ブランデンブルク門は、ベルリンの壁と同様に、東西ベルリンの分断を象徴する存在でした。1791年に、プロイセン王国のフリードリヒ・ヴィルヘルム2世の命によって建造されたものです。高さは約26メートル、幅約65.5メートル、奥行きは11メートルの堂々とした姿の門で、平和を象徴したのです。門の中央には四頭立ての馬車クアドリガに乗った勝利の女神ヴィクトリアが鉄十字の杖を掲げています。
アテネのアクロポリスの前門プロピュライアをモデルとしつつも、ドイツ古典主義建築の傑作として賞賛され続けました。冷戦時代には潜れなかった門は今では自由に通行できるようになり、ドイツ統一のシンボルとしてドイツで発行されるユーロ硬貨の裏面のデザインとなっています。