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2016-10-12

【ウズベキスタン】ヒヴァ・オアシスで悠久の時の流れを感じよう!

重厚な城壁で守られた、静かな佇まいのヒヴァの旧市街。
16世紀、ウズベク人のヒヴァ・ハーン国の首都となり、カラクム砂漠への玄関口として、そして奴隷貿易の拠点として繁栄しました。

一歩足を踏み入れると『茶色の世界』が広がっており、時間が止まったような、現実ではないような、そんな不思議な感覚に陥ります。




青空の博物館

城壁ですっぽり囲まれた旧市街はイチャン・カラといい、宮殿やモスク、霊廟など歴史的建造物が数多く点在しています。
街全体が「博物館都市」に指定され、後に世界遺産に登録されました。


観光客が多く訪れる一大観光地になったものの、今でも日干し煉瓦造りの家々で住民が普通に生活を送っています。


東門を出た所には人々の生活を支える市場があります。
いきなり日常感が溢れている光景に出くわし、中世の世界イチャン・カラとのギャップに驚きました。




未完成のミナレット

西門から入ってまず目に留まるのが「短い塔」という意味のカルタ・ミナル
100M以上の高さを目指したものの、時の王アミン・ハーンの戦死によって建設は中断されました。

それでも、ドシンと構えるカラフルな塔は存在感があり、街のシンボル的存在です。
彩釉タイルの色に一目惚れ!




伝説の泉

ヒヴァの町の始まりとなったという伝承が残されているヘイワクの泉は、パフラヴァン・マフムード廟の中庭にあります。
この泉の水を飲むと、男性は強くなる、女性は美しくなる、といわれています。
そしてこの廟を参拝すると、子宝に恵まれる、という言い伝えがあるためか、幸せいっぱいの新婚カップルが次から次へとお参りに来ていました。


イスラーム建築の壮大さ、精巧さ、美しさが随所に見られました。
柱の彫刻が素晴らしい!


内部はドームの天井まで、床以外の全ての面が装飾タイルで覆われています。




色鮮やかな壁面装飾

装飾タイルに描かれるのはアラベスクや幾何学模様。
各タイルに番号を付けて焼き、見事に組み合わせて無限に続くパターン装飾を作り上げています。


アラクリ・ハーンによって建てられたタシュ・ハウリ宮殿は、ヒヴァの中でも最も豪華なタイルや柱で飾られています。
中庭に面してアイヴァンと呼ばれるテラスが5つあり、それぞれが違うデザイン、色を持ち、栄華を極めた歴史を垣間見ることができます。



 

一気にタイムスリップしたかのような気分を味わえる街角、そして建物を彩る装飾タイルに、感嘆せずにはいられません。
ノスタルジック溢れるヒヴァ・オアシスでは、ウズベキスタンの他のどの都市とも違う空気感に包まれました。



このしおりのライター

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