ナポリから日帰りで行ける島としては、前回ご紹介した、青の洞窟があるカプリ島がメジャーどころですが、今回は他にもナポリから日帰りで行ける島のひとつ、プロチダ島という島についてご紹介します。
プロチダ島とは
ナポリ湾に浮かぶ、外周約16kmの小さな島。
ナポリ港からプロチダ島のマリーナ・グランデ港までは高速船で約40分です。
プロチダ島の魅力は、パステルカラーでフォトジェニックな街並みと美しい海、そしてイタリアの他の有名観光地に比べるとまだそこまで観光地化されておらず、静けさとローカル感を感じられるところ。
街並みがカラフルなのは、漁師の街であるプロチダ島に住む漁師たちが、海からでもすぐ自宅を見つけられるようにするためだそうです。
イタリアにあるカラフルな街並みは、この理由によるところが多いようです。
また、プロチダ島は映画「イル・ポスティーノ」の舞台となったことでも知られています。
それでは実際にプロチダ島を歩いてみましょう!
コッリチェッラ地区を一望する
プロチダ島のシンボルともいえるパステルカラーがかわいいカラフルな街並みは、コッリチェッラ地区というところです。
コッリチェッラ地区はマリーナ・グランデ港から徒歩10分ほどですが、コッリチェッラ地区を目指す前にまず行ってほしい場所があります!
テッラ・ムラータという高台の地区で、ここの展望台から一望するコッリチェッラ地区は絶景です。
テッラ・ムラータ地区にたどり着くまで、前半はゆるやかな坂道を、後半は急な坂道をトータル20分ほど登る必要がありますが、そこから見る景色は疲れを一気に吹き飛ばしてくれるほどの素晴らしさです。
歩いて行くのが不安であれば、タクシーやミニバスなどで行くこともできます。
コッリチェッラ地区を歩く
今度は、テッラ・ムラータ地区からしばらく坂道や階段を下り、コッリチェッラ地区の中に入ってみましょう!
高台から見下ろしたコッリチェッラ地区はおもちゃのようにかわいらしく見えましたが、実際にこの地区に入ってみると、海沿いにはボートや漁船が並び、カラフルな家には洗濯物が干されていて、地元の人の生活を感じることができます。
海沿いにはカフェやレストランが並んでいるので、海や街並みを眺めながらひと休みするのもよいかと思います。
また、イル・ポスティーノに登場するレストランが今も営業しています。
まだ時間があれば、島にいくつかあるビーチでのんびりしたり、タクシーやミニバスなどで島を1周してみるのもよいかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
イタリアには他にもチンクエテッレやヴェネツィアのブラーノ島など、カラフルでかわいらしい街並みがたくさんありますが、プロチダ島はそれらに比べるとまだ観光客が少なく、静かな時間を過ごすことができながら、その美しさは勝るとも劣りません。
正直なところ、あまり有名になりすぎないでほしいとも思いつつ・・・。
本当に素敵な場所ですので、ナポリまで行く機会があれば、フォトジェニックなプロチダ島にもぜひ足をのばしてみてくださいね。