奈良県橿原市の中央に位置する「今井町」は、江戸時代の町並みが今も残っている“旧市街”という表現がぴったりの町。『るろうに剣心』や『あさが来た』などの映画やドラマのロケ地になっていたり、さまざまなメディアで取り上げられたりしている今大注目のスポットです。
そんな今井町でぶらり町歩きをしてきました！
江戸時代にタイムスリップしたような気分に！
今井町は町全体が“重要伝統的建造物群保存地区”に指定されており、歴史ある町の景観が保護されています。そのため、近代的なものが目に入ることはほとんどなく、本当に江戸時代にタイムスリップしたような気分で町歩きを楽しめます。
今井町の全建物約800軒のうち、なんと500軒が伝統的建造物。日本最大級の重要伝統的建造物群保存地区です。
景観保護の観点から一部の通りには電柱がなく、風情ある街灯が立っています。夜になって街灯の優しい光に照らされた今井町も美しいことでしょう。
重要文化財の建物がたくさん！
今井町には、国指定の重要文化財が9件、県指定の重要文化財が3件、市指定の重要文化財が5件あります。どれも個性ある素敵な建物なので、時間がある方は全部回ってみてください！
▲ 県指定の重要文化財「華甍」
県指定の重要文化財「華甍（はないらか）」から町歩きをスタートするのがおすすめ！
「華甍」は明治36年（1903年）に建てられた建物で、現在は今井町の歴史を詳しく、分かりやすく解説する資料を一堂に集めた資料館となっています。歴史を知ってから町歩きをすればさらに楽しめますよ。
▲ 国指定の重要文化財「河合家住宅」
清酒『出世男』などの銘柄で有名な「河合酒造」の酒蔵として利用されている、国指定の重要文化財「河合家住宅」。今井町で現存する唯一の酒蔵です。
建物自体は18世紀中頃に建てられた二階建ての町屋。見学には事前連絡が必要なので要注意。
▲ 国指定の重要文化財「旧米谷家住宅」
町のほぼ中央にある国指定の重要文化財「旧米谷家住宅」。
今井町の重要文化財の中では珍しく、事前連絡要らずに無料で見学することができます。
ちなみにこの建物、どこかで見たことありませんか？？
というのも... 実は旧米谷家住宅はサントリーの“伊右衛門”のCMで使われていた建物なんですよ！
▲ 国指定の重要文化財「今西家住宅」
今井町の西端にある国指定の重要文化財「今西家住宅」は、今から370年前の江戸時代前期に再建された今井町を代表する建物のひとつ。城郭のような構造で重厚感があります。
内部を見学することもできますが、事前連絡が必要です。
歴史と生活が共存する町
今井町は歴史と生活が共存する町でもあります。
大通りから一本裏に入った道をぶらぶらしていると、自転車に乗って買い物に向かう人や玄関の草花に水をあげている人など、今井町で普通に生活している人の姿を見ることができます。
整備されたメイン通りはもちろん素晴らしいのですが、裏路地にも裏路地ならではの魅力があります。生活感溢れる裏路地を歩いていると、今井町をより深く知れたような気になれますよ。
細い路地が多くて迷路のようなので町歩きの際は、地図は必須です！
おしゃれな古民家カフェでひと休憩
今井町は近年、古民家の外観を残しつつ内装をリノベーションしたおしゃれな古民家カフェが増え、県内だけでなく県外からの観光客も集まる人気スポットになりました。
そんな今井町で特に人気なカフェを2軒ご紹介！
うのまち珈琲店
青いカモメのイラストが描かれている暖簾が目印の「うのまち珈琲店 奈良店」。
外観は他の建物とほとんど変わらず目立つ看板などもないので、注意深く探さないと通り過ぎてしまうかも。
綺麗にリノベーションしつつも梁など古民家らしさをところどころに残しているので、おしゃれながらもどこか懐かしい雰囲気のカフェです。
クリームソーダや季節のフルーツを使ったパフェなど可愛らしい見た目のメニューがたくさん。SNSで人気だというのも納得です！
編集部はうのまち珈琲店の人気メニュー「うのまちクリームソーダ」の「みどり」をいただきました。色鮮やかで美しくまるで宝石のようなので、飲んでしまうのがもったいない...。
Cafe Hackberry
今井町の古民家カフェブームの先導役「Cafe Hackberry（ハックベリー）」。ハックベリーがオープンして以降、今井町に古民家カフェがどんどん増えていったのだそう。
古民家をセルフリノベーションした居心地バツグンのカフェで、和洋折衷のランチや自家製のケーキなどメニューが豊富ですよ！
今井町でぶらり
ぶらぶらしながら歴史ある建物を見て回って、疲れたらおしゃれな古民家カフェでひと休み。そんなちょっとゆるめの“まちぶら”を「今井町」で楽しんでみてくださいね。
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