中米にある国「グアテマラ」。
グアテマラと聞いてよく連想されるのは「コーヒー」。
産地としてとても有名ですよね。
一方で、コーヒー以外にはパッと思いつくものがない人も多いくらい日本ではあまり馴染みのない国です。
でもグアテマラは、実際過ごしてみるととっても魅力も面白さも詰まっていて。
グアテマラのとある湖畔の村で、居心地がよくて1週間のつもりがうっかり2ヵ月過ごしてしまった筆者が、ちょっとばかり「好き」を強めに混入気味でグアテマラをご紹介させていただきます。
グアテマラってどんな国?
中米にある、面積は北海道と四国を合わせたくらい、人口は1,660万人ほどの小さな国。
コーヒーやバナナ、アボカドなどの産地として有名。
紀元前から住んでいるマヤ系の先住民は今でも人口の4割ほどを占めており、今でもマヤ民族の文化が色濃く残っています。
布製品が可愛すぎる!!!
マヤ民族の伝統の一つに、織物文化があります。
私が2ヶ月過ごした「サンペドロ・ラ・ラグーナ」という村でも、近隣の村やその他の街でも、いたるところで色とりどりに綺麗に織られた布製品や、布を使って作られた雑貨がたくさん見られました。
隣国メキシコや他の中南米の国々の織物や雑貨は、色鮮やかでカラフルな印象が強いですが、グアテマラの織物の色合いは、カラフルなものだけでなく淡い色や渋い色も多い印象で、比較的日本人の色彩感覚に近いのでは、という印象を受けました。
「チチカステナンゴ」という、「グアテマラでお土産探しをするならここに決まってる!」といっても過言ではない、グアテマラで一番の大きさを誇る巨大な市場を持つ町があるのですが、それはまたいつか、別記事にて・・・・。
世界的なコーヒーの名産地でカフェに行こう
「グアテマラのカフェでコーヒーを飲む」なんて、とっても贅沢な響き!
「いたるところにカフェだらけ」とは言えませんが、小さな村でも可愛いカフェが何軒もあります。観光客が増えたこともあり、観光客向けのカフェが増えてきたのだと思います。
コーヒーの産地で有名な街「アンティグア」は、観光スポットもたくさんあるのでそちらでカフェ巡りもするのも一つ。
グアテマラを訪れた際は、ぜひ現地の豆を挽いたコーヒーをカフェで楽しんでください。
コーヒーができるまで
グアテマラで過ごしている中で、コーヒー農場に見学に行ける機会がありました。
コーヒーの実ができるまでに数年。また、コーヒーを栽培するのに日陰管理がとっても大事。そのために併せてバナナやアボカドを栽培するらしく、それでこれらも生産量が多いのだそうです。(アボカドは市場で買うと一つ10円でした)
コーヒーができるまでいかに大変かの片鱗を知ることができました。
格安で語学留学できちゃう!
グアテマラで特にオススメしたいのがこれ!
スペイン語の語学留学。
グアテマラでは格安の値段でマンツーマンのスペイン語留学ができちゃいます!
聞いたらびっくりしますよ。なんと、1時間・・・・
約500円!!!!!!!! (拍手喝采)
ワンコインでマンツーマンレッスン。
するしかない。する以外の選択肢ない。
中南米はスペイン語しかほとんど通じないので(※ブラジルはポルトガル語)、中南米を長期で旅行したい人は、まずグアテマラや近隣の国(コロンビアやメキシコなど)でスペイン語を簡単に習得してから旅行する人も少なくなかったです。
私も3週間(週5×4時間)でスペイン語学校に通っていましたが、だいたい旅行で困らないくらいには喋れるようになりました。(細かい文法の正誤は結構ガン無視で喋っていましたが。笑)
藁の屋根と石の机。
目の前には授業の背景としてはあまりに綺麗すぎるアティトラン湖。
よくハチドリやカラフルなトンボなどが遊びにやってくる。
湖の音を聴きながら野外でスペイン語授業。コーヒーは飲み放題。
最高の日々すぎました。
気持ちスペイン語の上達がめっちゃ速かったです。(気持ちね)
学校で斡旋してくれたホームステイ先の家族もとても優しく、毎日グアテマラ料理や美味しいパンケーキなどをふるまってくれました。
また、学校最終日には「ウイピル」というマヤ民族の民族衣装(激カワ)を着させてくれて、まるで卒業式のようなとても晴れやかで寂しい、特別な気持ちになりました。
「異国」を楽しもう
メルカド(市場)では日本で見られなくなった懐かしい光景が見られます。
スーパーや日本のようなコンビニはないけれど、村の市場は、特に土日はとっても人がたくさんで賑やかになり、活気が溢れています。
お肉を買うときはバケツを持っていき、牛さんそのままの形でぶら下げられている牛肉を、肉屋のおじさんにバケツをわたして切り分けてもらいます。
人だけではなく野良犬のわんちゃんもそこらへんを自由に歩き回っています。
なんならたまに鶏も歩き回っています(多分売り物の逃亡)。
日本とは全然違う光景や生活に、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば見慣れないことばかりで面白い出来事や光景がたくさん!
注意点
もしグアテマラを訪れるなら、グアテマラシティは治安が決して良くないことを覚えておきましょう。
海外に行く限りどこでも最低限注意はしていただきたいのは大前提で、特にグアテマラシティを抜けるまでは注意してください。グアテマラシティで観光はせず、さっさと田舎やアンティグア等に抜けてしまうが吉です。
また、移動手段に「チキンバス」は極力使わないでください。現地の人でも避けがちです。
強盗等のリスクもあります。空港のシャトルバスの受付からそのままシャトルバスを使って目的の街に移動してください。
グアテマラも例に漏れずスペイン語しかほぼ使えないので(私が行ったときは空港の人は英語が通じましたが、タクシーの運転手は通じない、といった感じでした)、不安な人は通訳アプリを準備しておくといいと思います。
毎朝(?)早すぎる鶏による夜中2時の全力「コケコッコー」。(せっかちすぎんか)
クリスマスが近づくと毎朝ケラケラと爆音で鳴くお隣さんの七面鳥。(そして25日にはぱったりと静かに)
年越しカウントダウンでは狂った量の爆竹と打ち上げ花火が村中に。(隣の家の庭からも普通に花火大会のような打ち上げ花火が上がってた)
お気に入りの時間は、毎朝綺麗な朝日とそれを映す雄大な湖、トタン屋根の街並みを見下ろしながらの歯磨きする時間と、屋上のハンモックでそよ風に揺られながらうたた寝する時間。
モールはおろかスーパーさえないけれど、整備された道路なんてないけれど、
でも、そこにしかない日々があった。
もし、皆さんがいつか、なにかの機会やタイミングで人生に少し長めの隙間時間できましたら、こんな「人生の夏休み」なんていうのもアリではないでしょうか。