大人気漫画「ゴールデンカムイ」。その舞台は北海道全域ですが、札幌市内にも漫画内で登場した聖地があるんです。
その一つが鯉登少尉の過去編「陸軍の訓練所」(ゴールデンカムイ20巻)のモデルとして使われた「新琴似屯田兵中隊本部」です。こちらは新琴似神社と同じ敷地内にある事から、併せて紹介してみたいと思います。
聖地巡礼と御朱印巡りが同時にできる、とってもお得なスポットです! お楽しみに!
ゴールデンカムイ聖地巡礼スポットとして人気「新琴似屯田兵中隊本部」
前述しましたが、第20巻に「陸軍訓練所」として登場しているのが、こちら「新琴似屯田兵中隊本部」(1886年建設)。北海道遺産認定・札幌市の指定有形文化財にもなっている貴重な施設です。
この施設が出来た翌1887 (明治20) 年に屯田兵が入植しました。全体の八割以上が九州出身で南国から極寒の地での暮らしの変化は過酷だったようです。
こちらは屯田兵の歴史遺産であり、同時に建築遺構でもある大変貴重な建物です。
敷地内には多くの記念碑・歌碑もあり、先人への敬意が随所に感じられ、札幌開拓の歴史を知る上で必見の価値があると言えます。
また、冬期以外は現地管理人の方が施設に在籍しているので、タイミングが合えば色々と詳しい説明・お話を聞かせてくれますよ。
癒される大木たちと野鳥の声
中隊本部エリアの敷地内にはケヤキ・シラカンバ・ヨーロッパクロマツ・ノムラモミジ・シロヤナギ・ハルニレ(札幌市保存樹木)などの大木が堂々とした風体で鎮座しています。
そこに野鳥たちが集い、可愛い声を響かせていました。散策しているだけでとても癒される空間でパワースポットとしても要注目です。
新琴似神社で御朱印巡り
そして同敷地内には神社もあります。新琴似神社です。こちらには「文教学問」「商工殖産」「武勇」「安産生育守護」の神がおられます。三柱の神で「天照皇大御神」「豊受大神」「神武天皇」を奉斎されています。
同時に、前述しました屯田兵の「開拓の守護神」としての役割を担うために開かれたという側面もありました。
また、社殿近くの木々に囲まれた場所には「拓魂碑」と「開拓記念碑」といった石碑たちが、開拓への熱い想いを封印しているようかのように鎮座しています。(札幌市北区歴史と文化の八十八選にも選定されています。)
御朱印は社務所にある授与所で頂けます。御朱印の心付けは500円です。
新琴似神社では、一緒に木札のしおりが付いてきます。可愛いですね!
神社としては比較的小規模ですが、狛犬たちが出迎える参道、美しく保たれた社殿、野鳥たちの声がそこかしこに聞こえる癒しの空間でした。是非機会があれば訪ねてみてほしいオススメの神社です。