観光をするにあたり、有名な観光スポットだけではなく、目に入るものすべてが日本にはない非日常を存分に味わわせてくれるロンドンの町並み。今回は日本と建築様式の違う建物をはじめとする、「町並み」についてその魅力を書きたいと思います。
住宅街の様子
予約したホテルに荷物を置き、外に出てすぐ目に入る光景をパシャリ。家と家の感覚がなく、壁がつながって設計されている家の数々。所狭しと並んで縦長に立っている家たちが道が途切れるまで、ずっと続いていきます。
また駐車場はなく、路上駐車が当たり前の様子を目の当たりにし、早くも文化の違いに軽くショックを受けている自分がいました。
『ハリーポッター』でもお馴染みのアレが目の前に!
住宅を挟んだ道を抜け、大きい道路に出ると真っ先に目に飛び込んでくるものはやはりこちら。
ハリーポッターでもおなじみの2階建てバスです。これが珍しいものなのかと思いきや、そこら中に当たり前のように走っています。現地に住む人は当然なのですが、当たり前のようにこれに乗り込み、目的地へ向かいます。
高さは普通の乗用車と比べると一目瞭然。写真の車と比較してみると、3倍ほどの高さがあるのではないか、と感じられるほどです。日本のバスは大きいと言っても1階建てであり、そこまで高くないので、横だけでなく縦にも長いこのバスを見ると、横から強風が吹いたとき倒れやしないだろうか、と余計な不安がつきまといます。こんなささいな違いを発見することも、旅の魅力の一つです。
建物の色合い
建物は、茶色や赤に近い色を基調とした、レンガから構成されたおしゃれな外観をもつものが多いですが、ときおり白の外壁の建物も見かけることができます。
いずれも雨などで汚れていて、新品のものとはかけ離れ、どこか薄汚い、くすんだ色をしています。しかし、逆にそれが作り込まれたテーマパークとは異なり、リアルな感じを全面に押し出す結果となり、ロンドンの雰囲気をさらに落ち着いたいいものに仕上げています。
町の建物一つ一つがデザインに凝っていて、おしゃれであることが前提なのではないかということを感じさせる町の構造全体が、この町の表には出にくい魅力なのかも知れません。
また、歩いていると、大英博物館やパルテノン神殿に酷似した形をした建物が突然現れることもあります。ガイドブックに載るほど有名ではなく、観光客もほとんど通り過ぎていきますが、なにか歴史のある建造物なのかもしれません。ガイドブックに載っている、ロンドンの中でも厳選された観光スポットにしか行かなかった僕ですが、実はもっと深く掘り下げればこのような知られざる魅力にも触れられるのかもしれませんね。
町歩きをしていて気になったもの番外編
ここからは、初めて歩いたロンドンの町の中で特に気になったものをご紹介していきたいと思います。
上の写真は歩道に並んでいる自転車の群れ。駐輪場ではなく、レンタルサイクルですね。2階建ての市バスや地下鉄に続いて、ロンドンで定着している交通手段がレンタルサイクルです。こちらは無人で貸し出ししていて、ステーションのタッチパネルで借りる手続きをすれば簡単に借りることができるようです。
お次はこちら。これはなんでしょう。自転車のようですが、私たちの知っている自転車の形ではありません。お店の前に一つだけおいてある、アート作品なのでしょうか。
こちらは、ご存知電話ボックス。日本ではどんどんなくなっていっている公衆電話の電話ボックスも、このロンドンでは町の景観の一つとして残っており、バスと同じ赤の外観が目を引き付けます。
まとめ
いかがだったでしょうか。観光地として有名なロンドンには数多くのスポットがあり、それを巡ることを第一の目的に訪れる観光客の方は多いでしょう。しかし、今回のような特別なスポットでもないなんでもない景色も、旅行者にとっては特別なものに見えます。なにもかもが非日常を感じさせるイギリスのおしゃれな町並みは、どこを見渡しても新鮮で不思議なものが多く感じられ、いろんなものに目が止まって落ち着きません。
それを楽しめるのも旅の魅力の一つではないでしょうか。