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2020-07-30

初ブータンの人におすすめ。ブータンの歴史と文化を感じる観光スポット(パロ・ハ編)

みなさんはブータンと聞いて何を思い浮かべますか? 幸せの国? 国王がイケメン? 近年メディアに取り上げられることも多かったので、ブータンについて聞いたことがない人はいないかもしれません。しかし、実際に行ったことがある人はまだ少ないのではないでしょうか?

僕がブータンを知ったのは20年以上前。テレビで紹介されているのを見た時でした。それ以来、大人になったらいつかブータンに行ってみたいと考えていました。

その夢が叶ったのが2018年の5月。ついに憧れのブータンに行くことができるので、事前に本を読んだり、ブータン関連のセミナーに参加したりして、訪れる観光地を厳選しました。今回は、その中から実際に訪れてみて面白かったパロ、ハ、ティンプー3都市のおすすめ観光スポットを2編に分けて紹介します。



パロ

国際空港のあるブータンの玄関口です。多くの観光客がパロからブータン観光をスタートさせます。

ちなみに、パロ国際空港は離着陸の難易度が高いことでも有名。周囲が山々に囲まれているので、そこを縫うように飛行しなければならないからだそうです。

▲ まもなく着陸。山肌の近くを飛んで行きます。



パロのおすすめ観光地

①パロゾン

ゾンとは、寺院と県庁が一緒になったような施設です。寺院と言っても日本のものとは趣がかなりことなり、カラフルな壁画や装飾が目を引きます。

ゾンは神聖な場所なので、入場する際には正装が求められます。肌の露出が多い服装は控えましょう。

▲ パロゾンの外観。初めて訪れるゾンに期待が高まります。

▲ それぞれの壁画には仏教の教えが込められているとのこと。特に左の動物達の絵は他のゾンでも見かけることが多かったです。

▲ 装飾が細かい!



②Yoezerling小学校

私立の小学校です。なんと授業は全て英語で行われています。校長先生のDendyさんは日本を旅行したことがある日本通の方。

最上級生(12歳クラス)で日本を紹介するミニ講義をしたのですが、質問コーナーで「自分たちの文化を守るために日本ではどのような取り組みをしていますか?ブータンでも今大きな問題になっているんです。」や「エンジニアになるためには数学はどの程度必要になりますか?」(僕の職業が化学系エンジニアのため。)など、正直日本語でもどう回答するか悩むような質問がバシバシ飛んできてかなり焦りました……。ブータンの小学生、優秀!

▲ 元気な子供達。外国人が珍しいのか物怖じせず、わらわら集まってきます。



③タクツァン僧院

▲ 崖に建つ僧院。

初ブータンでは絶対外せない定番の観光スポット。ブータンに仏教を広めたパドマサンババが虎の背に乗ってこの地にやって来たことが名前の由来になっています。「タク=虎」、「ツァン=隠れ家、巣」とのこと。

登山道があるので登って行くことができますが、標高2000~3000m辺りでの登山になるので、それなりにハードです。僕は片道2時間弱かかってなんとか辿りつきました。

日が高くなると観光客も増えて道が混雑してきますので、おすすめなのは朝早くに登山を開始すること。僧院内もゆっくり見て回ることができます。

▲ 道は険しかったですが、景色は良かったです。残念ながら、僧院内は写真撮影禁止だったので、写真はありません……。



④西岡チョルテン

パロからハに向かう途中にある仏塔で、西岡京治さんの功績を顕彰するために建てられました。西岡さんは農業指導者として1964年にブータンに入国し、1992年に現地で亡くなるまでの28年間をブータンの農業を発展させるために捧げました。1980年には当時の国王からブータン最高の栄誉である「ダショウ」の称号を与えられ、ブータン人の間では「ダショウ ニシオカ」の呼び名で親しまれています。

▲ 日本語の説明文もありました。

▲ ニシオカチョルテンの近くには農作物の品種改良を行っているNational Seed Centerがあります。



中国との国境にあり、ブータン軍だけでなくインド軍も駐留しています。軍事的にデリケートな地域だったため、2001年まで外国人は入ることができませんでした。そのためか、現在では昔ながらのブータンの雰囲気を残す街として人気が高まっています。

▲ ハの街並み。



ハのおすすめ観光地

①道の駅(Tourist Center)

日本のH.I.S.とJEEF(公益社団法人日本環境教育フォーラム)の共同プロジェクトで建てられました。僕が訪れた時はまだ工事中でしたが、スタッフの方がわざわざ鍵を開けて中を案内してくれました。現在はすでに完成していて、平日の9:00~17:00に営業しているそうです。

▲ 今は完成しているようなので、是非再訪してみたい!



伝統を大事にする一方で、英語で授業を行うグローバルな小学校があったりと今のブータン文化の一部が垣間見られたのではないでしょうか? また、日本と縁のあるスポットも興味深いですね。

ここで一旦パロ・ハ編は終了です。
次回のティンプー編もお楽しみに!


このしおりのライター

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