復活を遂げた街
領主が変わり、国が変わり、一時は荒廃し、無人とまでなった街。
1989年の民主化運動以降、町の景観の歴史的価値が再認識され建造物の修復が急速に進められました。それにより、町はかつての美しさを取り戻し、1992年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
「死の街」と云われた街が、「目覚めた眠れる森の美女」と云われるようになったのです。
だまし絵の城
領主が変わるたび増改築が重ねられ、ゴシック、ルネサンス、バロック、ロココの様々な様式が混在する独特の建築様式を持つチェスキー・クルムロフ城。
この城は「だまし絵」の城とも呼ばれるほど、壁面にさまざまな工夫を凝らした絵が描かれています。
煉瓦を積み上げたかのような絵を描いて装飾してあったり、彫刻がされているかのように描かれていたり、だまされないようにじっくり壁面を観察してみましょう。
街を眺めるスポット
城内のフラデークの塔から、そして城と庭園をつなぐプラスティー橋から、蛇行するヴルタヴァ川とルネサンス様式がそのまま残っている旧市街が一望できます。
なんて美しい景観なんでしょう。
目に飛び込むとんがり屋根の街並みは、何時間見ていても飽きることはありません。
街歩き
小さな旧市街を気ままに歩いてみましょう。
人々が賑わう広場に出たり、眺望の良い場所に出たり、川沿いに出たり、個性的な建物が建ち並ぶ街はどこを歩いても楽しめます。
川沿いのカフェでビールを!
川沿いはレストランやカフェのオープンエアスペースとして利用されており、開放的で雰囲気抜群。
ちょっとした休憩に、ゆるりと流れる川を眺めながらの1杯は最高です!
絵本の世界のような美しい街、チェスキー・クルムロフ。
見事復活を遂げた中世の街並みの中に身を置いて、お気に入りの街角を見つけてみてはいかがでしょうか。