「デニム」の発祥地と言えば、岡山を思い浮かべる方は多いでしょう。
岡山児島デニムは世界にも認められているデニムです。本店は、岡山県倉敷市にあります。
倉敷では昔、お米を作ることができない時期がありました。代わりに麦を栽培し「足袋」が作られました。そのうち、「学生服」が作られるようにもなり「デニム」へと発展していきました。
その岡山デニムストリートは、実は他にも「姉妹店」があったのです! どこにあるのでしょうか。
▲ 湘南江の島らしく、海の波をモチーフにしたフォトスポット。デニムソフトクリームや湘南デニムストリート限定の商品など手にしながら記念撮影ができます。雨の日にはぬれるので置かれていませんが、晴れていれば、くまちゃんのぬいぐるみと一緒に記念撮影ができます。
「湘南デニムストリート」ができたわけときかっけ
「岡山」以外にも「軽井沢」「東京」「湘南」に作られました。
「東京」の店舗はコロナになる前に開店したものの、コロナによる「緊急事態宣言」が出され、しばらく開店できなくなっていました。「東京店」は大きな商業施設が入っている中ということもあり、結局、閉店となったとのこと。
令和5年現在、あるのは第1号店である「岡山」、2号店の「軽井沢」、東京があったため元は4号店だった、現在3号店の「湘南」です。
私は正直、「岡山」のデニムストリートだけしか知りませんでした。
「軽井沢」にお店ができたのは、軽井沢がもともと観光地のためお客さんも多く訪れると思われていたからのようです。
「初めは9年程前に倉敷美観地区で1号店の『倉敷デニムストリート・雑貨館・men’s館・lady’s館』がオープンしました。全国からジーンズを購入しに来るお客様が多く、8年前に2号店の東日本エリアの軽井沢地区で『軽井沢デニムストリートをオープンしました。
軽井沢に来られるリピーターのお客様の多くは都内から来られる方が多く、2020年4月1日に都心に近い湘南エリアの江の島に『湘南デニムストリート』が3号店としてオープンしました」
と、店長の七海努さんから教えていただきました。
「湘南店」には、たとえば北海道に住んでいる人がもともと岡山のデニムストリートまでいくことを目指し、行き方などを調べているうちに湘南にもデニムストリートがあることを見つけるということが多いようです。北海道からであれば、岡山のデニムストリートに行く前に途中で寄ることができるからと。
私が「湘南デニムストリート」を知ったきかけはテレビです。
「じゅん散歩」で見て気になり、実際に尋ねてみました。
ということで今回は、「湘南デニムストリート」に、焦点を当てていきます。
私が今回「湘南デニムストリート」を訪れたのは、5月の平日の金曜日、雨の中です。それでも道路を歩けないぐらい人で埋まっていました。
あちこちから日本語以外の声が聞こえてきました。海外からのお客さんもたくさんいたのです。「湘南デニムストリート」のお店の前も、人だかりで一杯でした。
「湘南デニムストリート」で食べられるおすすめ3品!!
「湘南デニムストリート」で真っ先に目につくのは「デニムのソフトクリーム」!
デニムのソフトっていったいどんな味なのか? そもそも「デニム」って食べられるのか? 不思議さが立ち込めてきます。
不思議だけど、なぜか食べてみたくなる一品です。ソフトクリームのコーンの部分は、ごく一般的な黄色のコーンです。そして、クリームの部分が真っ青!
初めてだと口に入れるのも勇気が入りそうですが……。
他にも、青い肉まんのような「デニムまん」や、青いクリームがのった「湘南波乗りアイスコッペパン」が販売されています。
思い切って、食べてみました。ここからは、自分で食べるまでどんな味なのか楽しみにしておきたいという方は(1)から(3)まで、スルーしていただいて結構です。
(1) デニムソフト
湘南デニムストリートの2階の店長の「七海努」さん(1階と2階で別々の店長がいるそうです)によると、デニムソフトの青の部分は「ブルーベリー」と「ラムネ」を使用した爽やかな味だそうです。
言われてみると「なるほど!」と思えます。なかなか珍しい商品だけあって、お店の周りには海外からのお客さんも多くいて、にぎわっていました。
▲ デニムの色をモチーフにした青い色のソフト。デニムの味とはどんな味なのかとひと口食べると、もうひと口、またもうひと口と、どんどん食べたくなる味。
(2) デニムまん
「デニムまん」も食べました。
こちらは皮の部分には「クチナシ」、中身の餡には、ホタテなどの海産物の出汁も使用しているとのことです。
やはり、湘南の海が近いことも影響しているようです。
▲ こちらも「デニム」の青色を基調としています。クチナシでできた皮はもちもち、普通の「肉まん」「豚まん」と同じように美味しい! 熱々の餡が食欲をそそります。着色料を一切使用していない商品。
(3) 湘南波乗りアイスコッペパン
デニムソフトやデニムまんは、岡山の美観地区である倉敷と軽井沢にもあるようですが「湘南波乗りアイスコッペパン」は湘南独自の商品のようです。
こちらも、一切着色料を使わずに仕上げていると知りました。
▲ 湘南の波乗りのサーファーをモチーフとした一品。パンは温かく、青のクリームは海のように冷たくできていて、美味しい。
「百聞は一見にしかず」! 自分で食べて確かめてみることをおすすめします。
湘南デニムストリートの店内1階の様子
店の中に入ってみました。1階では、おもに海外からの直輸入のジーンズ等を扱っているそうです。
▲ 1階に足を踏み入れるとジーンズ以外の商品で、デニム生地でできた帽子や財布などの小物が目立ちます。
湘南デニムストリートの店内2階の様子
2階に行くと「湘南オリジナル」の製品があります。 店長の七海さんが教えてくださいました。
「ジーンズのステッチが各店舗ごとに違います。各店舗、その地域に合わせたデザインになっていて、糸もその地域に合わせた糸を使用しています。ここ湘南では、海のイメージの青色の糸を使用しています。軽井沢ではりんごが特産物ということで赤の糸を使い、くまちゃんやりんごのプリントを入れています。岡山では白壁に合わせた白の糸でステッチを入れています」と。
▲ 湘南のステッチの他に岡山、軽井沢のステッチが入ったジーンズを集めてみるのも面白いかも!
倉敷・児島からのデニムや雑貨などもあります。『和蔵』は倉敷で製造したのもですが、湘南でも手に入れることができます。
もう一つ、目に入ったのが「ジーンズのキーホルダー」です。
よくあるミニチュアのランドセルのように、古くなった生地を使ったものではなく、新しい生地で作っているミニチュアのジーンズです。職人さんがミシンで一つひとつ、丁寧に仕上げているようです。
写真をよーく見ていただければ分かるように、一つひとつ、デザインが違うと店長や店員さんが教えてくださいました。
確かにジーンズの上のほうにあるデザインが違います。
向かって左半分のキーホルダーには江の島」という文字が白の糸で入っています。「江の島」の文字は白ですが、ポケットのデザインの部分は、海をイメージした青の糸でできています。
▲ 白のキーホルダーは、店長の七海さんが特別に見せてくれたもの! 白の布でできているのではなく、日が経つに連れ、自然に色落ちして白くなったそうです。この白のジーンズのキーホルダーは売られていません。
上の写真の「ジーンズのキーホルダー」は、ここ湘南デニムストリートでしか、購入できません。
倉敷、軽井沢にも「ジーンズのキーホルダー」はありますが、ジーンズのステッチと同じように、倉敷は白、軽井沢では赤の糸でポケット部分がデザインされているそうです。
「軽井沢」という文字の部分は、白の糸が使われているとのことでした。
児島ジーンズストリートのジーンズのキーホルダーには赤の糸で「児島」と文字が作られオレンジっぽい黄色の糸でポケット部分がデザインされています。
(ちなみに、「倉敷デニムストリート」と「児島ジーンズストリート」は同じ岡山県にありますが、「倉敷デニムストリート」は、倉敷美観地区にあるデニム専門店です。「児島ジーンズストリート」は、地元のメーカーなど、40以上ものお店が並んでいるストリートのことです。)
ミニサイズのジーンズキーホルダーは、湘南・江の島など各地を訪れた際に、お土産になる各地の限定商品です。自分自身への記念品ともなります。
「湘南デニムストリート」の場所・アクセス
「湘南デニムストリート」がある場所・アクセスなどの紹介をします。
場所:
〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島1丁目4-12
アクセス:
湘南モノレール湘南「江の島駅」から徒歩 約20分~30分
小田急線「片瀬江ノ島駅」から徒歩 約10分~20分
江ノ電「江ノ島駅」から徒歩 約20分~30分
(※歩くスピード、歩幅、天気、観光客の人数などによって若干の違いが出てくると思われます。余裕を持って行かれることをお勧めします)
TEL:
1階 0466-47-6769
2階 0466-47-6761
開店日時:
10:00~17:30(令和5年 1月6日~3月5日)
10:00~18:00 (令和5年 6月現在)
定休日:なし
その他:
天候等により開店時間など変更になっている場合があるかもしれません。Twitterや電話等で確認されてから行くことをお勧めします。
店長は、突然やってきた私に、忙しいにも関わらず、優しく丁寧に今まで書いてきたことを教えてくださいました。帰りには名刺交換までしてくださいました。
私はまだ、岡山、軽井沢のストリートには行ったことがないので機会があれば行ってみたいです。そして、いつか、また機会があれば今回のようにしおりにできればいいなと思います。
東京のストリートは残念ながらなくなってしまいましたが、岡山、湘南、軽井沢の3店舗をすべて訪れて、違いを肌で感じてみたり、3店舗独自の商品などなどを集めてみたりするのも面白いかもしれません。