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【京都】京都人に愛され続けた茶人ゆかりの古民家カフェ。さよなら茂庵。

こんにちは、しのわずりです。
6月、初夏の京都へ行ってきました。



♣世界中のお茶が集まる吉田山大茶会

京都吉田山大茶会横断幕

毎年6月第一週の土日2日間開催される京都吉田山大茶会。
2010年からスタートして、本来ならば今年は第13回なのですが、ここ2年やむをえない事情で中止されていたので、本年度は実に3年ぶり第11回目となる開催です。
従来ならば30~40のブースが出展して人で賑わう吉田神社境内も、ソーシャルディスタンスがはかられて少なめの27ブースがお茶会や即売会を行っていました。

出展者一覧
①社団法人韓国茶文化協会京都支部(韓国茶)
②お茶のカジハラ(熊本県の茶)
③ハサマ共同製茶組合・伊達製茶(三重県の茶)
④お茶の千代乃園(福岡県の茶)
⑤青鶴茶鋪(東京都の茶鋪)
⑥マルヒ製茶(静岡県の茶)
⑦一般社団法人日本茶縁協会(中国、台湾茶席)
⑧Tea Bridge(台湾茶)
⑨土屋作庭所(奈良県茶席)
⑩IL cielo(酵母パン)
⑪茶遊サロン(中国茶席)
⑫岩茶房丹波ことり(中国茶)
⑬岩茶房東京・京都(中国茶)
⑭𠮷田山荘、真古館
⑮みとちゃ農園(奈良県の茶)
⑯The Hygge Teahouse(イギリス)
⑰VIETNAM FRENCH XUAN(ベトナム)
⑱国友農園(高知県の茶)
⑲中井製茶場(京都府の茶)
⑳TEACE Teasalon&Interior(煎茶道茶席)
㉑辰翼茶荘(中国茶)
㉒心樹庵(奈良の茶鋪)
㉓笙と能管(音楽)
㉔囍茶、アリサト工房
㉕狭山茶専門店備前屋(埼玉県の茶)
㉖宮崎茶房(宮崎県の茶)
㉗留香茶芸(中国、台湾茶席)

中国、台湾茶席

土屋作庭所軽トラ荷台茶席



閉店が惜しまれるカフェ、庵茂(もあん)へ

午前中に着いたのですが、茶席はすでに予約でいっぱい。3年間、みんなこの日を待っていたのですね。

しかし、今回のお目当ては大茶会ではありません。吉田神社からさらに上った吉田山山頂の森の中にあるカフェ茂庵です。
この日は午後の予定のためにハイヒールを履いて来てしまったため、山道がのぼりづらい(^-^;

茂庵の前身は谷川茂次郎茶苑。
谷川茂次郎は1864年八瀬大原生まれ、いくつもの事業を経て大阪で谷川運送店(現谷川運輸倉庫株式会社)を創業しました。
事業に成功した茂次郎は茶道に親しむようになり、数奇者としての造詣を深め、ついには吉田山山頂に広大な森の茶苑を造り、たびたびお茶会を開催しました。
現存するのは食堂棟(現茂庵)と茶席二棟のみ、茂次郎の雅号から名付けられた茂庵は2001年5月にカフェとしてオープンしました。2004年には登録有形文化財に登録されています。

吉田神社から茂庵へ

森の道を行くと、茂庵の閉店を惜しむたくさんの人たちが二階のカフェに入る順番待ちをしている背中が見えます。

茂庵外観

茂庵入口

一階スペースが待合いになっているのに、外まであふれているとは…。
外で待つ人のために置かれた蚊取り線香の前でぼんやり立っていると、二時間待ちの声がちらほらと聞こえてきます。
でも、諦められない。8月14日をもって閉店してしまう茂庵、ここでお茶時間を過ごす機会はないでしょう。
午後の予定を考えると、待てる時間は二時間が限界です。そもそも、食べ物の行列に二時間も並ぶこと自体が初、この貴重な体験を去りゆく茂庵に捧げますw

茂庵窓際

窓から見える風景

二時間待ちの噂は正確なものでした。
きっちり二時間後無事に名前が呼ばれて、ランチメニューのチーズとトマトのフォカッチャとえんどう豆のスープ、そして黒豆とほうじ茶のチーズケーキとアイスティーをいただくことができました。

チーズとトマトのフォカッチャ

黒豆とほうじ茶のチーズケーキ&アイスミルクティー



夜の京都市内で蛍を

最後にこの季節の京都のお楽しみをもうひとつ。
6月初旬から7月初旬の一ヶ月ほど、この季節京都市内の観光スポットでは夜になると蛍が飛び交う姿を見ることができます。

夏の鴨川

祇園白川

蛍が手の平に飛んで来る~

初夏の夜に夢のような風景を見せてくれる蛍、市中の観光スポットで見られる京都は素晴らしい。



きたる夏休み、皆さんも良い旅の思い出を作って下さい^^

このしおりのライター

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