昔テレビで見たことのある、驚くほど首が長い女性たち。ミャンマーのタイとの国境付近に住む民族で、日本では「首長族(くびながぞく)」という呼び名で広く知られています。
先日、チェンマイ旧市街から車で30分ほどの山間にある首長族の村「Long Neck Karen Camp」へ行ってきました。ここは観光客に開かれた村であり、入村料(500バーツ)がかかります。
村の周辺には、のどかな田舎の風景が広がっています。田んぼには何頭もの水牛。タイ人のガイドさんも、「田舎だね〜」と珍しそうに写真をパシャパシャ撮っていました。
首長族の美女たち
この村を訪れてまず驚いたのが、美人率の高さ!
金色の首輪がより一層美しく見せるのでしょうか。
首輪は1本の金属でできており、ぐるぐると首に巻きつけている状態。(足に金属の輪っかを巻きつけるところを撮らせていただいたので、後ほど。)
年齢を重ねるとともに首輪は長くなっていきます。
言い伝えによると、元々は “満月の水曜日に生まれた女の子” だけが首輪を付ける風習だったそうですが、いつからか生まれた日に関係無く多くの女の子が首輪を付けるようになったんだとか。みんなお化粧もばっちりしていて、笑顔が素敵でした!
実は首が伸びているわけではない...!?
▲ この日出会った中で最も首が長かった方
実は、首が上に伸びているのではなく、金属のリングの重みで肩が下がっているのだそう。そのせいで内臓も圧迫されているとか。首長族の方が肩や背中をマッサージしている姿を見かけたときは、やっぱり肩が凝るんだなと、なんだか親近感が湧きました。(金属のリングを持たせてもらったところかなり重たかったので、きっと私の肩こりとは比べものにならないほど辛いと思いますが...。)
首ばかり注目されがちですが、実は足にもリングをはめておられます。そのため、足がすっごく細い!!!ちょっと心配になってしまいました。
首長族の方々を珍しそうに見たり写真を撮らせてもらうことには後ろめたさがあったのですが、想像以上に皆さん快く写真に写ってくださいました。ポーズを決めてくれたり、「横に座ってコレ被って一緒に撮ろう」とジェスチャーで伝えてくれたり。
また、ここでは写真のお礼にチップを渡すのはちょっと違うかなと感じました。それよりは、彼女たちのお店でお土産を買うのが良いと思います。実際に作っているところも見学できますし、カラフルな布製品など可愛らしいものが沢山並んでいました。
この村で売っているもの
この村では首長族の他にも複数の民族が住んでいるため、シルバーのものを身につける民族はシルバーアクセサリーを売り、刺繍が得意な民族は繊細な刺繍の施された布製品を売る、といった具合に、売っているものに各民族の特徴が表れていて面白いです。
日常使いできる可愛い雑貨がたくさん見つかりました。特に、彼女たち手作りの布製品はおすすめです!
また、このあたりで獲れるフルーツも売っていました。タイ北部はライチの名産地だそうで、ライチがとっても美味しい!味見もさせていただけます。
貴重なシーンに遭遇!!!
女の子の楽しそうな笑い声が聞こえたので見に行ってみると、なんと足のリングを付け替えているところでした。首長族の首輪も同じようにこうやって巻きつけるんですね。
そして、おばちゃんの耳にも注目!首長族と近い部族で、通称「耳族」や「耳長族」と呼ばれています。首長族は他の部族とは結婚できないと聞いていましたが、ガイドさんいわく、耳族と首長族は言葉が通じるらしく部族間で結婚することがあるそうです。
首長族の村へ行くには?
観光客がここへ行くには、チェンマイからタクシーやソンテウ(乗合タクシー)をチャーターするか、ツアーに参加するかのどちらかでしょう。
私のように一人旅の場合は、ツアーに参加するのがおすすめ。ガイドさんが様々な民族の説明をしてくださるので、一人で行っていたら知ることがなかったであろうことも知ることができ面白かったです。また、写真を撮ってもらえるのも嬉しいポイント。
今回私が参加したのは、チェンマイ発で一人でも催行してもらえるツアー。
>> 首長族の村訪問半日ツアー(チェンマイハッピーツアー)
日本語が話せるタイ人の女性ガイドさんが案内してくださり、楽しい時間を過ごせました。
タイへ行く方の多くは首都バンコクを観光されるかと思いますが、バンコク発で首長族の村を訪問できるツアーもあります!
>> バンコク発・首長族の村 + ダムヌンサドゥアック水上マーケット観光ツアー(ベルトラ)
異文化を肌で感じよう!
首長族を始め様々な民族の方と触れ合い、それぞれの伝統、誇り、文化を知ることができた貴重な時間でした。自分たちの常識と違うところが目立つけれど、実は同じなんだと感じることの方が多かったように思います。
タイ北部へ行かれる際はぜひ、彼女たちの村へも足を運んでみてはいかがでしょうか。