前回2月の時点ではアメリカ、ロサンゼルス空港や街の様子はあまり変わりがないとお伝えしました。ですがトランプ大統領が国家非常事態宣言を出してから状況はガラリと変わり、生活に制限が出ています。今回は新型コロナウイルスによってロサンゼルスではどのような影響が出ているのか10のことをお伝えしていきます。
これからロサンゼルス旅行を計画中の人がいるようでしたら、これから紹介することを参考にして時期やプランを考えてみてください。
ではロサンゼルスはどのような状況になっているのか紹介していきます。ちなみに現在私はアリゾナ州に生活拠点を置いていて、これからお伝えする状況はロサンゼルスに限らずアリゾナでも同様のことが起こっています。
1. フライト関係
日本ーロサンゼルス行き、ロサンゼルスー日本帰国便の欠航が相次いでいます。全便欠航というわけではありませんが、直前にフライトがキャンセルになり、航空券の変更を余儀なくされた方もたくさんいることは確か。チケットの払い戻しや変更費用については航空会社、旅行会社により規定が異なるので、各自でお問合せをお願いします。
なお、2020年3月25日現在、日本からアメリカへの入国者は入国後14日間は自宅等で待機の上、健康状態を観察し周囲の者と距離を置くことが求められています。
2. レストラン、Barが閉まっている
デリバリーや、Togo(お持ち帰り)はOKとしているお店が多いですが、通常のレストラン営業はしばらくお休みとなります。再開の目途はたっていないようですね。
3. テーマパークが一時閉鎖
ディズニーランドは3月14日から3月末まで、ユニバーサルスタジオも3月末まで営業を停止しています。ひょっとしたら営業再開が延期になる可能性もあるので、随時ウェブサイトをチェックしておいた方がよさそうです。
4. スポーツ関連の試合延期
バスケットボールの試合はしばらくキャンセル。野球はいつ次のシーズンが始まるか検討中のよう。
5. 公共交通機関の一部運休
バス、電車などの公共交通機関の一部が運休中。全ての路線が運休ではありませんが、現在限られた路線のみの運行となっています。
6. スーパーにものがない
先週くらいからジワジワと影響が出始め今ではお水、トイレットペーパー、消毒系は入手困難。缶詰め、インスタントラーメンなどの保存食品や冷凍食品、肉野菜も品薄状態が続いています。
トイレットペーパーを買い占める人が後をたたない。
卵、牛乳などがかなり品薄。
肉類も品薄。
保存食品、冷凍食品は売り切れ状態。
お水は$4くらいのお高いものなら残っていることも...。
お米も消えてしまいました。
朝の7時30分から必要なものを買うために、たくさんの人でごった返している店内。恐ろしいです。
アジア系スーパーでは長蛇の列。
7. ショッピングモール、美容室、アパレルショップ
大手百貨店、Nordstromは3月17日から2週間店内営業を停止。その他美容室やアパレルショップでも一時的に閉店しているところもあります。
8. 街や人々の様子
全体的に街中から人が減ったな、という気はします。特に飲食店が集まり観光地になっているダウンタウンLAやリトルトーキョー周辺からは人が消えたように閑散としています。
病気でない限り普段からマスクをする習慣のないアメリカ。今はマスクをしているアジア人をちらほら見かけますが、それ以外ではこの状況でもあまり見かけませんね。
人々の変化が顕著に現れたのは、握手やハグをしなくなった人が増えたということ。人と会ったとき、別れ際にはどのような関係であれハグをするのが一般的。ビジネスでは握手をする機会がたくさんありますが、安易に人に触れないようにしようという意識は皆高まっています。
9. 語学学校、カレッジや会社
ロサンゼルスの語学学校やカレッジほぼ全校が授業をオンラインクラスに切り替えています。語学学校では今月いっぱい、4月上旬~中旬くらいまでを休校としています。カレッジの中には今学期全ての授業をオンラインに変更したところもあります。企業もしばらくの間は在宅ワークに切り替えているところも多いですね。ちなみに私の会社もテレワーク取り入れ中。
10. 差別
コロナの影響により海外でアジア人が差別を受けているという報道が日本で流れたこともあり、それを受けて私の家族や友人から、日常生活で嫌な思いをしていないかメッセージをもらいました。私だけでいうと普段と変わらない生活をしていますし、差別のようなものを感じたことはありません。白人率77%というアリゾナ州に生活の拠点を置いている今、スーパー、コーヒーショップどこへ行ってもアジア人は私だけという状況がよくありますが、店員さんは普通に話かけてくれますし違和感はありません。先週ロサンゼルスに行きましたが対応は同じでした。
ただコロナに限らずどこにいてもこういった問題は起こりえるかと思います。非常にセンシティブなことなので意見は控えますが、そこまで過敏にならなくてもいいのでは?というのが本心。
まとめ
状況は常に変わるので現時点での情報ということだけ付け加えさせて頂きます。正直なところ今この状態でアメリカ旅行をしても行動に制限が出るので、しばらく様子をみて事態が落ち着いてから来られるのがよいかもしれません。
※本記事の情報は記事執筆時のものであり、状況が大きく変わる可能性がございます。これからの渡航をお考えの方は必ず、外務省海外安全ホームページ等で最新情報をご確認ください。