国内外から多くの観光客が訪れる、日本屈指の美しい古都「京都」。
趣のある和の象徴とも言われる街ですが、実は喫茶店やカフェの数がとても多く、コーヒーの名店が多いことは実はあまり知られていません。
今回の記事では、先日京都を訪問した中で印象に残った2つのカフェをご紹介。
シンプルながらもおしゃれで居心地がいい空間で満喫する、「コーヒー」と「カヌレ」のペアリングにこだわったカフェ巡りのレポートです。
名物「ココカヌレ」は通信販売もOK!言わずと知れた京都の有名カフェを訪問
様々なメディアで取り上げられ、SNSではこの名前を見ない日はないほどの人気店「here」。
「椛 京都三条」というホテルの1階に店舗があります。
二条城からほど近い場所に位置し、昔ながらの長屋の風景が連なる景観に溶け込みつつも存在感を放つおしゃれな外観は、コンクリートの壁に瓦屋根という出立。
開け放たれた扉の向こうには、コンクリートと木目、メタルを基調としたスタイリッシュな空間が広がっています。
今回オーダーしたのは、手軽に飲める小容量のエスプレッソドリンク「マキアート」と、同店の看板スイーツ「ココカヌレ」。
カップが小さめなので、並べて写真を撮るとカヌレがとても大きく見えますが、「ココカヌレ」は一般的な大サイズの型で焼いたものと同じくらいの大きさです。
店名のロゴが入ったシンプルな紙コップになみなみと入った「マキアート」。
ワンポイントのハートが描かれたラテアートが可愛いですよね!
自家焙煎のコーヒー豆から抽出した濃厚なエスプレッソと優しい甘さのミルクとの相性は抜群で、コーヒーの苦味や酸味は苦手だけどしっかりコーヒーの風味を感じてみたいという方におすすめ。
型崩れしないよう三角形のパッケージで立体的に包装された「ココカヌレ」。
公式サイトで通信販売もされている、「here」の人気商品です。
通信販売では出来立てのまま急速冷凍したものを自宅で楽しむことができますが、やはり店頭でいただく「ココカヌレ」のおいしさは別格!
ちなみに「ココカヌレ」の「ココ」は「ここ=here」からきているのだとか。
ここ(here)でしかあじわえないおいしさを、店舗であじわうことができて感無量です。
外側はしっかりと固めですが、中身はとろりとやわらかく舌触りも滑らか。
さすが、コーヒーショップが販売するカヌレ!甘さはしっかりと、だけどコーヒーの風味をしっかりと引き立てている、まさにペアリングを楽しむためのスイーツです。
「コーヒー」と「カヌレ」にこだわっているお店なので、ぜひ一緒にオーダーしてペアリングを楽しんでくださいね!
一面「白」の空間に灯るランタンの光が美しい。フリーダムな空間で楽しむ「京都らしい」ペアリング
白樺のような模様が描かれた壁の中に広がる白い空間で、異色を放ちつつもどこか雰囲気にマッチしているメタリックなローストマシーン。
茶室のある庭園で知られる「渉成園」の近くに店舗を構える「Walden Woods Kyoto」は、朝9時から営業している、自家焙煎のコーヒーをいただくことができるスタイリッシュなカフェ。
滞在先のホテルをチェックアウトしたその足で向かったのですが、キャリーバッグを引きずる私に気づき、オーダーの際にお店の方が荷物を預かってくれました。
オーダーカウンターには5種類のカヌレが並んでおり、せっかく京都へ来ているのだから和風のものをあじわいたいと思い、「抹茶カヌレ」をオーダー。
その日によって販売しているカヌレのフレーバーが異なるので、目当てのものがある場合は事前に問い合わせた方が良いでしょう。
1階でオーダーを済ませ、2階のイートインスペースへ。
中央に細い木が1本立っている他は、壁面に設けられた階段のみという、一風変わったイートインスペースのデザイン。広く開放的な空間で、自分の好きなスタイルで飲食を楽しむことができます。
壁面の階段に等間隔で置かれているランタンが放つ優しい光が、空間の雰囲気をより良いものにしてくれています。
白い鳩のオブジェが置かれたフォトスポットもあります。
工夫次第でおしゃれな写真がたくさん撮れる、写真好き、SNS好きにはたまらない空間!
ちょうど来店時はイートインスペースに他のお客さんがいなかったので、私もたっぷりと写真撮影を楽しませてもらいました。
お店のロゴが入った真っ白な陶器のカップに入っているのは、自家焙煎の豆から抽出したエスプレッソを使用した「アメリカン」。
早速、「抹茶カヌレ」とのペアリングを堪能することに。
ひと口かじると、中までしっかりと抹茶の緑が。とにかく抹茶の味が濃く、ほろ苦い大人のあじわいを楽しめる「抹茶カヌレ」。
ほんのり酸味がありつつもコクのある、あっさりしたあじわいの「アメリカン」との相性はかなり良いのでおすすめです。
甘いものが好きな方や酸味が苦手な方は、ミルクの味で酸味や苦味が緩和されるラテ系のドリンクと合わせていただくのが良いかもしれません。
このお店のファンは多く、関西圏以外からもわざわざ訪れるお客さんも多いという「Walden Woods Kyoto」。
素敵な空間を一目見たいという理由はもちろんですが、コーヒーとカヌレのクオリティに定評があることも、その人気の理由のひとつなのかもしれませんね。
古き良き古都の街でみつけた「コーヒー」と「カヌレ」のおいしい関係。普段のカフェ巡りがさらに充実
本来この旅は、普段通り気になるカフェを巡り、そのお店のおいしいものを堪能するという目的のみでそれぞれのお店を訪問しました。
しかし、必ずそこには「コーヒー」があり、その横にはいつも「カヌレ」があった。ただそれだけのことですが、この関係は「どちらかが主役ではなく、どちらかが脇役でもない」。
その関係はまるで、お互いの良さを高め、その価値を認めながら対等に生きる、現代の男女の関係みたいだ…と、ふと思いました。
旅先でひらめく、いつもの趣味のさらなる楽しみ方。テーマを決めて食のペアリングを楽しむことも、きっとひとつの旅の楽しみ方なのかもしれませんね。