こんにちは!SAORIGRAPHです。
早速ですが日本の春と聞いて思い浮かぶものは?
-そう、桜です。
儚ささえも美しいと感じるその姿は、日本人の美的感覚の象徴とも言える存在。
一口に桜と言っても山肌一面に咲き乱れる桜もあれば威風堂々と咲き誇る一本桜など
種類も咲き方も様々で、春なると「今年はどこの桜を見に行こうかな」とワクワク・ソワソワ・ワッショイワッショイするものです。
そんな中で一番印象に残っているのが、奈良県の諸木野という集落に咲く一本桜。
この桜は写真家の間では以前から有名だった桜で、某写真雑誌でその存在を知りました。
訪れたのは2010年。現在はインターネットで検索をすれば詳細な場所情報まで簡単に出てきますが当時はまだインターネット上に十分な情報がなく・・・。
必死で場所を検索した結果
ちょっと、酷くない?
結局どうやって辿り着いたかって、ざっくり言うと目視です。旅において視力は大きな武器ですので皆さん常に磨いておきましょう。
諸木野の桜
ようやく辿り着いた諸木野の桜の美しさは思わず言葉を失う程。 夜明けの柔らかい光によって浮かび上がる見事な樹形と、その姿が水田に映り込む光景は見る者を魅了します。
昔はこの木に牛を繋いで農作業をした事から「牛繋ぎの桜」とも呼ばれている諸木野の桜。 開花の時期によっては田植えが行われた水田と桜、というとても長閑な風景を目にする事もできます。
なかなか開花状況が分かりづらい桜ですが、大体同じ標高に位置する「佛隆寺の千年桜」 の開花時期を目安にするといいと思います。
まとめ
桜を見て美しさのあまり鳥肌が立ったのは今のところ、諸木野の桜だけ。
吉野の「一目千本」と言われる豪華な山桜やライトアップによる妖艶な夜桜だけでなく、たまには静かに、然しながら力強く咲く、荘厳な一本桜を楽しむ春もいいのではないでしょうか?
以上、SAORIGRAPHでした!
※小さな集落の畦に咲いている桜ですので、マナーを守って鑑賞しましょう。