ちょっと違う景色を見たくて。
でも、そこまで遠くへ行くのはどこか不安で。
なんとなく首都圏近郊で、いつもとは違う時間を過ごしたい。
そんなぼんやりとした気持ちで、
今回、栃木を旅してきました。
9:00 上野発
お金はないけど、時間ならある。
ということで、上野(始発)から宇都宮(終点)まで鈍行で。
いつ来ても、上野駅のこのホームは、ワクワクします。
2時間近くも宇都宮線のボックス席に座るということで、
水も500ml×2本と、まるで遠足リュック。
旅のお供は、
読書初心者にもやさしい、瀬尾まいこ。
何も考えずに読める、やさしいオムニバス小説。
11:00 宇都宮着
宇都宮に到着。
というか、着いてしまいました、早すぎ。
でも心配無用。
宇都宮在住の高校同級生から、
あらかじめ餃子店リストをもらっていたので、
とりあえず営業時間を調べてアタックしてみることに。
で、一軒目で入ったのがコチラ。
11:30 香蘭 宇都宮駅西口店
駅からすぐの大通り沿いにあるお店。
早い時間にも関わらず、店内はおじさんだらけ。
私も、引けず劣らず、
いやはや、一瞬たりとも悩むことなく。
瓶ビールと焼き餃子を注文しました。
合わせて847円。
とはいえ、
なかなか一人で中瓶を開けることもないのと、
暑さもあってか、すぐ酔いが回ってしまったような。
パリッとした王道な餃子を
一つ一つなごみ惜しみながら食べて、
次の行動について考えました。
さて・・・何をしよう。
12:15 大谷資料館
よし、もう行ってしまおう!と
バスに飛び乗り、大谷資料館へ向かいました。
普段はAppleMusic信者で
移動時は常に音楽を聴いている私ですが、
旅のときは、基本無音で過ごします。
無音で過ごしていると街の音が聞こえて、
その小さな発見に胸が踊るからです。
資料館へのバスの中でも
「次は〜作新学院前〜作新学院前〜」という
車内アナウンスが聞こえて、ちょっぴり感動。
あぁ、甲子園で聞き馴染んでいるあの学校の、
あの青春は、この辺りにあったのか。
とまぁ、
そんな些細なところで栃木を感じながら、
着いたのが大谷資料館こと、大谷石地下採掘場跡。
日本遺産にも認定されている場所で、
大谷石というその土地一帯で取れる石が、
約70年もの年月をかけて掘り進められていた跡が
石壁に残されている不思議な空間。
映画やテレビ、ミュージックビデオなどの
ロケ地としても多く使われてきたんだとか。
地下は年中15度前後と一定した温度で、
束の間のひんやりも楽しむことができました。
なんていうか、
「感動した」以外の言葉で表現できなくて悔しいのですが、
人の手が加わった自然の趣の深さのようなものを感じました。
壮大だなぁ、いつまででもいられるなぁ、
涼しくて最高だなぁと思って外に出ると、晴天灼熱。
この日は確か34度。
炎天下の中で宇都宮駅に戻るバスを待ちました。
・・・②に続く。