島がまるごと世界遺産
モンサンミッシェルはフランスの西海岸に位置する島で、満潮になると島全体が海に囲まれることでも有名です。その美しさから「西洋の驚異」を謳われ、1979年に島全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
今回は、そんな島全体が世界遺産であるモンサンミッシェルの魅力についてお伝えしていきます!
時間とともに変化するモンサンミッシェルの「顔」
オススメのビュースポットは「河口ダム広場」
モンサンミッシェルの対岸から島内へは無料シャトルバスを利用することになります。この無料シャトルバスは間に2つの停留所を挟んでいるのですが、対岸から2つ目の「河口ダム広場停留所」は、モンサンミッシェルを撮影するベストスポットとなっています。ぜひ島内へ入る前に途中で下車してみてください。
朝の「顔」
朝は頑張って起きてモンサンミッシェルを眺めながら日の出を待ちましょう!
私が訪れたのは11月でしたが朝方はかなり冷えたので、日の出を待つ場合は服装に注意が必要です。
段々と陽が昇ってきました。曇っていても絵になります。
昼の「顔」
河口ダム広場からの景色です。
夕方の「顔」
陽が傾きかけてきたので、日の入り時刻にあわせて再び河口ダム広場に向かいます。
対岸から1つ目の「グラン・リュ停留所」にはカフェが併設されたスーパーがあるので、少し早めに行ってコーヒーを飲みながら日の入りを待つのもオススメです。
この時間帯のモンサンミッシェルは、一日の中でも特に美しい顔を見せてくれます。オレンジからピンク、そして蒼へと移り変わる模様は「神秘的」という言葉がぴったりで思わず見入ってしまいます。
夜の「顔」
モンサンミッシェルは夕方以降ライトアップされ、昼間とはまた違った一面を見ることができます。はじめはライトアップと聞いてキラキラした神々しいものを想像していたのですが、実際のライトアップはもっと厳かで、暗闇の中にそっと佇む幻想的なモンサンミッシェルを見ることができました。
モンサンミッシェルから地平線を望む
外から見るモンサンミッシェルも素敵ですが、モンサンミッシェルの中から見る景色も絶景です。
オススメは修道院の最上階に位置する西のテラス。ここからは地平線を見渡すことができます。
世界遺産に泊まろう!
モンサンミッシェルはパリから日帰りで来ることもできますが、時間に余裕がある場合は1泊するのがオススメです。私は対岸ではなく島内の、名物オムレツで有名な「ラ・メール・プラール」に宿泊しました。
建物自体は古く、エレベーターもないため、上層階や別館の部屋にあたった場合はスーツケースの持ち運びが大変ですが、それも含め島内のホテルと思える場合は旅のいい思い出になります。
夕方以降や朝方は島内の宿泊客以外ほとんど人がいなくなるので、ひっそりと静まり返った夜道の散歩を楽しむことができます。
こちらは朝食会場です。日の出鑑賞のため早起きしてオープン時間ちょうどに行ったところ一番乗りでした。
伝統のふわふわオムレツを食す
モンサンミッシェルを訪れたからには、これを食べずして帰れません!名物オムレツの発祥店は今回私が宿泊した「ラ・メール・プラール」です。店内には、このお店を訪れた世界各国の著名人のサインなどが飾られています。
観光地価格ということもあり、高めの価格設定なので、単品で頼むより前菜・メイン・デザートのコースで頼む方が断然お得です。
今回、私はベーコンとポテト添えのオムレツを選びました。コースなので小さめサイズを期待していましたが、出てきたのは単品と同じサイズ。
気になるお味は・・・炭の味!
ふわふわに泡立てているからか卵の味が全くなく、塩気も感じられません。その代わりに口の中に広がる炭の味。塩胡椒をして、ベーコン&ポテトと一緒に食べてもとにかく炭です!なんとも衝撃的なオムレツでしたが、本場の味を経験したという意味では満足です。味については人によりますが、不安な人はケチャップを持参することをオススメします。
食事を終え、帰り際にキッチンを覗いたら味の理由が判明しました。
こんな風に炭で火を起こして一度にたくさんのオムレツを作っているんですね。炭の味がしたのも納得です。
今回は「見る」ことに焦点をあてモンサンミッシェルを紹介してきました。モンサンミッシェルには、他にも修道院見学、島内の散策、ショッピングなど色々な楽しみ方があります。都会の喧噪を離れて、素敵な旅の思い出を作ってください。