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徳島県西部。山あいの小さな集落に、平日も多くのお客さんで賑わう農家レストランがあります。
“日本の原風景”ともいえる美しい景観を眺めながら、「野菜ってこんなに美味しいんだ...!」と気付かせてくれる美味しい料理をいただく。都会ではできない体験をしに行ってみませんか?




山の上の “限界集落” に人が集まる理由

「にし阿波」と呼ばれる徳島県西部エリア(美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町)には、標高100〜900メートルの山あいの傾斜地に200近くの集落が点在しています。

これらの集落で行われている農業は、段々畑のように平らな面を作るのではなく、“急斜面をそのまま農耕地として利用する” という独特なもの。400年以上にわたって継承されてきたこの農耕システムは、2018年3月、「にし阿波の傾斜地農耕システム」として 世界農業遺産 に認定されました。

▲ くねくねと山道を車で登った先に広がる美しい風景

編集部が今回訪れたのは、美馬市の「渕名(ふちみょう)集落」。 住人の多くが80歳を超えているという、いわゆる “限界集落” です。

そんな小さな集落に、県外からも観光客が訪れる場所があります。

▲ この日は平日であるにもかかわらず、すでに多くのお客さんでにぎわっていました

それがここ、2017年7月にオープンした 農家レストラン「風和里(ふわり)」

集落の高齢化・過疎化が進む中で、「なんとかこの地域に活力を取り戻したい」という思いからオープンに至ったのだそう。世界農業遺産に認定された独特の景観を眺めながら、この集落でとれた新鮮な野菜を味わえるとあって大人気!




集落でとれた旬の野菜が主役!

▲「風和里定食」(1,300円)※料理の内容は季節によって変わります

編集部がこの日いただいたメニューは、メイン、ご飯、汁物、漬物、副菜3種、サラダ、特別小鉢がセットになった「風和里定食」(1,300円)。そのときの旬のものを使っているため、料理の内容は季節によって異なるそうです。

▲ メイン・野菜とエビの天婦羅(メインは2種類から選ぶことができます。もう一つのメインは豆腐ハンバーグでした!)

▲ 特別小鉢・里芋のしんじょう風

農家レストランと聞いて、生野菜モリモリの料理を勝手に想像していたのですが、出てきた料理はすべて “野菜を食べやすくする” 工夫が感じられるもの! 普段はあまり野菜を好んで食べない方でも、これなら飽きずに美味しく食べられるのではないでしょうか。

特に美味しかったのが、里芋のしんじょう風。中にレンコンとエビを細かく刻んだものが入っており、食感も楽しめる一品です!




さりげなく出された「お茶」にも秘密が...!

▲ この集落でとれた茶葉を使用

渕名集落は各家庭に茶畑があり、農家レストラン「風和里」で提供されるお茶もこの集落でとれたもの。

遠方から来た観光客にとってみれば、もうそれだけで特別感があるのですが...... さらに驚くことに、お茶を淹れる際には「湧き水」を使用しているのだそう! 綺麗な湧き水で淹れられたお茶は格別の美味しさです。




絶景を楽しみながら。

▲ 開放感あふれるテラス席

農家レストラン「風和里」には開放感あふれるテラス席もあり、徳島平野や雄大な山々、傾斜地に広がる畑を一望できます。素晴らしい景色も調味料の一つ! 自然の恵みを五感で味わってみてください。



渕名集落は決してアクセスが良いとは言えない場所ですが、頑張って行った“ご褒美”のような、美しい風景と澄んだ空気、美味しい野菜が待っています。日々の忙しさを忘れ、のんびり田舎時間を味わう旅はいかがですか?



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