和歌山県にある熊野本宮大社は丘の上にありますが、以前は近くを流れる熊野川の中洲にありました。明治時代に洪水で流されて今の場所に遷ったのですが、それまで神社のあった場所が今は大斎原(おおゆのはら)と呼ばれています。
大斎原は日本一大きな鳥居で有名です。
確かに巨大な鳥居は迫力がありますが、ぼくは田んぼの奥に鳥居がそびえ立つ風景がなんとなく好きです。暮らしの場と神聖な場が隣り合っている感覚。
また個人的には近くを流れる熊野川の土手から見る景色もオススメです。
日常の風景の中にそこだけまとっている空気が違う鳥居と森。
その昔、水害前の大斎原は川に浮かぶ森のように見えたそうです。今は稲穂の奥に浮かぶ鳥居と森。
ずいぶんと平和な風景だと思いませんか?