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2020-08-02

初ブータンの人におすすめ。ブータンの歴史と文化を感じる観光スポット(ティンプー編)

ブータンのおすすめ観光スポット紹介第2弾のティンプー編です。ティンプーはブータンの首都だけあって、面白い場所がたくさんありました! では、早速紹介していきます。


前回の記事はこちら
>> 初ブータンの人におすすめ。ブータンの歴史と文化を感じる観光スポット(パロ・ハ編)



ティンプー

建設ラッシュでビルがどんどんできています。他の街では平屋かせいぜい2階建てだったのが、ティンプーには4、5階建ての建物も普通に見かけます。そのせいなのか、ティンプー周辺では禿げ山が多かったのがちょっと気になりました。

▲ ティンプーの街並み。



ティンプーのおすすめ観光地

①ガギェル・ルンドゥップ織物工房

世界の工場見学シリーズを投稿させて頂いている身としては、ブータンのものづくりの現場を是非見学したいところ。ティンプーには工場と呼べるほど大きくはありませんが、観光客が見学できる工房が2つあります。

1つ目がこちらの織物工房。機織り機がたくさん並んでいて、職人さん達が目にも止まらぬ素早い手さばきで織物を作っていきます。

2階はお土産屋さんです。織物だけでなくマグネットなどのちょっとした小物類も販売していました。

▲ 機織りをしている姿が日本昔話を彷彿させます。お土産屋さんの品揃えが豊富でどれを買うか迷ってしまいました。



②ジュンシ製紙工房

2つ目の工房は、島根県で和紙製造の技術指導を受けたことがあるブータン人が設立した製紙工房です。ブータンにも製紙技術はありましたが、できあがった紙は分厚くて用途は包装紙や仏教の経典などに限られていたそうです。

今では併設のショップでレターセットなどを販売しており、人気のお土産になっています。

▲ 製紙工房の様子。原料は「ダフネ」という植物。

▲ 紙漉きに使う機材は日本とほぼ同じとのこと。

▲ 個人的に印象に残ったのが、この紙の乾燥機。これまで天日で数日かかっていた乾燥時間が、乾燥機を導入したことにより、わずか数分で終わるようになったそうです。

▲ お土産に購入したレターセット。



③タシチョ・ゾン

首都のゾンということで、ご想像の通り内部には国王の執務室があります。また、国教であるチベット仏教ドゥルック派の総本山を兼ねており、最高指導者である大僧正ジェ・ゲンポの座所でもあります。

そのため、他のゾンと異なり観光客が見学できるのはオフィスアワー以外に限られます。入場時の服装や荷物のチェックもかなり厳しいので、きちんと準備して行きましょう。

▲ タシチョ・ゾン外観。昼間は入れません。

▲ 中庭にて。ガイドさんと記念撮影。小雨が降っていましたが、中庭では傘の使用も禁止されていました。



④国立図書館

ギネスに世界一大きな本として認定されたことがある、ブータンの写真集が展示されています。残念ながら、現在その記録は破られてしまいましたが……。

ちなみに、図書館と言っても収蔵品の多くは本ではなく仏教の経典だそうです。

▲ 図書館の様子。たまたまなのか、利用者はほとんどいませんでした。

▲ 元世界一大きな本。約60kg。



⑤パンリ・ザンパ(占星術学校)

ティンプー北部にある寺院です。ブータン占星術を教える学校が併設されています。今回は占いの体験を目的に訪れました。

タイミング悪く、先生は不在だったのですが、代わりに学生さんが占ってくれることに。案内されたのは学生寮と思われる建物の一室で、おそらく占ってくれる学生さんの個室ではないかと。

▲ 占いの学校。国立だそうです。

▲ 占い開始。どんな結果が出るかドキドキ。

▲ 占いには本だけでなく、スマホも活用します。意外と現代的でビックリ。

▲ 砂に何か書いています。どんな意味なんだろう……。

仕事運について聞いてみると、「今の仕事は向いてない。何かを失うことになる。」とバッサリ! 自分でビジネスを始めた方が良いとも言われました。また、「すぐ怒る癖は直しましょう。」と。はい、反省します……。

あと、運勢が良い曜日は水曜と金曜なので何かを始めるならこれらの曜日を選ぶように、逆に運勢が悪い曜日は木曜でこの日には新しいことに手を出すのは控えるようにアドバイスしてくれました。

学生さんかと若干みくびっていましたが、かなりしっかりと占ってくれました。あくまで占いなので、振り回されすぎないように注意しつつもアドバイスをしっかり活かしていきたいと思います。



注意点:ブータンの旅行制度について

ブータンの旅行制度は特殊です。公定料金制度と言って、外国人観光客は現地旅行会社に1日250ドル(※人数や時期によって変動)を支払わないといけません。公定料金には現地での宿泊、食事、移動、ガイド等の費用が含まれます。1日250ドルのツアーに申し込むようなイメージです。公定料金を支払わないとビザが発給されません。

ツアーに申し込むと言っても、旅行会社があらかじめ決めた場所にしか行けないわけではないので、こちらの希望はしっかり伝えるようにしましょう。とは言っても、現地旅行会社と直接交渉するのは大変なので、日本の旅行会社を利用して計画を立てるのがおすすめです。すでにあるパッケージツアーの予定を参考にすると計画を立てやすいと思います。

僕も小学校見学や占い、工房見学などを追加してもらいました。ホテルではなく民家泊を希望すれば、ホームステイ体験も可能です。かなり柔軟に対応してもらえます。



終わりに

2編にわたってブータンのおすすめ観光スポットを紹介してきましたが、皆さんはどこに興味がわきましたか? これからブータンに行こうと考えている方の参考になれば嬉しいです。

記事を書いていて僕もまたブータンに行きたくなってしまいました! 今度は時間の都合で行くことができなかった東部ブータンへ行ってみたいです。一人で行くと割高になっちゃうので、誰か一緒に行きましょー!


このしおりのライター

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