空前の旅ブームでSNSに溢れる世界各地の絶景写真。
それでも、世界にはあまり知られていない秘境の絶景がまだまだあるのです!
日本と同じ地球とは思えない!!まるで未知の惑星に迷い込んだかのような、想像を超える世界がアフリカの【エチオピア】にあります。
そんな景色が広がっているのは、エチオピア北部にあるダナキル砂漠。
この場所へは、ツアーでのみ行くことができます。
・人類が住むことのできる最も暑い場所
・アトラクション並みに揺れる砂漠道
・基本的に野天泊か民泊がメイン
このような点から「世界一過酷なツアー」とも言われています。さらにエリトリアとの国境紛争がある地域のため、ソルジャーも同行します。
しかし、その先に待っている絶景とは?!
目の前で燃えさかるマグマ!
砂漠にあるエルタ・アレ火山では、火口に広がる溶岩を目の前で見ることができます。
どのくらい近いかというと溶岩の熱をガンガンに感じ取れます。たまに火の粉が近くに飛んできます。日本だったら絶対に立ち入り禁止になっている距離感です。
夜の闇に光る真っ赤な溶岩はどろどろと渦巻き、ときに爆発したかのように空に舞い上がる。刻々と変わるその姿は見飽きることがありません。
火口での朝焼け。
マグマの前で朝日を待つ。こんな貴重な体験もできます。
明るくなってくると全体像がはっきりと見て取れます。
実はジャンプしている場所も、溶岩が冷えて固まった場所。こんなところを歩けるのもダナキルならでは。
激しくカラフルな惑星世界
ここは地球?
まるでどこかの惑星に降り立ったかのような景色が広がるダロール火山。
自然のものとは思えない奇抜な色々が織りなす世界。
凄すぎて何だかよく分からなくなります。
まだ活動している火山。
あたりには硫黄の匂いが漂い、足元では何かがフツフツ湧いています。地球が生きてるのを体感させてくれる場所です。
ポコポコした地面をうっかり踏み抜かないように、慎重に歩きます。足下はもちろんスニーカーで!
きのこ岩パラダイス
干上がった塩の大地に奇妙な形の岩が並ぶ不思議な光景。
ここもまた、どこかの星に漂着したような気分にさせてくれます。
きのこの形をした「ソルトマッシュルーム」。
なんだかゲームの世界に出てきそうで、ワクワクします。
果てしなくて広がる塩湖
どこまでも広がる真っ白な塩湖。塩湖から眺める夕日は美しく、地球の広さを感じさせてくれます。雨季にはウユニ塩湖の様な鏡張りが見れることもあるそうです。
こんなトリック写真を撮って、遊ぶこともできます。
さらには、こんなプールも!
塩分濃度が高くプカプカと浮くことができ、死海気分を味わえます。
ダナキルの暮らし
ツアー中には、塩の採掘現場や、点在する村々、賑わうローカルマーケットなど、日本から遠く離れたダナキルの何気ない日常も垣間見ることができます。
ときには50度を超える過酷な環境の中、塩の採掘をする人々。
広い砂漠で隊列を組み、塩を運ぶラクダの姿は絵になります。
村の子供達は人懐っこくて、あっという間に取り囲まれます。
世界で一番過酷? ダナキルツアーのホンネ
●ほんとに過酷なの?●
結論からいうと、決して優雅なツアーではありませんが、辛すぎて無理という!ということはありませんでした。
【移動はほぼ車】
本気で歩くのはエルタ・アレ火山に登頂するときくらいです。それも最低限の荷物だけを持って、標高600mほど。砂漠はかなり揺れますが、昔より塗装された道も増えたようなので、噂に聞いてたほどキツくはありませんでした。
【なんてたってツアー】
秘境とはいえ旅人の間では人気スポットのため、参加者は各国から集まっており、ツアーの進行は割とスムーズです。
ガイドやドライバーは英語が話せるし、専属のコックさんが毎回ご飯を作ってくれるし、お水もたくさん用意されていて、不自由に感じることもありませんでした。自分で荷物を背負って、言葉が通じない中、道を調べながら歩いて、食べ物探して、なんていうバックパッカーの日常の方がハードかもしれません。
【過酷さもツアーの醍醐味】
ツアーは基本的に3泊4日。絶景の連続でハードな時間はあっという間に過ぎていきます。
野宿だけどベッドはあるし、星を見ながら寝るなんて見方を変えたらロマンチックだし、シャワーはバケツの水だけど、みんなも同じだから段々気にならなくなります。
ぜーんぶ、ひっくるめてダナキルでしか出来ない経験!むしろ、あとになれば辛かったことのほうが思い出に残ってたりすることも☻
一生物の絶景体験をしたいならダナキルへ
地球が生み出した奇跡の世界。
眩しくて力強いマグマの熱気、色とりどりの景色を漂う硫黄の匂い、そこで暮らす人々の逞しさと明るさ、写真だけでは伝えきれない魅力に溢れたダナキル。
ちょっぴり遠くて、ハードな環境ではありますが、一生忘れられない思い出になること間違いなしです!