バリがインドネシアを代表する世界的リゾートなら、スンバ島は訪ねる者も珍しい未開拓の島。群島国家のなかでも開発が行われていない数少ない島のスンバ島はインドネシアの東部に位置し、首都ジャカルタよりは、パプアニューギニアや東ティモールに近く、植生はオーストラリアに類似しています。
熱帯ながら乾燥した土地で、不快な蒸し暑さはないです。
島の空港やレストランなどには最低限のインフラはあるものの、空港のある街を一歩出れば街灯はおろか、電気が通っている場所もなく、自家発電か焚火と井戸で生活しています。
食事は魚介と空芯菜のような野菜と卵と鶏が中心の質素かつシンプルな物ですが、不思議と懐かしく癖になります。
家は竹を組んだ特徴あるトンガリ屋根の伝統建築。トンガリ屋根の内部に食料を貯蔵し、その下で焚火を燃やすと、食料が燻されて保存食になるという仕組み。
約400年もの間、文明から孤立したまま現代に至りますが、土着したキリスト教を信仰するなど、不思議な文化を持ちます。