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2026-10-15

【海外ワーホリ番外編】朝日と汗とズッキーニ。オーストラリア渡航前、埼玉で挑戦した農家バイトで学んだこと


今回はだいぶ真面目な記事になりますが、気づいた記録として発信してみようと思います!

私は「ずっとやってみたかったこと」に挑戦するため、埼玉県で農家のアルバイトを始めました。

なぜ農家だったのか?

きっかけはとてもシンプルでした。
自然に触れ合いながら仕事をしてみたかった、普段口にしている野菜が、どのように育って手元に届くのか自分の目で知りたかった、野菜の物価高騰がいわれる中、実際の現場はどうなっているのか身をもって体感したかった。

知識ゼロで飛び込んだ約1ヶ月の「農家生活」。

そこで待っていたのは、想像以上に奥深く、そして愛おしい世界でした。


広ーーーい畑と、1日2回のズッキーニ収穫


私が働いていた季節はちょうど夏。

ズッキーニの収穫ピーク(6月〜7月上旬)の時期でした。


作業は1日2回。
朝5時から約3時間かけて1回目の収穫をし、その後に野菜の袋詰め。

▲ズッキーニの大きさを手で測っています(笑)


午後は3時から夕方6時頃まで2回目の収穫作業を行います。

2〜3人で作業を担当するのですが、とにかく畑がひろーーーーい!

最初はズッキーニがどんな風に生えているのかすら知らず、ズッキーニの房の中で、どこまで見ればいいのか感覚もつかめず、本当に時間がかかっていました。

でも、3日ほど経つとだんだん目が慣れてきて、採り頃のサイズが瞬時にわかるように!

作業が早くなるとどんどん楽しくなり、元気に育ってくれたズッキーニに「可愛いなぁ」と愛着まで湧いてきました(笑)

同時に驚いたのが、天気と収穫量の関係性です。

あまり天気が良くない日の翌朝は収穫量が少なく、カンカン照りの翌朝は一気にたくさんのズッキーニが実る!

植物の生命力と太陽のパワーを目の当たりにする日々でした。

▲大量のズッキーニさんたち(笑)


朝の数時間が勝負!「花つけ(人工受粉)」の重要性


収穫と同じくらい重要で繊細な作業が「花つけ(受粉作業)」でした。

美味しいズッキーニの実を作るためには受粉が不可欠で、本来はハチがその役割を担ってくれます。

しかし、現場ではなかなかハチが来てくれないことも多く、手作業での花つけが必要になります。
そこには、命を繋ぐためのシビアな現実がありました。

・受粉の有効時間は「朝の数時間」だけ
ズッキーニの花は朝開いて昼前にはしぼんでしまいます。花粉の寿命も非常に短いため、雨や曇りで気温が低い朝はハチが飛んでこず、受粉のチャンスを逃してしまいます。

・均等につかないと形が崩れる
ハチが来ても花粉のつき方が不十分だと、お尻の方が先細りしたり途中で曲がったりして売り物になりません。先細りした実は腐りやすく、商品価値がなくなってしまうのです。

・未受粉だと実が腐って落ちる
受粉しないと実は大きくなれず、途中で黄色くなってそのまま腐り落ちてしまいます。

広大な畑で安定した品質と収穫量を保つためには、この毎朝の地道な「花つけ」がいかに大切かを身をもって学びました。

そしてズッキーニと向き合う毎日の中で、ふと気づいたことがありました。

それは、「野菜づくりも人間も、土台が命なんだ」ということです。

美味しい野菜を作るには、しっかりと栄養を行き渡らせる「土づくり(土の状態)」や、健やかに育つための「環境」、そして全体に均一に手をかける「こまやかさ」や「器用さ」が欠かせません。

この土台や環境作りにどれだけ丁寧に向き合ったかで、最終的に出来上がる作物のクオリティがガラリと変わってしまうのです。

「これって、まさに人間と同じだな」と感じて、とても面白くなりました。

人もどんな環境に身を置き、どんな土台(習慣や心身の状態)を整えていくかで、自分という花をどう咲かせるかが決まっていく。

野菜は自分自身で育つ場所を選べませんが、人間においてはどんな環境に身を置くか、自分で選択できます。

だからこそ、「どの環境なら自分という花を咲かせられるのか」をまずは自分自身が一番に理解し、選択していくことが何より大事なんだと気づかされました。

ズッキーニの栽培を通して、単なる農業の技術だけでなく、これからの生き方や自分自身の整え方まで教えてもらったような気がします。


汗だくの達成感と、食への深い感謝


朝早く起きて自然の中で作業し、眩しい朝日を浴びながら汗だくになって働く。

小学生の理科で習った受粉や光合成の知識をリアルな体験として「学び直す」時間は、想像以上の達成感がありました。

これまで当たり前にお金を払ってスーパーで買っていた野菜たち。

その一つひとつの陰に、農家さんの知恵と地道な努力、そして自然との対話があるのだと知り、食事に対するありがたみが一気に深まりました。

また、情熱を持って畑と向き合い、成果を上げている姿を間近で見ることができました。

日本の農家さんの中には、先祖代々の土地や日本の食卓を守る責任感、自分の手で育てたもので生きていくという強い勇気を持って農業に定着している方もいらっしゃると思うので、その姿勢に深い感銘を受けました。

埼玉での約1ヶ月の農家生活は、単なるアルバイトを超えて、私の価値観を大きく変えてくれる貴重な体験となりました。

「自分の食べたものがどう作られているかを知る」という経験は、これから向かうオーストラリアでのワーホリ生活や、その先の人生にとっても大きな糧になると確信しています。

最後に10年ぶりに行けたベルーナドームへの感動を写真でちょこっとご紹介し、今回の記事は終わりにしたいと思います(笑)


このしおりのライター

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