都心から最も近い温泉旅館として話題沸騰中の「由縁別邸 代田」をご存知ですか?
小田急電鉄や百貨店で有名な小田急グループにより、街開発が進んでいる注目のシモキタエリア。
下北沢駅徒歩8分・世田谷代田駅徒歩1分という最高の立地に、都会の喧騒や日々の忙しさから逃れ山里のようなくつろぎを味わえる「由縁別邸 代田」が2020年9月28日にオープンしたのです。
オープン後、各メディアにも取り上げられ既に予約殺到、年始まではほぼ満室状態の人気旅館に宿泊してきました!
大々的な街開発プロジェクト「下北線路街」
小田急線「東北沢駅」〜「世田谷代田駅」の地下化に伴い、全長約1.7kmの路線跡地を開発して新しい街をつくるプロジェクト。
“シモキタらしく。ジブンらしく。” をコンセプトに、多様性にあふれる現在のシモキタの魅力はそのままに多くの人が繋がりを持って居心地の良い場所を未来に増やしていく、そんなわくわくするような開発です。
下北沢駅を降り、南西口から世田谷代田駅方面へと向かう街路沿いを歩いてみると、ボーナストラックという場所に着きます。おしゃれなカフェや飲食店、本屋さんなどがずらりと建ち並び、緑や草花がたくさんで、静かで穏やかな時間が流れていて、歩いているだけでとっても心地良い!
美しい設えがお出迎え
そんな街路沿いのボーナストラックを突き進むと、ひときわ目を引き、でもまちの景色に溶け込んでいる、趣のある建物が現れます。それが「由縁別邸 代田」。
美しい日本建築の設え、町屋敷のような存在感を纏う入り口に、ワクワクが止まりません!
早速、中へ入ってみます。
フロントまでのアプローチも、シンプルながら洗練された和の世界観。
既に、都心にいることを忘れてしまう癒しの空間が広がります。
お部屋は木のぬくもりを感じる和モダン
客室は全35室、部屋タイプは全7種。露天風呂付き、庭付き、コーナールーム、メゾネットタイプなどバリエーション豊か!
今回私が宿泊したのは2階の「デラックスダブルルーム」。
23㎡とコンパクトな造りながらも、畳間と板間の両方が備えられており、日本旅館の良さを詰め込んだような落ち着いたお部屋です。色味や素材の違った木々を使っていたり、壁材やアメニティなど細かなこだわりを随所に感じます。
ベッドはクイーンサイズで、2人で寝ても広々使えます。
コンセントや小さなデスクもあるので、ワーケーションにも十分な設備ですね!
茶師十段に認定されている日本茶鑑定士によって自家栽培されたお茶と豆菓子も用意されています。重厚感のある急須や湯呑がお部屋のテイストにマッチします。
「由縁別邸 代田」オリジナル家紋の刺繍が入った浴衣。
ルームキーも木でできていて、つい手に持って歩きたくなるオシャレさ。
この背景になっているベッドのリネンカバーは、遠くから見ると真っ白なのですが、近づいてみるといくつもの和柄がランダムにさりげなく施されていて、気づいたときにはとても感動しました、、、!
*この時季でも浴衣1枚で寒いこともなく、館内ではほとんどの方が浴衣で過ごされていました*
お部屋ごとにタブレットが用意されているのですが、中には食事処や温泉などの各施設紹介・インフォメーション・館内案内・周辺案内・更には読み物的なこだわりの紹介ページなどが充実しており、読んでいるだけであっという間に時間が経ってしまいます。
*こだわりの浴衣やオリジナルアロマも購入できます*
箱根の温泉を、東京で。
夕食前に、温泉で一休みしましょう。
フロント横から小さな庭を眺めながら、温泉へ向かいます。女湯と男湯に分かれる手前には待合室があります。
カップルやファミリーで来た場合はここで待ち合わせしたり、お風呂上がりに一休みしたりできますね。
左が女湯、右が男湯の入り口になっています。
では早速、女湯へ。
*ルームキーをかざすと扉が開く仕組みです*
パウダールーム、洗面台も完備。なんとドライヤーはダイソンが常設!
バスタオル・フェイスタオルも脱衣場に常備されていますので、お部屋からわざわざ持っていかなくていいんです。些細なことですが、嬉しいポイント。
落ち着きのある照明と、和を感じる庭園を眺める大浴場。
箱根・芦ノ湖温泉の源泉から運ばれてきたアルカリ性単純温泉の露天風呂。
ここが東京で、更に都心から10分とはとても思えない落ち着きのある空間で本当にリラックスできるんです、、、!
更に女性に嬉しいのが、オリジナルアロマのミストサウナ。香りとミストに包まれて、更にお肌にも良いなんて、最高すぎますよね。
ちなみに男湯は通常のドライサウナだそうです。
お風呂上がり、待合室には無料で食べ放題のアイスキャンディーが用意されています!
この待合室も、リラックスできるオリジナルアロマの香りと、落ち着いた雰囲気のダウンライトが心にも身体にも沁みる癒しの空間です。
*夕食後の温泉は結構混雑していましたので、ゆっくり入りたい方はチェックイン後夕食前までの間を狙ってみてください*
「割烹 月かげ」で贅を尽くす会席料理を堪能
旅館内にある「割烹 月かげ」で夕食をいただきます。
月かげとは、代田の地で晩年を過ごした歌人 斎藤茂吉の料理歌集「つきかげ」から命名されたそうです。
厳選素材を惜しみなく使用し、メインには料理長こだわりの肉料理と季節の土鍋ご飯が提供される「つきかげ」コースをいただきます。
「食前茶」は茶師十段厳選の玉露。苦味・旨味が凝縮されたとても美味しいお茶でした。
地元周辺の農家さんのお野菜や、日本各地の生産者さんから届く自然の恵み豊かな旬の食材を、和食一筋の板前さんが真心を込めて作ってくださっています。
こちらは前菜8種盛りです。1つ1つ、見た目も美しく目でも楽しめます。
メインの牛フィレ肉は青ヶ島産。石の上に乗せることで自分好みの焼き加減にできます。
〆の季節の土鍋ごはんは鮭といくら。土鍋いっぱいで、お茶碗4杯分くらいはあります。
運ばれてくる料理はどれも見た目にも美しく、味も素材本来の旨味を活かした繊細な味付けのものが多く、本当に感動しっぱなしでした。
*このコースは全8品で1つ1つもかなりボリュームがあり、普段はかなり食べる方の私でも全てを食べ切ることができませんでした。もう少し品数の少ないコースで良かったなと思いましたので、予約の際にお食事の内容をよく見てコースを決めてください*
深夜に小腹が空いたら…嬉しい無料サービスも充実!
由縁別邸では、夕食後に無料のお茶漬けサービスがあります。
無料サービスと聞くとつい食べたくなってしまうので、夕食後に温泉に入ってから、2人で1つ頼むことにしました。
フロントに依頼すると、お部屋まで持ってきてくれるのも嬉しい気遣いです。
こちら、焼きおにぎりに出汁をかけたタイプのお茶漬けでした。これがかなり美味しいです!ご飯の香ばしさに出汁が良く合い、夜食にちょうど良い、優しい味です。
*お茶漬けの提供は深夜1時までとなります*
お茶漬けのあとはアイスキャンディーです。こちらも無料です。(温泉の待合室にあります。)
由縁別邸 代田さん、太っ腹すぎませんか…!
*夜食のお茶漬けの後にアイスキャンディーを食べたいなと思い、待合室からお部屋に持ち帰りました。お部屋の冷蔵庫には冷凍スペースはありませんが、15分くらいは冷蔵庫に入れていても溶けずに持ったので、お茶漬けの後に美味しくいただきました*
心安らぐ温泉や身体に沁みるお食事で、大満足な気分で就寝しました。
朝食も豪華すぎる!
翌日の朝食は早めの7:30に設定されていました。夕食と同じ「割烹 月かげ」にて。
朝食もあまりの品数の多さに驚きました、、!
右上の湯豆腐の出汁と鮭をご飯にかけてお茶漬けとして食べても美味しいです。
チェックアウトは11時!朝食後もゆっくりできるのが嬉しい
更に嬉しいのが、チェックアウトは11時ということ。朝食のあとにもう一度温泉に入って、お部屋でチェックアウトまでゆっくりしたり、近くの街を散策しても良いですね!
チェックアウト後でも利用可能!茶寮でひとやすみ
敷地内にある「茶寮 月かげ」は宿泊中でもチェックアウト後にも利用でき、こだわりの日本茶や甘味を味わいながら一休みできます。
昼は茶寮、夜はバーとして利用できます。
かつて茶畑が広がり、茶業で栄えていた代田の歴史と文化を継承した日本茶をメインとした品揃え。
茶師十段のほうじ茶ラテとほうじ茶プリンを注文。天気が良くあたたかったので、小庭を望むテラス席でいただきました。
*1階に位置する店舗なので周りの景色が気になるところですが、外壁が高く作られており植栽や庭の緑でうまく空間を作られていますので安心してゆっくり休めます*
宿泊しなくても施設を利用できる日帰りプランがオススメ!
「由縁別邸 代田」は現在人気で宿泊予約が取りづらくなっていますが、実は温泉・割烹・茶寮は宿泊していない方でも利用できるように、日帰りプランが用意されています♪
温泉と「茶寮 月かげ」でのお茶と甘味が付いたプランや、温泉と「割烹 月かげ」でのランチが付いたプランなど、いくつかプラン内容がありますので公式サイト等でご確認ください。
宿泊をしなくても、非日常の空間で温泉と食事を愉しんで一休みすれば心も身体もリラックスされること間違いなしです。
以上が「由縁別邸 代田」の紹介です。いかがでしたでしょうか?
都会のど真ん中で、まるで地方の温泉地に行ったような癒しの時間を過ごすことができる、まさに夢のような場所です。
内装や細やかなこだわり、心遣いが本当に素晴らしく、スタッフ皆様の対応もとても丁寧で、本当に非の打ち所がない素敵な空間でした。
東京都内や近郊の方はもちろん、地方から東京へ観光に来る方にもぜひ体感していただきたい場所です。
ぜひ、この至福のくつろぎを体験してみてくださいね!