トームペア城は、エストニアの首都タリンの歴史地区西部トームペアに建造された城です。タリンの街並みの基礎は、意外にも13世紀前半にデンマーク人によって築かれました。市街地は大きく2つのエリアに分かれ、かつて貴族階級や騎士団が住んでいた「山の手」と、商人が住んでいた「下町」で構成されています。
トームペア城は「山の手」の丘の上に、かつてエストニア人が築いた砦が起源です。この砦を13世紀からデンマーク軍が改築し、その後18世紀に宮殿のように改築されたのです。今では敷地の南西部に建つ約50.2メートルの塔「のっぽのヘルマン」の頂上には、ソビエト連邦から独立を果たしたエストニアの三色旗が掲げられています。