北海道の道東に位置する釧路は、江戸時代頃から魚港として栄えていました。その水揚げ量は全国2位、北海道では堂々の1位です。
そんなお魚天国、釧路の名物、海鮮丼。
その名も、『勝手丼』。
今回は釧路のおいしい朝ごはんの魅力に迫ります!
釧路で生まれた勝手丼
ラムサール条約でも有名な釧路湿原が広がり、舞い踊る美しいタンチョウが住む釧路。
海に沈む夕日は、釧路の澄んだ空気が一層美しく輝かせ、世界三大夕日と称されるほどです。
▲ 世界三大夕日と釧路フィッシャーマンズワーフMOO
そんな釧路は、昔から漁業が盛んで、かつては130万トンを超える日本一の漁獲量でした。
獲れたての新鮮な釧路産のおいしいお魚たちが載った勝手丼は、市場の店主さんの優しさから始まったと言われています。
▲ 釧路の海に浮かぶ船
北海道をツーリングしていた貧乏なライダーの懐事情を察し、ご飯だけ買ってこさせ、海産物を上に載せて食べさせてあげた、という心温まる物語が勝手丼には隠されているんです。
ネーミングセンスも素敵な、釧路の和商市場名物『勝手丼』を食べに行ってみました!
和商市場へ
釧路駅から徒歩5分ほどにある和商市場。
朝8時から営業していて、日曜も短縮されてしまいますが、営業しています。(コロナの影響で変動あり)
いざ、中へ入ってみます!
▲ 和商市場入ってすぐに並ぶお店
入り口すぐには普通のお土産屋が並び、精肉店や駄菓子屋、北海道らしくチーズショップもありました。
そのまま奥へと進んでいきます。
▲ 和商市場内のお土産屋
和商市場の中央まで来ると、イートインスペースがあり、そのスペースをぐるっと取り囲むようにお刺身を売る鮮魚店が並びます。
▲ イートインスペース
『おいしいの揃ってるよー!釧路産の獲れたてだよ!』と声が飛び交い、市場の雰囲気抜群です!
勝手丼を作ってみた
お魚が気になるところですが、まずはどんぶりのごはんを買わないと食べられません。
誘惑だらけの市場中央をさらに奥に進みます。
『ごはん』と書かれた暖簾がかかっているお店へ。
全部で4店舗あるようです。
▲ 大内商店
私は大内商店さんでごはんを頼みました。
サイズの種類も多く、自分が食べたい量を選べます。
どんぶりをもらったら、そのまま先程声が飛び交っていた鮮魚店へ。
勝手丼と書かれた暖簾のあるお店へ丼を渡します。
海産物が買えるお店は全部で5店舗あるようです。
私は『さとむら』さんを選びました。
たくさん著名人のサインも飾ってありました。
▲ さとむら
目の前に広がる数々のおいしそうなお刺身の中から、載せてほしい具と数を伝えます。
▲ 勝手丼注文中
マグロやサーモン、海老、タコ、ホタテ。
釧路産のときしらず(夏に水揚げされる鮭)や、北海道産のいくら、うに、花咲がになどなど、本当に種類豊富!
どんどん載せてもらって、十分と思ったら、お金を払ってイートインスペースへ。
先程の大内商店さんで、店主さんおすすめのかに汁も頼んでみました。
出来上がったのがこちら。
適当に食べたいものを言っていただけなのに、どんぶりの上にこんなにも美しく載せてくれていてびっくりしました!
おいしそう〜!!
▲ ぶどうえび
釧路で水揚げされた、幻の海老『ぶどうえび』も入れてみました!まったりとした濃い甘味で、絶品!
勝手丼を食べてみて、こんなにもいろいろな種類を少しずつ食べられることに驚きました。
いかがでしたか?
朝からこんなにおいしいどんぶりが食べれるなんて最高ですよね。
釧路に泊まった際は、ホテルの朝食だけではなく、勝手丼で幸せ気分を味わってみるのもおすすめですよ。