シドニーで世界遺産というと、オペラハウスや、日帰りで行けるブルーマウンテンズなどを思い浮かべるかもしれませんが、もう一つあることを知っていますか?今回は、世界遺産の廃墟の島・コカトゥー島をご紹介します。
コカトゥー島の歴史
シドニーを起点に日帰りで訪れることのできる世界遺産は、オペラハウス、ブルーマウンテンズ国立公園、オーストラリアの囚人遺跡群と3つありますが、今回ご紹介するコカトゥー島は、オーストラリア各地に散らばる「オーストラリアの囚人遺跡群」11か所のうちのひとつです。
オーストラリアではイギリスの植民地時代に、囚人の大規模な輸送や、植民地拡大が囚人の労働力に支えられていた歴史がありました。シドニー湾に浮かぶ最大の島・コカトゥー島にも、囚人が収容され、その時に使われていた造船所などが現存する遺跡として公開されています。
コカトゥー島へのアクセス
島までは、Circular Quay(サーキュラーキー)フェリーターミナル5番乗り場から約30分で到着します。
フェリーでのアクセスは移動時間と言っても、シドニー湾のクルーズ。ツアーなどを申し込まなくても海から「世界三大美港」と言われる景色を望めますし、まさに一石二鳥♩水上から眺めるオペラハウスや下から見上げるハーバーブリッジなど、船の上からしか見られない絶景が満載です。移動の時間も見所たっぷり!ぜひ、船のデッキからならではの臨場感あふれる景色を楽しんでくださいね。
島さんぽでハズせない、フォトスポット♩
1.ビジターセンターと公園
「COCKATOO ISLAND」のエントランスをくぐったら、お散歩スタート。
エントランスを抜けるとビジターセンターがあります。
フェリーの本数は少ないため、ここで帰りのフェリーの時間をチェックしておくのがベター◎
島内にはとにかくカモメがたくさん!シドニー湾最大といっても1~2時間ほどで回れる広さのコカトゥー島。ぜひカモメと一緒に島巡りを楽しんでください♩
公園にはチェスのオブジェなど、フォトジェニックなスポットもありました。
ビジターセンターのそばにはカフェバーもあります。観光客は少なめなので、カフェでゆっくり過ごすのも◎
2.アートな巨大クレーン‐Sutherland Dock‐
島でいちばんのおすすめフォトスポットは南側、サザーランドドックのレトロなクレーンです。ビジターセンターから、作業場のほうに歩くと、遠くからでも目を引く潜水艦用クレーンが。まるで巨大なアート作品のようにも見えます。
人を入れて写真を撮ると、その大きさが際立ちますよね!
同じく島の南側にはオーストラリアで初めて建設された船渠(せんきょ)といわれるFitzroy Dock(フィッツロイドック)もあります。ここからの眺めもノスタルジック。
3.廃墟好きにはたまらない、工場エリア‐Turbine Shop‐
造船所跡は、窓ガラスがグリーンなのもあってか、ひんやりとした雰囲気。廃墟感が漂います。天井の高さや広さから、作っていた船の大きさがうかがえますよね。
4.覗けばミステリーハンター気分♩‐Dog Leg Tunnel‐
島には島内の造船施設を結ぶトンネルがいくつか。歩行者用と車用など、用途によっても分かれていたようです。
なかでもドッグレッグトンネルは出口が見えないほど長く、がらんとしたトンネルも雰囲気がありました。一歩入ればミステリーハンターのような気分に♩
いかがでしたか?
何百年も前の雰囲気をも残す廃墟をめぐるのは冒険気分も味わえる貴重な体験になりました。フェリーからの絶景を眺められるのもおすすめポイント。
シドニーと聞いてイメージする街とはまた違った一面に出逢える「コカトゥー島」。ぜひ訪れてみては?