リュブリャナはローマやパリのような知名度はないものの、中世の雰囲気を今に残し、ヨーロッパ感を存分に味わうことができる美しい街。初ヨーロッパ、初一人旅の方々に意外や最適なのではないでしょうか。
お薦めする大まかな理由として
-見所が中心部に集中しており全て徒歩圏内
-車に轢かれる心配がない
-治安が良い(とはいえ、最低限の警戒は必要)
-英語が99%通じる
-水道水が飲める
などが挙げられます。
上記の項目を掘り下げながら、リュブリャナの魅力をご紹介いたします。
1. European Green Capital
リュブリャナは環境に配慮した都市造りが評価され2016年にEuropean Green Capital Award(欧州グリーン首都賞)を受賞しています。中心部を車輌進入禁止とし、ほぼ歩行者専用となっています。なのでとっても歩きやすい!(自転車は通行可)
▲ 市庁舎前のタウンスクエア通り
完全禁止ではなく、特定車(搬入車など)は通行可。カードをかざすとポールが自動で地面に沈む仕組み。
この取り組みは10年ほど前から実施され、過去の写真と現在を比べてみると景観の変化は一目瞭然。
▲ ①スロベニア国立大学図書館前の道 ②三本橋 ③コングレス広場
街路樹が多く植えられ、緑豊か。3月下旬には所々で桜を見ることができました。
2. 8th most bicycle friendly city in the world(2017)
歩き疲れたらBicikeLJ(レンタル自転車)を利用してみては。
驚くのは利用料の安さ。登録料わずか1€!(7日間有効)
※事前登録が必要です
市内に数あるステーションにて乗り捨て自由、1時間以内の利用ならチャージされません。但し、きちんと返却しないと当たり前ですがプラス1時間毎にチャージされますのでご注意を。
3. Quiet and Safe City
車の騒音がないため、中心部に泊まっても夜はとっても静か。今回はリュブリャニツァ川沿いに位置するアパートメントタイプのお部屋に宿泊したのですが、窓からの眺めが最高でした!
暗くなってからの一人歩きもさほど危険は感じませんでした。もちろん中心部=観光地のみの散策に止め、住宅街や山道は歩いていません。
夜はライトアップされ美しさに拍車がかかります。
▲ コングレス広場とリュブリャナ城
▲ リュブリャニツァ川と三本橋
川沿い散策は夜のライトアップも楽しめますが、人通りが少なく、空気が凛としている早朝もオススメです!
4. Union Experience
スロベニアはワインが有名。でもビールも負けてはいません!街のど真ん中、リュブリャナ駅近くにリュブリャナのローカルビール「Union」の醸造所があるのです。
こちらではビール博物館と製造ライン見学のガイドツアーが開催されています。
ツアー開始前にウェルカムビール、ツアー途中で雑談しながらビール、最後はビアホールでラストビール!ほろ酔い気分でビールの歴史が学べます。
ビアジョッキのお土産までいただけて、大変満足度の高い内容でした。
5. Sidewalk Cafe
街の中心を流れるリュブリャニツァ川沿いにはカフェが並び、多くの人がオープンカフェで日差しを浴びつつのんびり過ごしています。
広々した歩道を有効活用。川沿い以外にも街中にはたくさんのカフェが点在していますので自分好みのカフェを見つけて一息ついてみては。
車が通らないため排気ガスや騒音に悩まされることもない。環境に優しい、すなわち人にも優しい都市と言えるでしょう。
6. Ljubljana Castle
「リュブリャナ城」はリュブリャナを中世たる景観として強調する建造物のひとつ。丘の上に建つお城は街のあちこちから望むことができます。
アクセスは短いフニクラか、登山道でも15分程。
中庭、礼拝堂、テラスは無料、博物館と時計塔は有料です。
無料のテラスからでも十分ですが、ここは是非360度の眺望が楽しめる時計塔に上ることをお薦めします。
心地よい風に吹かれながら足元に広がる旧市街の街並みを存分に目に焼き付けてください!
7. Bridges
リュブリャニツァ川にはいくつもの橋が架かっており、街を歩けばおのずと橋を渡ることになります。中でも特徴的で観光名所にもなっている橋は3つ。
▲ 三本橋
▲ 肉屋の橋
▲ 竜の橋
上記以外にも趣がありスタイリッシュな橋がいくつかあります。自分好みの「橋」を探しながら街歩きを楽しみましょう。
8. Culture and Architecture
リュブリャナには数多くの美術館や博物館があり、芸術から歴史まで、多くの事が学べます。
▲ スロベニア国立美術館
▲ リャブリャナ市立博物館
リュブリャナの都市計画を担ったスロベニアを代表する建築家「ヨジェ・プレチニック」の建築作品も見所のひとつ。三本橋も彼の作品です。
▲ スロベニア国立大学図書館
▲ 中央市場
9. Ljubljana Card
市内をじっくり見学したい方はツーリストカードの購入をご検討ください。④⑥⑧でご紹介した有料施設が割引ではなく、なんと無料になるかなりお得なカードです。24時間、48時間、72時間のものがあり、Onlineで購入すると10%オフ。美術館や博物館だけではなくリュブリャニツァ川クルーズやウォーキングツアー、動物園なども無料になります。
ちなみに私は24時間カード(27.90€)で、11個の特典を利用(84.20€)、56.30€お得な結果となりました!
10. Local Products
スロベニアはトリュフや塩、はちみつなどが名産で、中央市場や土産店、スーパーなどで手軽に入手できます。
▲ トリュフペイストと塩チョコレート
紀元前からの歴史があるスロベニアワインもお土産として最適です。
1つ1つの見所が近いため旧市街を歩くだけなら半日ほどで見て回れます。ですが、せっかくならカフェでのんびりしたりスーパーで名産品を物色したり博物館を見学したり橋からの景観を堪能したりする時間を作って深くリュブリャナを味わい、居心地の良さを実感してみてください!