切妻屋根とハーフティンバー(半木骨造)と呼ばれる洋風の建築が混在する独特なデザインが目を引く「鎌倉文学館」。この洋館は旧前田侯爵家の別邸だった建物で幾度かの改修を経て昭和11年に今の姿となり、昭和58年に鎌倉市へ寄贈され補修など行って、昭和60年に鎌倉文学館として開館しました。
前庭のバラ園も美しく、お洒落でモダンな実に鎌倉らしい雰囲気に溢れた場所です。
敷地内にある緑のトンネルを抜け小高い丘を登る道中がまた素晴らしく、外の世界と切り離されたような不思議な感覚を覚えました。
建物の中は博物館のようになっていて、川端康成や芥川龍之介をはじめ、鎌倉にゆかりがある文豪たちの直筆の書など貴重なものが多数展示されていました。ステンドグラスから差し込むキラキラした陽の光に照らされ、展示品たちも生き生きと存在しているように感じました。