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2017-06-30

【台湾】自転車文化の中心地、台中でサイクリング!鉄道廃線跡を颯爽に駆け抜けよう!


「自転車王国」とも呼ばれる台湾。台中は世界最大の自転車メーカー、台湾が誇る老舗ブランド「捷安特(ジャイアント)」の創業地。そのため台中市は台湾自転車文化の中心地となっており、いくつかのサイクリングロードが整備されています。中でも「后豊鉄馬道」と「東豊自行車緑廊」は鉄道の廃線跡を利用して作られたサイクリングロード。景観も楽しめるスポットとして注目を集めています。


スタート地点へ

台中駅から普通列車で4駅目の后里駅へ、わずか18分の乗車です。「自転車はすぐに借りられるのだろうか」と少々心配しながら向かったのですが、心配ご無用でした。改札を出たらレンタサイクルショップの人が沢山寄ってきました!駅前の通りにはお店がズラリと並んでいます。


“普通”自転車で1日100元(約400円)でした。車種によって値段は変わり、2人乗りや電動も選べます。UP/DOWNはあまりない、という言葉に、つい“普通”を借りてしまったのを後々後悔することに・・・。前金制でIDの提示を求められました。
もちろん、借りた車種はジャイアント!


后里駅からサイクリングロードの入口まで10~15分くらい。そこまではショップの方が先導してくれました。案内がなかったら確実に迷っていました。素敵なサービスに感謝!さらにペットボトルのお水までくれました!




后豊鉄馬道

台湾鉄路山線を改修した全長4.5kmのコース。


コース入口から走って10分弱でこの路線一番のクールスポットに到着。


〇 九号隧道

かつて鉄道が走っていたときに使われていた100年の歴史を持つトンネルで、長さはなんと1.2km!


このトンネルに惹かれて、ここを走りたくて、后豊鉄馬道にやって来たのです!


1.2km、かなり長いです。そしてトンネル内はヒンヤリ。


レールが引かれていた頃の写真なども展示されていました。


10~15分くらいトンネル内を走り、抜けるといきなり展望が開けます。


〇花梁鉄橋

大甲溪をわたる382Mの鉄橋。


豪快な川の流れの中に、どこかから流されてきたのか、放置されている大きな橋脚が。

橋を支えている橋脚の姿しか見たことがないので、こうして無造作に倒れている姿にはちょっぴり恐怖を感じました。


橋から10分も走らずに、東豊自行車緑廊への分岐点に到着、V字型にターンしましょう!


東豊自行車緑廊

台鉄縦貫線東勢支線を改修した全長12kmのコース。

分岐点から走ってすぐのところに元プラットホームが。

〇朴子口駅


このように、路線沿いにはいくつかの元駅の痕跡が見られます。廃線跡なんだなぁ、鉄道が走っていたんだなぁと実感。



〇緑の回廊

日除け効果もある緑のトンネルが続き、左右には田園風景、マンゴー畑など、のどかな景観が広がっています。


朴子口駅から石岡駅までは30分。


〇石岡駅

ダムがある石岡駅辺りに来るとビジターセンターもあるので、クーラーの効いている室内でしばし休憩。


6月でも30℃近くになり、暑さはハンパないです。水分補給、日焼け対策は必須です。コース途中の露天で買ったパイナップルは甘々!人生で一番美味しいと感じました!


ビジターセンターから30分弱で大甲溪にかかる橋に到着。


〇東豊鉄橋


この先はかつての終着駅である東勢駅。駅舎は客家文化園区という博物館になっています。サイクリングロードのゴールでもあるのですが・・・

冒頭で述べた通り、借りたのは“普通”自転車。確かに、激しいUP/DOWNはありませんが、緩やかな上り道が地味に続くんです!この時点で乗り始めてから2時間経過。全身汗まみれ、足はパンパン。さらに同じルートを戻ることを考えたら・・・。ここで折り返すことを決断しました。


復路は1回の休憩を入れて1時間20分で駅前のショップに戻ってきました。

走っている自転車の約9割は電動でした(^_^;) 必死に漕ぐ私の横をビーンと追い抜いて行く音を聞いて、少なくとも10回以上は後悔しました。脚に自信がある、運動したい、電動は自転車と認めない!というストイックな方以外は、電動をチョイスすることをオススメします。

体力を使いましたが、それでも廃線跡の独特な景観は楽しいですし、風を切って走るのは気持ちよかったです(特に下り坂は・・・)! ジャイアントでサイクリングな1日を体験してみてはいかがでしょうか。


このしおりのライター

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