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2016-05-24

日本の絶対領域・佐賀をめぐる旅路 〜虹の松原編〜

佐賀の唐津ってすごいんです

佐賀へいった。
九州といえば、博多の中洲!長崎ちゃんぽん!鹿児島は西郷どん!
佐賀は・・・。なかなかイメージが湧きません。

どの旅サイトへ飛んでも、記事数が多いとは言えない佐賀。
お笑いの「はなわ」(懐かしい!)が有名な佐賀。
しかし、行ってみると楽しいのが佐賀。
そんな佐賀を応援したくなるのが俺の性!

ということで、今回は唐津にあります『虹の松原』の旅路。
唐津すごいんですよ!古代は唐津が中国大陸への玄関口だったし、豊臣秀吉が唐入りする時は、史上空前の巨大城郭都市・名護屋城を築いたし…
国際都市だったんですって。いや、まじで!




特別名勝 虹の松原 へGo!

約100万本という、ちょっと想像しにくい規模を誇るのが、国から特別名勝に指定され、日本三大松原の一つでもある、虹の松原!
特別名勝といったら、日本三景と称される「宮島」、「天橋立」、「松島」など、なみいる景勝地が指定を受けている、まさに「景色の国宝」!

400年ほど前に、唐津藩初代藩主・寺沢広高さんが、新田開発の一環で防風林・防砂林としてクロマツを植え、「虹の松原」は誕生した。

その素晴らしさを目の当たりにするために、その全景を一望できる鏡山の展望台に向かった!
鏡山へは、麓から車で10分かからないくらい。ジグザグ道だけど片側一車線で走りやすい。
大きな駐車場があり、そこから平坦な道を徒歩5分で、鏡山展望台に到着。

広々とした展望台から、眼前に広がる深緑の曲線!雄大な虹の松原を一望!
これは素晴らしい!

全体を一枚の写真に収めるのは極めて困難。
パノラマモード120度で撮影してみた。

宝くじが当たる神社がある「高島」をはじめとした唐津湾の多島美と玄界灘の海の色。
海の色は時間帯や季節、気候で変わるから、何度来ても飽きることは無い。
クロマツ林の東端には唐津城!夜景も素晴らしい\(^o^)/




鏡山の神話と日本三大悲恋のお話

鏡山は、神功皇后が三韓征伐の際に、この山を登って鏡を祀ったという伝説から、鏡山と呼ばれている。
駐車場の傍には神功皇后を祀った鏡山神社があり、展望台までの遊歩道脇には、神功皇后が「とにかくご神勅を頂きたい」と切に願った、渡瓊可久岩(とにかくいわ)が鎮座。
とにかく、岩!

神功皇后から時代は下り、再び朝鮮半島への出兵の時が来る。
青年武将の大伴狭手彦(おおとものさてひこ)は、土地の長者の娘である「佐用姫(さよひめ)」と恋に落ち、出兵までのしばらくは逢瀬を楽しむが、やがて出兵の時来たりなば、すなわち二人の別離を意味していた。

佐用姫は別れを惜しむあまり、鏡山を駆け登り、山頂から身にまとっていた領巾(ひれ)を玄界灘に浮かぶ船に向かい懸命に打ち振るも、名残は尽きず、ついには山を飛び降り(ちなみに、鏡山はハングライダーのメッカでもあります)、呼子の加部島まで追いすがるが、すでに船の姿は洋上に消えており、悲しみに暮れた佐用姫は七日七晩泣き続け、石化してしまうのであった。

佐用姫が飛び降りた際に付いたという足型の岩が山麓の和多田に、石化した佐用姫であるという岩が加部島に今でも残っている。

日本三大悲恋の舞台となった鏡山には領巾を振った佐用姫にちなんで、領巾振(ひれふり)山という別名 が付いている。
それにしても、山から飛び降りたり、悲しみのあまり石になってしまうとは、なんともダイナミズム溢れるお姫様なのでしょう。
そんな佐用姫の恋への執念を表現してか、鏡山の松浦佐用姫の銅像の表情は筆舌に尽くしがたい…

いや、怖っ!




地上から虹の松原を楽しむ方法

松原の絶景は、とかく地上からの実感は乏しく、せっかくの特別名勝も、気が付かなければ「やけに松林長いなぁ」と思いながら通り過ぎてしまう。
それではもったいないので、クロマツ林の森林浴を楽しみながら、「からつバーガー」はいかがでしょ。

からつバーガーは、その名の通り唐津のご当地ハンバーガー。
その歴史は40年近くもあり、元祖である「からつバーガー 唐津地区・松原本店」は、県道347号が貫く、虹の松原の只中の駐車場にある。

レトロなマイクロバスが可愛らしい移動式店舗。
バーガーは注文してからアツアツを作って、車まで運んでくれる。
メニューはどれもハンバーガーで、たまごなどのトッピングで値段が変わっていく。
ここは当然、全部入りの「スペシャルバーガー」を行くべきでしょう!

外はカリッと中はふわっと香ばしいバンズ。
中には分厚い卵焼きにチーズ、肉汁たっぷりパティ、ハム。
自慢のソースが大活躍!車の中で食べちゃったけど、これは車外で食べ切るべき!ワイルドすぎてソースや肉汁を食べこぼすこと請け合いだからだ!
クロマツ林の中、ただひたすら、かぶりつくべし!かぶりつくべし!
ドリンクはコーヒーか、特製ミルクがシャレオツ☆

松原の西端は海水浴場にもなっており、平坦からの松原を一望できる。
ちょっとわかりにくいけど、唐津城も右端に見える!




唐津観光は、まず虹の松原から!

虹の松原観賞の仕上げは、唐津城天守閣の最上階から。
美しい松原の脚線美を、真横から堪能!
往時は唐津城には天守は無かったというから、現代ならではの虹の松原風景と言える。

日本で唯一、松原として特別名勝に指定されている、虹の松原。
あの、世界遺産・富士山の構成資産に登録された「美保の松原」ですら、国指定の名勝。
特別名勝は、特に優れた景勝が指定されていて、全国で36件しかないんです。
虹の松原の凄さ、わかって頂けましたでしょうか!?

佐賀へ唐津へ旅するならば、まずは虹の松原へ。
特に、鏡山からの展望、佐用姫の狂気銅像、からつバーガーは必見!

いいよ!佐賀!!


このしおりのライター

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