでランチ

今年の夏、ずっと気になっていた「特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」。

六本木ヒルズ内の森アーツセンターギャラリーで7月16日~10月10日まで開催中。

その後は、2022/12/10~2022/3/5に大阪の「あべのハルカス美術館」で開催となります。

チャンスを逃すと気軽に見ることができない・・・。思い切ってインターネットでチケットを購入しました。

アリス展のあとは、広尾にある外観がツリーハウスのカフェ「レ・グラン・ザルブル」でランチを思いつき、地下鉄の日比谷線に乗り込みました。



会場の込み具合や入場について

会場の森アーツセンターギャラリーの場所は、六本木ヒルズ森タワー52Fの展望台と同じフロアにある美術館。

世界の貴重な展示物からアニメや現代デザインまで多彩な企画を実施しています。

アリス展チケットは平日、一般(大人)1枚2100円。(週末は一般1枚2300円)。

購入したチケットのQRコードをかざしてからエレベーターに乗り込み、そして再度会場の前でチケットのQRコードが必要です。

チケットを手元に用意したままエレベーターに乗込み、会場に向かいました。

混雑を避けるつもりで、平日の11:00頃のチケットを購入していましたが、さすが世界で人気のアリス。会場前に列ができて、スタッフの指示に沿って入場の順番を待ちます。

ただ、賑わってはいますが待ち時間は数分程度。会場内も展示が見えにくいほどの混雑ではなかったので、自分のペースで見て回ることができました。


アリスの世界感を感じる仕掛けがいっぱい

公式ホームページによると、今回の展示はアリスの物語誕生から映画、アート、ファッションまでの発展をとりあげた展示会。

ジョン・テニエルの挿絵から、英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)が貯蔵する貴重な資料と、海外所蔵作品など約300点を紹介しているそうです。

テーマは5つに分かれていて、下記第1章~第5章で展開していきます。

・第1章 アリスの誕生
・第2章 映画になったアリス
・第3章 新たなアリス像
・第4章 舞台になったアリス
・第5章 アリスになる

第1章で物語の詳細や時代背景など貴重な資料や展示物で紹介しています。

第2章~第5章は物語から影響を受けたカルチャーや作品などを斬新な演出を交えて紹介しているので、体験型の展覧会で飽きることなく楽しく見て回ることができました。

第1章のアリスの誕生では、原作者 ルイス・キャロルを紹介しています。
本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。

英国の数学者だったドジソンが知人の娘さんたちに語った即興の物語が始まりだそうです。

精巧でちょっとかわいく、ちょっと不気味な独特の雰囲気のジョン・テニエルの挿絵やスケッチ、ドジソンが撮影した写真など物語の背景となった貴重な資料がセンス良く並んでいました。
会場の奥のほうへ進んでいくと随所に楽しい仕掛けや、プロジェクションマッピングなどをつかった演出などで不思議な世界が体験できました。

たくさん面白い展示がありましたが、特に気になった仕掛けをいくつかご紹介します。


★気になる壁の穴をのぞき込む

たくさんの扉が描かれたゾーンに入ると前方のお客さんが、何やら壁をのぞき込んでいました。

近づいてみると小さなのぞき穴があり、のぞくとかわいらしいうさぎと英国式庭園が広がる仕掛け。

会場内は暗めな照明の中、小さな穴からのぞいた世界は鮮やかで可愛らしい。


★どんどんと姿を変えるチェシャ猫

20世紀初頭のたくさんのアーティストたちに刺激を与えたアリスの世界を紹介しているコーナーでは、太い柱に、にやにや顔のチェシャ猫がいました。

チェシャ猫がしばらくすると縞模様になったり、鮮やかな色彩に変化します。表情も少しずつ変わっていくので、アトラクション会場のような楽しい気持ちになりました。


★なんといっても狂ったお茶会が見どころ

会場の中でも一番盛り上がり、来場の皆さんが注目した「狂ったお茶会」。

プロジェクションマッピングで時間によって「お茶会」がモノクロの世界から様々な色に変化する仕掛けが本当に素敵でした。

原作者ドジソンは当時流行したお茶会では、虚栄心が見え隠れする風習を奇妙に感じ、違和感があったとか。そのイメージを見事に表した演出です。


アリスの不思議な世界感から東京の町へ

さらに会場の奥へ進むとアリスの不思議な世界が、バレエの舞台衣装や、デザイナーのショーの衣装~パンク・ロリータファッションまで影響していることを紹介していました。

現在でもアリスの文化は、たくさんのデザイナーやクリエイターにまだまだ刺激を与えていることがよくわかります。

すべて見終わって会場を抜けると、ギャラリーの窓から東京のビル群が目の前に広がりました。アリスの不思議な世界から現実の世界に戻った瞬間です。

エレベーターで52Fから、3Fのインフォメーションのカウンターがあるフロアへ降りると、スタッフの方がいて出口側の通路を案内しています。

案内されたほうへ進むと、またエレベーターのような扉が出てきました。

「3Fから下へ行くにはまたエレベーターに乗るのかな?」と思い、しばらく扉の前で待ってみますが何も変化なし。

頭の上にいっぱい「??」のマークがついたまま、扉をよく見るとエレベーターではなく、なんと自動ドア!そのままドアを突き進めばよかった・・・。

おしゃれすぎて自動ドアと気が付くまで時間がかかるとは・・・
私にとって六本木ヒルズ森タワーが「不思議の国」の世界でした!!


広尾のツリーハウス「レ・グラン・ザルブル」

日比谷線で六本木駅から1駅乗って広尾駅に到着。
1番出口を出てちょっと右側の横道に入ると緑豊かなお店が登場。

1階~2階が素敵なフラワーショップで、3階がカフェの「レ・グラン・ザルブル」です。

外観はまさにツリーハウス!カフェに上がる階段入口も緑にあふれています。

ちょっとわくわくする演出。

カフェの店内に進むと中は明るく、ウッディな造りでかわいらしい。

数種類あるランチプレートの中から「おまかせヘルシープレート」とお替り1杯付のブレンドコーヒーをオーダーしました。

色鮮やかなデリプレートは野菜たっぷり。

様々な野菜を使った総菜に生ハムとミラノハムが添えてあり、ほんのり温かなパンにデリ&ハムを乗せて思いっきりほおばります。

数種類のデリはそれぞれ素材の味を活かして、風味豊か。また綺麗な盛りつけは、やはりプロの技。 ツリーハウス風の店内でいただく、色とりどりのプレートランチは特別なことをしているようで気分が上がります。

東京にいながら、アリスの世界感や緑あふれるカフェを利用して、どこか遠くへ旅した気分になりました。

森アーツセンターギャラリーは面白い展示を企画することが多い様子。

アートとツリーハウス風カフェの組み合わせで出かけてみると、いつもの日常から離れた時間が楽しめそうです。



このしおりのライター

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