皆さん、登山はお好きですか? ワタシはツラいことが嫌いなので本格登山はノーサンキューですが、素晴らしい絶景を見るのは大好きです!
ワタシと同じような方にオススメしたいのが、ゴルナーグラート鉄道を利用したハイキングです。
ゴルナーグラート鉄道とは
観光大国・登山大国であるスイスには登山鉄道がそこかしこに敷設されていて、本格登山の知識やスキルがない一般観光客でも名峰を堪能できるようになっています。
そのひとつゴルナーグラート鉄道は、スイス南部の街ツェルマットを基点とする登山鉄道です。
全長9キロメートル余りの短い鉄道ですが、マッターホルンを眺めるには最高の路線で非常に人気が高いです。
その人気の理由を絶景写真の数々と共にご紹介します!
まず、ツェルマットが楽し過ぎる
マッターホルンを見るために訪れたツェルマット。これがとんでもなく楽しい街でした。
![](../../assets/img/article/11549/01.jpg)
伝統的な街並みが保存されていて、観光客にとっては散策するだけで「スイス来たねー!」という実感が湧いてきます。
窓辺の花が美しい。
![](../../assets/img/article/11549/02.jpg)
アウトドアショップも充実していて、日本からリュックやシューズを持って行ったのに買い足しそうになりました。危ない。
![](../../assets/img/article/11549/03.jpg)
そして、何と言っても街からマッターホルンが見えるという贅沢さ!
![](../../assets/img/article/11549/04.jpg)
街や周りの山を突き抜けて見える切り立った山頂は、いつまでも眺めていたいような神々しさに溢れています。
![](../../assets/img/article/11549/05.jpg)
しかし、本当にいつまでも眺めていると、夏とはいえツェルマットの夕方は寒いのでご注意を…。
ゴルナーグラート鉄道は始発を狙うべし!
なぜかというと、夏のゴルナーグラート鉄道はとんでもなく混雑するからです。
![](../../assets/img/article/11549/06.jpg)
特に、マッターホルンを眺めることができる進行方向に向かって右側の座席は奪い合いになります。
そのため前日に始発の時間を調べ、そのかなり前から駅でスタンバイしました。
早起きが苦痛かって? とんでもない! 夜明けの光の中で輝くピンクのマッターホルンを見られるだけで早起きの甲斐がありますよ。
![](../../assets/img/article/11549/07.jpg)
![](../../assets/img/article/11549/08.jpg)
それから、頂上のゴルナーグラート展望台から見るマッターホルンは、午前中がベストだから。
展望台から見て順光になるので、白く輝く美しいマッターホルンが見られます。そのためにも登山鉄道には早めの時間に乗車することをオススメします。
車窓から眺めるマッターホルン。
![](../../assets/img/article/11549/09.jpg)
早起きして右側の座席を確保した甲斐がありました。
列車が進むにつれてマッターホルンの角度が変わっていく様子を見られて楽しいです。
まずは一気に頂上のゴルナーグラートまで
うとうとしながら小一時間も乗っていると、終点のゴルナーグラート駅に到着します。
マッターホルンが待っている! と思うと気が急いてしまいますが、急いで歩くのはご法度。
何しろゴルナーグラートの標高は3,089メートルと、富士山に迫らんばかりの高さなので空気が薄い。駅から展望台に移動するだけでも息が切れます。
![](../../assets/img/article/11549/10.jpg)
そして寒いです!
真夏でも防寒着や手袋をお忘れなく。
これが展望台から見たマッターホルンです!
![](../../assets/img/article/11549/11.jpg)
ツェルマットから見上げたのに比べると、かなり近くまで迫った感じがあります。
![](../../assets/img/article/11549/12.jpg)
どう頑張っても駅舎やホテルが写り込んでしまう…。
気を取り直して展望台から見えるほかの景色も堪能しましょう。
モンテ・ローザやゴルナー氷河など、雄大な風景が広がっています。
![](../../assets/img/article/11549/14.jpg)
![](../../assets/img/article/11549/15.jpg)
朝、ゴルナーグラートに行くとマッターホルンは綺麗に見えるけれど、反対側は逆光で何がなんだか分かりません。
![](../../assets/img/article/11549/16.jpg)
ローテンボーデンで途中下車してハイキング!
展望台から絶景を眺めるのは一時間ほどで切り上げました。なぜなら寒いから…。
駅舎のレストランでココアを飲みながら次の列車を待ちました。
![](../../assets/img/article/11549/17.jpg)
さて、せっかくゴルナーグラート鉄道に乗るなら、帰りは途中下車してハイキングを楽しむことをオススメします。
登山鉄道の切符は途中下車・途中乗車OK(切符の種類にも依るので事前にご確認ください)。そして、駅と駅の間はハイキングコースが整備されている場所が多いです。
せっかくなのでハイキングの時間を確保して、ゆっくりスイスの山々を堪能してください。
ゴルナーグラート鉄道沿いにあるハイキングコースでオススメなのは、ローテンボーデンからリッフェルベルクのルートです。
ゴルナーグラートから一駅下ったローテンボーデンで途中下車し、そこから一駅分歩くコースです。
![](../../assets/img/article/11549/18.jpg)
ガイドブックなどの地図はもちろんあった方がいいですが、看板や岩に描かれた矢印などが設置されているので、迷わずに歩くことができます。
![](../../assets/img/article/11549/19.jpg)
![](../../assets/img/article/11549/20.jpg)
ローテンボーデンからリッフェルベルクへの道程は、ちょっとしたガレ場。
滑って転ばないよう、しっかりしたトレッキングシューズを履いていってくださいね。
![](../../assets/img/article/11549/21.jpg)
寒さに震えたゴルナーグラートから一駅下がっただけで、気温はだいぶ変わります。展望台ではフリースを着てもガタガタ震えていたのに、ハイキング中はシャツとアンダーウェアだけで大丈夫でした。
それにしても、夏山登山でこんなにのびのびと歩けるとは。大混雑の富士山登山を思うと大違いです。スイス、ゆったりしているなあ。
逆さマッターホルンが見られるリッフェル湖
ローテンボーデンからのハイキングをオススメする理由は、何と言ってもこれ!
![](../../assets/img/article/11549/22.jpg)
リッフェル湖に映った逆さマッターホルン!
![](../../assets/img/article/11549/23.jpg)
日頃の行いがいいものですから、雲ひとつない晴天と無風に恵まれ、パーフェクトな逆さマッターホルンを撮影してきましたよ。
![](../../assets/img/article/11549/24.jpg)
湖を通り過ぎてからは、少しずつ遠ざかるマッターホルンを眺めつつ、足元の高山植物を楽しみつつ、のんびり歩きます。
![](../../assets/img/article/11549/25.jpg)
![](../../assets/img/article/11549/26.jpg)
小一時間ほどでリッフェルベルクの駅に到着。
ハイキングでお腹が空いたのでごっついソーセージを食べました。
![](../../assets/img/article/11549/27.jpg)
マッターホルンを眺めながら食事なんて、贅沢です。
![](../../assets/img/article/11549/28.jpg)
贅沢で楽なハイキングを楽しめるゴルナーグラート鉄道、かなりオススメです。
皆さんもぜひ今年の夏はスイスへGo!