日本最古の湯治場としても知られる道後温泉。
古くは聖徳太子が来たという説まであります。
3000年の歴史を誇る道後温泉には、タトゥーオッケーな入浴施設が存在します。
私の中で「タトゥーオッケー」の基準は、シールで隠すなどではなく、特に隠す必要なく入浴できる施設としています。
施設にも確認して、現地に行ってきました。
施設と利用者でのミスマッチによる悲しい出来事が少なくなればいいなと願っています。
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉
道後温泉本館の建て替えに伴い、2017年に建設された道後温泉の中で1番新しい入浴施設です。
現在は道後オンセナートが開催されており、蜷川実花さんのお花の写真で温泉の中庭や、ちょうちんなどが埋めつくされています。
飛鳥乃湯泉は6:00-23:00までの営業時間となっており、入浴タイプも4つから選ぶことができます。
・入浴のみ(1階のみの利用)
大人610円 小人300円
・2階の大広間での休憩付き
大人1280円 小人630円
・2階の個室での休憩付き
大人1690円 小人830円
・皇族の方々が利用されていた湯船をモチーフにした、家族風呂に入浴する特別室利用
1組2040円
大人1690円 小人830円
というプランがありました。
私は特別室を利用したかったのですが、予約がいっぱいで利用することができませんでした。金土日は早めに埋まってしまうとのことだったのですが、1週間前には予約をした方が良さそうです。
今回は2階の大広間での休憩付きの入浴をしてきました。
支払いは現金以外でもカード、電子マネーなどに対応しています。
靴のロッカーは返却式の100円ロッカーとなっています。
まず館内に入ると休憩室に案内してもらいます。
▲ 大広間は広い畳スペース
▲ 自分の場所に貴重品以外を置いておくことができます。
大広間で入浴の準備をすることができます。
男女ともに更衣室があるので、貸し浴衣に着替えて浴場に向かいます。
90分という時間制限があると事前調査で記載があったのですが、目安の時間ということで、時間を過ぎても館内よりお時間をお伝えすることはありませんと教えてもらいました。
▲ 階段の装飾も伝統工芸品だそうです。
大浴場には大きな内風呂と小さめの露天風呂の2つがあります。
日曜日の15時ごろ利用したら、露天風呂には10人ほどおり、少し動くと隣の人に当たってしまうくらいの密度でした。満員御礼。
リベンジとして次の日の朝8時に行くと、誰もおらず貸切利用ができました。
露天風呂とありますが、屋根がしっかりあり、外も見えず、風が入って来るという雰囲気です。
タトゥーが入っている方も2、3人いらっしゃいましたが、特段気にする雰囲気ではありませんでした。
洗い場は20個以上あり、シャンプーやボディソープが完備されています。(シャンプーはTSUBAKIでした)
お湯はアルカリ性単純性温泉で優しいお湯。熱めのお湯が心地よかったです。
30分に1度プロジェクションマッピングがあり、白鷺が飛んで行ったり、船が移動する道後温泉の歴史をモチーフにした、まったりした映像が見られます。
温泉を上がり大広間に戻ると、お風呂上がりのお茶とお菓子のサービスがあります。
▲ 地元銘菓つばき花餅。お茶は冷たいのも選べ、おかわり自由です。
2階の縁側に出て外の風にあたったり、のぼせた体を整えるのにゆっくり時間を使います。
▲ 涼しくて癒されます
▲ お茶とお菓子を持って移動しても大丈夫
▲ 2階からの景色
1人旅の方には、大広間がおすすめです。
1人での方が多いためか、スタッフさんが写真を撮ってくださいます。
▲ たくさん写真を撮ってくれます(頼まなくても声をかけてくれます)
ゆっくりと時間が流れ、素敵な時を過ごせます。
夜のライトアップでは遊郭のような雰囲気になり、映画『さくらん』の世界そのままです。
▲ さくらんワールド(2006年公開の蜷川実花監督のデビュー作です)
道後温泉本館
2019年より、保存修理をしているため、一部施設に限り営業しています。
保存修理期間中、道後温泉本館は大竹伸郎さんの作品「熱景/NETSU-KEI」というアートで囲まれており、圧巻のビジュアルです。
▲ パワーみなぎる色彩。写真映え間違いなし。
営業時間は6:00-23:00。
私が行った時は「霊の湯」のみの営業となっていました。
道後温泉本館は、日本最古と呼ばれ、ミシュランガイドで3つ星を獲得していたり、小説「坊ちゃん」で主人公が足繁く通っていたり、、
知らない人はいないほどの有名温泉ですよね。
大人気の温泉→大混雑の方程式が当てはまり、通常営業の際は朝6:00の営業開始と共に長蛇の列ができると温泉の方がおっしゃっていました。
限定の営業でも、人気は衰えることなく、私は15:00ごろに本館に行き、整理券をいただきました。
すぐに入れなくても、当日の空いている時間の整理券をもらうことができます。
次の空いている時間は21:00と言われ、1度退散。
15時時点で、男性は札止めになっていました。
▲ 整理券は無くさないよう気をつけましょう
▲ 暗くても目立つアートです
21:00前に道後温泉に向かいます。
ノスタルジックな建物に足を踏み入れると、タイムスリップしたみたい。
内部はどこも、写真を撮ることが許可されていませんでした。
札場で入浴料を払い、急な階段を降りていくと浴場があります。激しくレトロです。
ロッカーは木製。
床の質感も木を感じます。
有名な坊ちゃんが泳いでしまったお湯は神の湯で、今回入った浴場とは違うのですが、霊の湯の水深が深く、泳げそうでした。
遅い時間だったためか、人も少なくゆっくり入浴することができました。洗い場もたくさんありますが、備え付けのシャンプーなどはないので持参しましょう。
お湯が熱めでのぼせるほど入浴してしまい、帰りに札場でポカリスエットを購入。
現金、カード、電子マネーにも対応しています。
湯上がりにTシャツでウロウロ散歩していたら、湯冷めして風邪をひいてしまいました。
皆さまお気をつけて。
▲ 道後温泉の前には偉人の入浴シーンの展示があります
道後温泉 椿の湯
道後温泉別館飛鳥乃湯泉の隣にある入浴施設です。
地元の方も利用される、素朴な温泉です。
私は3つの中で1番好きです。
営業時間は6:30-23:00で入浴料は400円とお値打ちです。
靴のロッカーは100円で返却式です。
現金以外の決済方法も導入されていますが、券売機は現金のみの対応となっているため、現金の利用がスムーズ。
現金以外での会計は、1度受付まで行かないといけないので小銭を持っていくことをおすすめします。
▲ 窓が蜷川実花になっています
更衣室内のロッカーは10円です。両替機が設置してあります。
地元の銭湯のような雰囲気で、誰かがシャンプーなどを保管しているロッカーや、壊れたロッカーがたくさんありました。
真ん中に漢字で書いた詞のモニュメントのようなものがあり、絶えず源泉が流れ続けています。
洗い場もたくさんあり、洗面道具置き場も完備されています。
壁を隔てて、男性風呂があり、男性風呂の大盛り上がりの笑い声が聞こえました。(きっと高校生くらい)
お湯は道後温泉別館飛鳥乃湯泉と同じです。
地元の方とおしゃべりをしながら、まったり入浴されたい方におすすめです。
▲ 1番空いていてのびのびできました
タトゥーがあったら温泉に入れないと思っている方は多いですが、意外にたくさん存在しています。
タトゥーお断りとしている施設にこっそり入るのではなく、ウェルカム体制をとってくれている施設に堂々と入浴しましょう。
ルールは守って楽しい温泉ライフを送りましょう♡