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ウィーンの「ナッシュマルクト」で食べ歩きレポ!現地で見てきたお店を紹介します


こんにちは、元ドイツ在住者のフリーライター、松本マユです。

シェーンブルン宮殿やホーフブルク宮殿、国立歌劇場など、人気の観光名所が数多くひしめくウィーン。

なかでも私が「絶対におすすめしたい!」と思ったのは、市内最大規模のマーケットであるナッシュマルクトです。ウィーンのグルメが集まる市場で、美食を求める地元民にも愛されているそうですよ。




「ウィーンの胃袋」と称されるナッシュマルクト

ナッシュマルクトには約600mの通りに、食品を中心とする約150もの店舗がズラリと並びます。

新鮮な野菜や果物をはじめ、パン、焼菓子、ワイン、ハム、チーズ、ナッツ、ピクルス、香辛料など……挙げればキリがないほど、さまざまな“おいしいもの”がそろっています。

他にもシーフード専門店やケバブスタンド、アジア料理のインビス(軽食スタンド)、レストラン、バーなどもあり、旅行者のお腹を満たしてくれるでしょう。

買った食品はお土産として持ち帰るのはもちろん、イートインで食べていくことも可能。


ちなみに「ナッシュ(Nasch)」は、つまみ食いするという意味のドイツ語naschenからきているそう。「マルクト(Markt)」はマーケットを指します。




ナッシュマルクトへの行き方はとても簡単!

ナッシュマルクトへ行くには、地下鉄のカールスプラッツ駅(Karlsplatz)で降ります。

近くには、クリムトの作品を展示する美術館「セセッシオン」があります。純白の建築に黄金にきらめく球体が乗っかった風変わりな建物なので、すぐにわかるでしょう。

セセッシオン方面に伸びる大通りをまっすぐ歩くと、ナッシュマルクトまで徒歩2~3分で到着します。




ナッシュマルクトにはどんな店がある?

ナッシュマルクトの通りは大きく2つに分かれています。片方の通りは食材の店がメイン。もう片方の通りにはレストランやバーが立ち並びます。


こちらはビネガーの専門店。野菜や果物から作られたビネガーが、小さな木樽に入って量り売りされています。アップルビネガーやチェリービネガーをはじめ、シュパーゲルと呼ばれる白アスパラガスのビネガーなど、変わり種も。


八百屋には新鮮な野菜や果物が。見慣れない形の野菜もあり、見ているだけで楽しくなってきます。


オーストリアやドイツは、ハムやサラミ、チーズがおいしい国。もちろんナッシュマルクトにもそれらの専門店があります。

100gから購入できるので、ぜひ本場の味を試してみてくださいね!


何やらエスニックな香りがすると思ったら、本格的なスパイスの店もありました。まるでアジアのマーケットかのような一角です。

マスタードシードやピザに使えそうなトマトとバジルの粉末ミックスなど、多種多様なスパイスがそろっていました。


ナッツやドライフルーツもこの品ぞろえ!

道中のおやつに持ち歩きたくなりました。電車移動が長い旅なら、車内でつまむのにもちょうどいいかも!


こちらはオーストリア産のはちみつ。

自宅用にはもちろん、家族や友人へのお土産にも喜ばれそうです。


紅茶の種類も豊富です。パッケージがかわいらしく値段も3~5ユーロ程度なので、ばらまき用のお土産にもいいですね。


ハンドメイド風のカゴやストールなど、雑貨を売っているエリアもありました。




ナッシュマルクトでおいしいものを食べよう!

私がナッシュマルクトを訪れたのは朝の9時ごろ。朝食がまだだったため、まずはトルコ料理のインビス(軽食スタンド)でケバブサンドを買いました。

じっくりローストした肉に野菜やサワークリームを加えた、スタンダードなケバブ。顔の半分ほどの大きさでしたが、あまりのおいしさにペロリと完食しましたよ。


ショーケースで売られていた「ほうれん草シュトゥルーデル」も食べてみます。

シュトゥルーデル(Strudel)は、薄い生地で中身を巻いたオーストリアやドイツの焼菓子。リンゴを使った「アプフェルシュトゥルーデル」はよく見かけますが、ほうれん草を巻いたものは初めて見ました。味がちょっぴり薄かったのはご愛敬。


アジア料理のインビスでヌードルも頼みました。馴染みのある醤油味が体に染み、なんだかホッとします。




営業時間には要注意!土曜日は蚤の市も

ウィーン市の公式ホームページには、ナッシュマルクトの営業時間は月曜日から金曜日が6~21時、土曜日が6~18時と記載されています。レストランやバーの営業時間はもう少し長く、23時までとなっています。


しかし実際の営業時間は店ごとにバラバラ。朝の8時から9時ごろにオープンする店も多く、ヨーロッパらしいラフな自由さが感じられます。

とはいえ、営業しなくてはならない時間帯も決められているよう。火曜日から金曜日の15~18時、土曜日の8~12時であれば確実に開いているでしょう。


土曜日は蚤の市(フリーマーケット)が開催され、骨董品や雑貨などの品が所狭しと並びます。日曜日はお休みなので要注意。




すっかり満腹に!ナッシュマルクトで食べ歩きしよう

魅力的なフードがたくさんそろったナッシュマルクトは、ウィーン旅行のマストスポットとしておすすめしたい場所。お腹をすかせて出かけ、ナッシュマルクトでおいしいものをたくさん食べてきてくださいね!


このしおりのライター

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