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2018-08-23

インドはタージマハルやガンジス川だけじゃない!王道ルートから離れて、インドの楽園「ダージリン」へ

インドってどんな国?

みなさんインドに対してどういったイメージをお持ちでしょうか?
カレー、ターバン、きらびやかなサリー、タージマハル、アラジンの世界、、、
といったイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

インドはタージマハルや雄大なガンジス川を有し観光する場所も多く、食事も安くておいしいカレーやチャイがお腹いっぱい食べられます。

また、インド人はとても人懐っこく、すぐに「ヘイ!フレンド!」と声をかけてくるので、一人旅でも退屈することはきっとないと思います。

たくさんの魅力を持ち、旅人を引き付けてやまないインドですが、「世界三大うざい国」と言われていたり、体調を崩す人が続出する国でもあります。日本人は清潔な環境で育っているため、なかなかインドの環境に体が適応しきれないところがあるようです。

「インドのハードな旅にちょっぴり疲れた。」「ほかの人があまり行っていない場所にいってみたい!」今回はそんな方におすすめのインドの楽園「ダージリン」をご紹介します。




多くの人が旅する 定番の北インド、自然豊かな南インド

「ダージリン」と聞いてピンと来る人はあまり多くないと思います。
それもそのはず、インドに旅行する人は、定番の北インドか自然豊かな南インドのどちらかを周遊する人が圧倒的大多数です。

北インドに位置するデリー、アグラ、バラナシ、ブッタガヤ、コルカタといった都市は、インドの中でも人気の場所で、“王道ルート”、“ゴールデンルート”とも言われています。北インドは見所が多い一方で、多くの観光客が訪れる場所のため混雑していたり、ぼったくりや詐欺も多いようです。

一方、南インドにはビートルズが訪れたヨガの聖地リシュケシュや巨大奇石群を要するハンピという都市があり、自然豊かで人々も穏やかでゆっくりできると評判です。

しかし、私が今回おすすめしたいのは鉄板の北インドでも評判の高い南インドでもなく、「ダージリン」という超穴場スポットです。




「ダージリン」ってどんな場所?

ダージリンといえば、紅茶の名産の地としてよく知られています。
標高2,100メートルの山奥に町があり、イギリス植民地時代の名残が色濃く残っています。大都市コルカタから500キロの距離に位置しています。




ダージリンがおすすめな5つの理由

私がなぜダージリンをおすすめするのかを5つの理由で紹介したいと思います。


1.インドとは思えないほど涼しい

ダージリンは標高が高い場所に位置しているため夏でも涼しく、快適に過ごせます。インドではお金持ちが避暑地として訪れる場所で、日本でいう軽井沢のような位置づけです。

酷暑の時期のインドは少し外を散歩するだけでも汗が吹き出てきますが、ダージリンではパーカーを少し羽織ってちょうどいいぐらいの気候です。




2.世界遺産のトイトレインがある

ダージリンを訪れたら必ず体験してみてほしいのが、通称“トイトレイン”です。正式名称を「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」といいます。アジア最古の登山鉄道で、現在も蒸気機関車が走っており、これを目当てに訪れる人も多くいます。

インド人たちがせっせと石炭を入れている様子が見られる、ぽっぽーと勢いよく汽笛を鳴らしながら走るレトロな列車です。車幅が61cmと少し狭いのが特徴で、見た目はまるで機関車トーマスのようでとってもかわいらしいです。

もちろん見るだけではなく、乗車することもできます。観光客用の「ジョイライド」はフォトスポットのバタシアループを通り、ダージリン~グーム間を走ります。所要時間は約2時間ほど。蒸気機関車とディーゼルの2種類があります。

せっかくなので、私は蒸気機関車タイプの方に乗車しました。お値段は1,160ルピー(およそ1,830円)です。インドの物価と比べると少し高く感じますが、往復の電車代、グーム博物館の入場料、世界最古の蒸気機関車に乗ることができるという貴重な経験から考えると、私は満足だと思います。

一番の見どころのバタシアループでは、写真撮影のために10分~30分ほど停車してくれます。お花が咲いている時期は列車とお花畑の美しいコントラストを写真に収めることができます。




3.紅茶や食べ物の種類が豊富でおいしい

ダージリンではいたるところで紅茶を売っています。
ダージリンティーには、インドの路上でよく売られているチャイとはまた違ったおいしさがあり、ほっとします。

カフェに入って一息つきながらアフタヌーンティーを楽しむのもよし、食事の最後に楽しむのも良し。お土産に購入される方は、パッケージも可愛いのでお気に入りを見つけるのも楽しいかもしれません。

また、ダージリンではカレー以外の料理もメニュー表に多くあります。パスタやモモという日本の餃子のような食べ物もあります。

こちらは日本人の口に合う「momo」という料理です。
お腹が弱くなっている人や、カレー以外の食べ物もそろそろ食べたいと思っている方にはダージリンはピッタリの場所といえると思います。




4.押し売りやぼったくりが少ない

北インドを旅している時には、道端で地図を見ようものなら8人ぐらいのインド人がわっとやってきて「どこへ行きたいんだ?」「俺のオートリキシャーに乗れ!」「早く早く!」と客引き合戦がスタートします。

しかし、ダージリンではそういったことが一切ありませんでした。
避暑地ということもあり比較的お金持ちのインド人が滞在しているためか、はたまたインドといえどネパール人など他国の人も多いためなのかはわかりませんが、インドのディープな旅に疲弊した人々にとっては楽園の場所と言えそうです。




5.ダージリンに行く人はレア

インドはとにかく広く、最低一か月ぐらいは期間をとっておかないと回り切れないので、やはり北インドか南インドのどちらかを選択する人が多いです。そのため、このどちらのルートにも属さないダージリンに行く人はレアで、今までに会ったことがありません。

王道ルートをいくのでは飽き足らない人、みんなとは違ったルートで旅をしたい人、インドで癒しを求める人には「ダージリン」は心の底からおすすめです。




最後に

インドは旅人を引き付けてやまない国です。
インドにいるときは、「もうこんな国いやだ!早く次の国に行きたい!」と思うときがあるかもしれません。しかし、インドは広大でまだまだたくさんの魅力が隠されています。

インドの楽園「ダージリン」が気になったあなた。ぜひ次の目的地に加えてみてはいかがですか?




このしおりのライター