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【台湾】九份観光でやってはいけない3つのこと


台湾北部の九份(ジウフェン)は、昔ながらの建物や石段が残るノスタルジックな街です。

ワタシは初めての九份観光で「これはやってはいけなかった!」と感じたことがありました。
これから九份へ行く方はぜひ参考にしてください。




真っ暗になってから行ってはいけなかった!

九份は台北(タイペイ)から車で1〜2時間ほどの距離にあります。
交通手段としては、西門駅や忠孝復興駅から九份行きのバスに乗る・台北駅から瑞芳駅まで電車で行ってバスやタクシーに乗り換える・旅行会社が主催するワンデートリップに参加するなどの方法があります。つまり、まあまあ面倒くさいのです。

ワタシはスケジュールの関係で遅い時間帯しか捻出できなかったので、九份行きのツアーに参加できませんでした。
そして遅い時間にバスやタクシーが捕まらないと気力・体力のロスになるので、台北から九份の往復はタクシーをチャーターしました。
これで移動が楽々! と、意気揚々と夜18時半の九份に乗り込んだのです。

しかし、秋の18時半というと、空はもう真っ暗です。
ライトアップされた幻想的な九份を期待して行ったのに。

…あれっ。暗くて何も見えない。

本当は豊かな緑と海、山間に建つレトロな建物を一望できる絶景のハズなのですが、こうも暗いと「あー、あそこに山影が見えるかな?」という程度にしか見えなくて、なんとも淋しかったです。

うーん、何枚写真を撮っても「幻想的な風景」ではなく「山間にあるやけに明るい建物」になってしまう…。

九份の魅力を味わいたいなら、夕方前には九份に到着して展望台から絶景を眺め、マジックアワーの空の玄妙な色合いを楽しみ、ぽつぽつ灯され始める明かりを見つめる、というのが正しいスケジュールなのだと思います。

そして、九份の商店街は閉店時間がまあまあ早いんですよ!

展望台で写真撮影を終えて、店をゆっくり回ろうかと商店街に戻ったら19時閉店の店が多く、掃除したりシャッターを閉めたりしていてこれまたなんとも淋しかったです。
店によっては20時までオープンしているので夕食にありつけないということはなかったですが、遅い時間だと完売したメニューもありました。

ということで、ショッピングや食事の面でもあまり遅い時間に九份に行くことはオススメできません。




完璧なノスタルジーを求めてはいけなかった!

ガイドブックに記載されている九份の魅力といえば、昔ながらの茶藝館が立ち並ぶ古き良き台湾の風景です。
ワタシも時代劇に出てくるような街並みを期待して九份に行きました。

が、そこはバリバリの観光地。
まず、九份の入口からしてセブンイレブンのネオンに阻まれています。


そして狭い道沿いにびっしりと並ぶお土産屋さん。


それに、大勢の観光客。

これは、どこかに似ている…。そう、まるで京都の錦市場や新京極のような賑わい方…。
良く言えば雑多な雰囲気がアジアらしくて面白いのですが、悪く言うと情緒に欠けます。

もしかすると人気のない細い階段を降りたら風情のある道を歩けたのかもしれませんが、何しろ夜遅いと照明のない場所を歩くのはおっかない。
更に雨が降っていて石段が滑るというオプションまでついていたものですから、裏通りを歩く気にはなれなかったのです。
そういう点でも遅い時間の九份観光はオススメできないですね。




観光地のゴハンを侮ってはいけなかった!

閉店準備を始めた店の前を慌てて駆け抜け、飛び込んだのが九份傳統魚丸(ジウフェンチュワントンユィワン)です。

セブンイレブン横の入口から入ってすぐのところにある店で、店内は観光客で賑わって活気があります。 行列の出来る店は旨い! と信じて、九份観光の〆に寄ってきました。

注文したのは魯肉飯と魚のつみれが入った魚丸湯。

ご飯もスープも思ったよりカップが小さく、2人でシェアするには物足りないくらいの量でした。
地元の人のオーダーを見ると、ご飯あるいは麺にスープ、それから酢の物なんかの副菜を一品つけてひとりで食べ切るというカンジでした。

味は絶品!
スープに入っているつみれがぷりっぷりです!
魚のすり身に豚肉餡が包まれたつみれは、肉汁がジューシー。刻んだ野菜と椎茸が混ぜ込まれたつみれは味わい深い。烏賊オンリーのシンプルなつみれは、ぷりぷりの食感と烏賊の味がダイレクトに楽しめます。
そしてスープ自体も優しい出汁が効いていて美味しい。雨の中歩いた後には染みる温かさです。
魯肉飯も八角がしっかり効いた本格的な味でした。

観光地の食事なんて大したことないよね。なーんて思っていたのですが、かなり美味しい台湾料理が食べられて驚きました。
これなら魚丸湯と魯肉飯だけじゃなくて、もっといろんな料理を注文すればよかったなあ。




というわけで少し心残りもある九份観光となりました。
次回訪れる際は、もう少し明るい時間帯に行くことにします…。

最後に九份までのタクシーのチャーターについて。
宿泊ホテルに相談したところ、4時間貸切で3,000台湾ドル(2019年10月の為替レートで約10,700円)で手配してもらいました。
旅行会社のワンデートリップをあれこれ調べたところ半日観光で数千円というプランが多かったので、2〜3人で行くのであればタクシーチャーターもアリだと思いますよ。




このしおりのライター

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