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【沖縄・波照間島】日本最南端の有人島【離島】


日本の最南端はどこか知っていますか?

一般の人が行くことのできない最南端は沖ノ鳥島。
有人島の最南端は「波照間島」です。石垣島離島ターミナルから高速船で2時間程度でいくことができ、日帰り旅も可能。

島の周囲は15kmと小さいながらも魅力満点。そんな波照間島を1周してきました。

日帰り旅でも十分に楽しめる波照間島のおすすめスポットを紹介します。


8:00- 石垣島離島ターミナルから波照間島へ出航


離島の天気は変わりやすいので注意が必要です。台風時、荒天時には欠航することもしばしば。

波照間島には宿泊施設が少ないので、事前予約をしていない場合は、帰りの船の運行状況をあらかじめ調べておきましょう。

今回は、安永交通の「波照間島サイクリングコース」という自転車と往復の船がセットになったオトクなプランを利用しました。

離島では、色々なものが手に入りにくいため、離島ターミナルで飲み物を多めに購入。

▲離島ターミナルには具志堅用高像があります。

10分前から乗船でき、並んだ順に好きな席に座ります。私は、船酔いしやすいため、後部の真ん中の席をチョイス。

朝早い出発だったため、船内では爆睡し、あっという間に波照間島へ到着。


9:40- 波照間島へ上陸。自転車を借りて探検スタート。

▲波照間旅客ターミナル

▲真っ青な空にフクギが映えます。

プランについている自転車が普通の自転車だったので、プラス1500円を支払い、電動自転車にランクアップ。(電動自転車は数に限りがあり、先着順だそうです。)

早速、最南端の碑へ向かいます。


日本最南端の碑〜高那崎〜


Google Mapを頼りに日本最南端の碑へ。

島内は、基本的に1本道なのですが、Google Mapを使用すると農道を通るルートなども出てきます。

それに気づかず言われた通りに進んでいると、自転車がパンクしそうなワイルドロードに突入したため、引き帰して案内標識を見ながら進みます。

20分ほどで到着。日本最南端の碑、日本最南端平和の碑の2種類の石碑があります。

石碑について、撮影しながらのんびりしていたら、突然のスコール。島の天気は変わりやすい。

▲日本最南端平和の碑。

サイクリングをされる方は、雨合羽を持っていくことを強くおすすめします。

最南端からは、あいにくの雨で何も見ることができませんでしたが、晴れていたら果てしなく続く大海原を望むことができるそうです。

▲15分くらいバケツをひっくり返したような雨が降りました。


日本最南端の空港〜波照間空港〜


現在は新石垣空港から週3日程度のフライトのある波照間空港。
(予約がなければ運行中止となり、需要に合わせて再設定されるかなりフレキシブルなフライトです。)

いつか飛行機で来てみたいなあ。

道中では、やぎさんにたくさん出会います。人馴れしていて、自転車が通ってものんびりとお散歩をしていてかわいい。のどかな離島ならではの風景が広がります。

▲やぎの大群がお散歩中。

▲一匹で歩いているやぎもいます。


集落を探検〜幻の泡盛「泡波」〜


波照間島には5つの集落があり、大きく2つのエリアに分かれています。とはいえ、周囲15kmの小さな島なので、自転車ですぐに行き来することができます。

共同売店、郵便局、小中学校などがあり、島の人々の暮らしを垣間見れます。

集落には、泡波を取り扱う「泡波商店」があります。波照間島でしか流通しておらず、非常にレアな泡盛。

私は、お酒の味がわからないので味についてもよくわからないのですが、本土では高値で売り買いされているそうです。

小さいミニボトルの泡波とTシャツを購入しました。お酒が飲めない方でも、ここでしか買えないTシャツなどのオリジナルグッズの販売があるので、訪れる価値あり。

▲素朴な佇まい。

▲泡波Tシャツはコットンとドライタイプの2種類、豊富なカラーが揃います。

▲最南端の郵便局。島内でのATMはここだけ。


ランチタイム〜あらぶちでソーキそば〜


波照間島でのサイクリングの最大の問題点は、日光を遮るものがなにもない点。

どこまでも広がる海と青い空は息を呑む絶景なのですが、太陽パワーをダイレクトに浴び体力消耗が3倍速で進みます。

そんな時、どこからともなく漂ういい匂いのする方向へ自転車を走らせると「お食事処 あらぶち」を発見。

ありがたいことに店内はクーラーがガンガンに効いていました。

▲離島の安心プライス。


お店の方におすすめを伺うとソーキそばとのことだったので、早速注文します。

あまりにお腹が空いていたため、一瞬でぺろりと完食。やさしいスープにもちもち麺が絡まり、ジューシーなソーキが素朴ながらも体中に染み渡る優しい味でした。

▲絶品ソーキそば。


お店の方に、やぎがたくさんいるけど、野良やぎですか?と尋ねると「半分がペットやぎで、半分が野良やぎ。正直、どのやぎがだれのやぎかわからないなあ」と笑っていました。

なんだか離島っぽいなあとほっこりしてしまいました。

ハテルマブルーの海へ〜ニシ浜〜


あらぶちからニシ浜へ向かっていると甘い匂いがしてきます。ちょっと坂をのぼり見えてくるのはニシ浜。

▲上り坂なので電動自転車に感謝。


思わず「キレイ」と声が出てしまう絶景が広がります。

自然の作り出した色と思えないほど、ビビットなブルー、エメラルドグリーンのゼリーのような海。

絵画のようで、加工フィルターをかけたかのような鮮やかな海に目を奪われます。

▲空とのコントラストもキレイすぎる。


ただ普通のきれいな海と思っていたので、実際目にして想像以上の美しさにびっくりしました。

そして甘い匂いの正体は、製糖工場からの香りでした。

▲製糖工場の壁もハテルマブルー。


13:00- 波照間港から石垣島へ戻ります。


第1便で波照間島に上陸し、第2便で帰還。次の船もあったのですが、太陽パワーにやられてしまい早めに戻ることにしました。

港の中には売店があり、島の名産品を購入できます。日本最南端の証も購入可能。

売店では、島内でここだけクレジットカードが使えるらしいので、キャッシュレス派の方のお買い物にぴったりです。


日帰りでも十分楽しむことのできる「波照間島」。

のんびりと流れる時間、自然の織りなす絶景など、この島でしか体験できないことが盛り沢山。不自由さを楽しむことの素晴らしさに気づくことができるでしょう。

島の暮らしに敬意を払い、身を任せれば束の間のウチナータイムに癒やされること間違いなし。


このしおりのライター

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