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2019-11-22

「霧の海」をみたいなら広島・三次市に行ってみよう① 〜高谷山編〜

雲海といえば兵庫県の竹田城跡が有名ですが、他にも日本各地に名所があります。
広島県三次市も雲海の名所のひとつ。
雲海から昇る日の出を見ようと三次市まで行ってきました。




広島県三次市で見られる「霧の海」とは?

三次市は広島県の北部、中国地方のちょうど真ん中あたりに位置します。
海抜は150mくらいと少し高く、四方を小さな山々に囲まれた盆地となっています。
標高が高くて寒冷地であり、盆地なので朝晩の気温が低くなって寒暖差があることも霧の海が発生する要因となっているようです。

三次市内には霧の海が見られるポイントが何カ所かあり、三次市観光協会のサイトでも5ヶ所紹介されています。
今回はこのうちのひとつ、高谷山からの霧の海をご紹介します。

三次市の中心部から少し西に標高500mほどの高谷山があり、その展望台から霧の海を見ることができます。

市街から西方面。正面に見えるのが高谷山です。

日中に展望台に行くと、広く三次市街を見渡すことできるのですが、夜明け前にはその三次市街を海底に沈めた霧の海が出現するのです。

「雲海の名所」でネット検索すると三次市は10選に入ることも少ないのですが、なかなかどうして、見ごたえがあります。
高谷山からの霧の海は、180°大パノラマで広がり、はるか遠くまで広がっています。海のちょうど真ん中あたりから日の出が昇ってくることも絶景のポイントですね。
また高谷山は三次市街から車で15分ほどで行くことができるので、山に登ったり夜中に車を長距離走らせなくていいところも「お気軽さ」があってありがたいです。




「霧の海」を見に行く

10月末のある日。
5時20分頃、日の出の1時間くらい前に展望台の駐車場に着きました。まだ星が見えます。
展望台には三脚を立てカメラを構えた先客がすでに二組とその他の先客二組。地元のケーブルテレビ局もたまたまロケに来ていました。

日の出の40~50分前くらいからあたりが少しずつ白みはじめ、真っ暗でしかなかった目の前に少しずつ霧の海が浮かび上がってきます。


「水面の波」のような霧の表情が刻々と、しかしゆったりと変わってゆきます。一瞬たりとも見逃せません。


パノラマで撮った写真がこちら。

180°大パノラマです。しかも雲海がよく見えています。

「いよいよ日の出が見られる」と思ったその時、霧の海の水平線あたりにもやがかかり始めたかと思うと、あっという間に視界が真っ白に。五里霧中ならぬ10m霧中です。
展望台もこんな感じ。


展望台下の蜘蛛の巣も霧のためこのように。


なんとか日の出が見られないかと待ってみましたがしばらくしても霧が晴れず。
30分ほどして薄霧の中ようやく太陽が顔を出しましたが、、、

きれいな日の出とはいきませんでした。残念!

ちなみに、2年半前、早春の頃に初めて行ったときの写真がこちら。

この日のことを考えると完璧なまでの理想的な日の出でした。

霧の海は秋から早春にかけて見ることができます。特によく見られるのは10月中旬から12月末までとのこと。
発生しやすい条件は「よく晴れていること」、「湿度が高く冷え込んでいること」、「風が弱いこと」などが挙げられますが、ケーブルテレビ局のロケに同行していた専門家いわく「結局、行ってみないと分からない」そうです。
この日のように快晴であっても霧に包まれてしまうこともあるようですので。

イメージキャラクターを「きりこちゃん」と名づけるほど、三次市は「霧の海推し」です。

なお高谷山からの霧の海については情報サイトがあり、霧の海の見方や日の出の時刻、展望台までの行き方などが案内されています。
なんと、ライブカメラも設置されており、ネット環境があればいつでもどこからでも、好きな方角を選択し、展望台からの眺めを見ることができますよ。

>>三次 高谷山 霧の海ライブカメラ ネットA趣向




霧の海を見に行くにあたっての注意点

一つ目。
山間部の盆地、しかも山の上なのでとても冷え込みます。
日の出前から日の出後まで一時間くらい展望台にいることになりますので、それに耐えうるよう、防寒対策はしっかりしましょう。秋でも十分寒かったですし、早春でも凍てつくような寒さでした。

二つ目。
夜明け前に真っ暗な中、車で山頂の展望台まで行かなければなりません。
霧の海を見るということは、霧の海の中を運転するということ。とても濃い霧で視界が非常に悪いです。道もそれほど広くありません。
運転には十分気を付けましょう。できれば景色を堪能がてら前日の日中にでも下見して、道を確認しておきましょう。

三つ目。
山の道路から展望台に分岐する地点は、真っ暗な中では非常に分かりにくいです(僕も少し行き過ぎてしまいました)。見逃さないように周囲をよく確認しながら運転しましょう。




まとめ

いかがでしたか?

数年前に山陽自動車道の尾道から三次まで高速道路が開通し、三次方面へはとても行きやすくなりました。尾道から三次までの区間は無料です。
また高谷山の展望台からは早朝の霧の海だけでなく、日中の景色や夜景もおすすめです。
まる一日余裕を持って高谷山からのいろんな景色を堪能してみるのはいかがでしょうか。




このしおりのライター

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