紺碧のエーゲ海と斜面に連なる白い町並み。 青と白のコントラストが大変美しいサントリーニ島は、ギリシャにある離島の中でも特に人気のある島です。
そして、この島を訪れて絶対に忘れてはいけないのが、夕陽鑑賞。
世界一美しいとも言われている夕陽を見ずして帰ることはできません。
夕陽の舞台は、まるでおもちゃ箱のような町
サントリーニ島の夕陽を見るなら、島の西北部に位置する町「イア」に行きましょう。
島の中心地「フィラ」の町から、路線バスで約30分。
断崖絶壁の上につくられた白い町並みは、家や路地が迷路のように複雑に入り組みに、まるでおとぎの国に迷い込んでしまったかのようです。
サントリーニ島を代表する景色として、ガイドブックなどにもよく登場する青い屋根の教会は、ここイアにあります。
町を散策していると、突然目の前に現れる青い屋根の教会。その先には紺碧のエーゲ海。
誰もが確実に心を奪われてしまいます。
日没時刻までのひと時は、この美しくも不思議な町の散策を楽しみましょう。
夕陽鑑賞スポットは、イア要塞。
イアでは、レストランやホテルのバルコニーなど至るところで夕陽を鑑賞することができますが、一番のオススメはイア要塞。
町から突き出た場所につくられた要塞は、夕陽で染まる町並みと水平線に沈む太陽を一緒に見ることができます。
日没時刻が近づくと、多くの観光客で埋まりますので、できるだけ早く行きましょう。
時刻は、日没の約1時間半前。
影は長く伸び、少しずつオレンジ色に染まり始めたイア要塞。観光客も徐々に集まり始めました。
城壁の上に腰掛けたりしながら、みな思い思いに日が沈むのを待っています。
徐々に角度を落としてきた太陽に、町並みもほんのり色づいています。
日常の中の非日常的な時間が、徐々に近づいてきました。
穏やかな水面を静かに進む船も絵になりますね。
刻一刻と変化する景色は、見ていて飽きることはありません。
青から赤へと変化する大空、黄金に輝き始めたエーゲ海、そして夕陽に染まるイアの町並み。
こんな景色は、なかなか見ることはできないのではないでしょうか。
赤く染まった空と、水平線上にぼぅっと青く浮かび上がった島。
なんとも幻想的な風景に心を打たれます。
クライマックスは、すべてを赤く染めて。
太陽が水平線に近づき、夕陽鑑賞もいよいよクライマックス。
夜が近づく青い空と夕陽で染め上げられた赤い空。2つの色が混ざり合った空は、一段と美しいものでした。
夕陽に染まるイアの町並み。
連なる白い建物は、いつの間にかオレンジ色に。
間もなく姿を消す太陽は、目の前に存在するすべてのものを赤く染め上げ、水平線の彼方に沈んでいきました。
マジックアワーのひと時は、まるで宝石箱のよう。
太陽が沈み、世界一の夕陽鑑賞の時間は終わりました。
しかし、夕陽の余韻にひたる町並みは、ピンク色の不思議な世界。
夜の帳が訪れた町には、ポツポツとあかりが灯り始めました。
赤紫色に輝く空や海と相まって、幻想的な美しい光景が目の前に広がっていました。
箱庭のような町並みと大小様々な窓からもれるあたたかな光。
小人の国の世界にいるようです。
いかがでしたでしょうか。
サントリーニ島で目にした夕陽は、これまで見たどんな夕陽よりも美しいものでした。
今後は、もうどんな夕陽を見ても感動できなくなってしまうかも!?
まさに、一生忘れることのできない絶景でした。