札幌郊外にある「モエレ沼公園」は、彫刻家イサム・ノグチが基本設計を手がけた総合公園です。
約188.haという広大な敷地には、幾何学の形態を用いた山や噴水、モニュメントなどが整備され、自然とアートが一体となった壮大な景観をつくりだしています。
札幌市街地から比較的簡単に訪れることができますので、北海道らしい雄大な景色とともにイサム・ノグチの造形の世界に浸ってみていかがでしょうか。
空と一体化した、ガラスのピラミッド。
モエレ沼公園東口から入ってくると最初に目にするのがガラスのピラミッド。「HIDAMARI」という愛称でも呼ばれ、公園の中心的な施設です。
空の色を吸い込むかのような一面ガラス張りのピラミッドは、時間とともにその様相も刻々と変化します。
園内の案内図なども置いてありますので、公園に着いたら最初に訪れてみましょう。
ピラミッドの中に入ると、そこはガラス張りの大空間。
光に包まれたアトリウムは、休憩スペースにもなっています。
その他、地元の食材を使ったフレンチレストラン、イサム・ノグチを紹介したギャラリーやオリジナルグッズを購入できるショップなどもあります。
空へと続いているかのような小高い山「プレイマウンテン」。
公園の北側に位置する「プレイマウンテン」。
山頂へと向かって延びる一本の道が、とても象徴的であり、まるで空に続いているかのよう。
登るにつれて、一面に広がる大パノラマに、公園の中にいることを忘れてしまいそうです。
緑の草花に覆われた高さ30mのこの山は、まさにアートと自然が一体となり、雄大なランドスケープをつくりだしています。
子供の遊具もアート。
約2,300本の桜が植えられた「サクラの森」と呼ばれるエリアには、イサム・ノグチがデザインした子供用の遊具が設置されています。
写真の遊具は、「オクテトラ」という登ったり穴の中をくぐり抜けたりできるもの。
サクラの森には、126基の遊具が7つの場所に分かれて設置されており、子供達の想像力をかきたてる仕掛けがいっぱいです!
自然とアートが一体となった、雄大な景色を楽しもう!
広い園内には、その他にも自然とアートが一体となった仕掛けがいっぱい!
ダイナミックなモニュメントや、夏には水遊びができるビーチなど、子供から大人まで楽しめます。
また、秋には紅葉、冬になれば一面の雪景色と、年間を通じて四季折々の変化も堪能できるそう。
こんな素晴らしい公園も、もとはゴミ処理場であり、この雄大な景色もゴミを埋め立てて造られたというから驚きです。
今では、すっかり市民の憩いの場所へと変貌を遂げています。
広い園内、レンタサイクルも利用できます。
とにかく広い園内。一通り歩いてまわると、2~3時間はかかります。
そこで、活用したいのがレンタサイクル。
20インチの普通車であれば、2時間200円で借りることができます。
実際に多くの方がレンタサイクルに乗って、園内を爽やかに走行していましたよ!
札幌市街地にも見所はたくさんがありますが、日本一雄大で感動する公園と言っても過言ではない、モエレ沼公園にぜひ一度足を運んでみてください!
なんにもしないで、のんびり緑と空を眺めて過ごすというのもありですよ!