広島が誇る観光地、宮島。
宮島を訪れる方の多くは、厳島神社が目当てかと思います。
もちろん宮島の最大の見どころは厳島神社ですが、それ以外にもおすすめスポットがたくさん!
そこで、神の島といわれる宮島で押さえておきたい観光スポットを5つ紹介します。紹介するスポットの多くが厳島神社に近いので、半日あれば十分回れますよ。
観光にあてる時間がないという方も必見です!
豊臣秀吉とゆかりのある「千畳閣」
厳島神社の構成資産として世界遺産に登録されている千畳閣。千畳閣の正式名称は、豊国神社といいます。
この千畳閣は、豊臣秀吉が転読供養のために建立を命じましたが、建設途中に死去。そのため未完成のまま現在に至っています。
千畳閣といわれる由来は、その広さ。ここは857畳の畳を敷けるぐらいの広さがあります。内部に入ると、あまりの広さに圧倒されてしまうほどです。
千畳閣で注目してもらいたいのが、天井絵です。
写真を見てもわかるように、巨大な天井絵や書がたくさん飾られています。時代とともに風化しているものも多くありますが、迫力はかなりのものです。
個人的に千畳閣は、癒しスポットとしてもおすすめの場所。
建物は壁がないため四方から心地よい風が吹きます。観光客の方も千畳閣で景色を堪能したり、寝そべったりしている姿をよく見かけます。
千畳閣は厳島神社の入口手前にあるので、厳島神社へ参拝する前に訪れてみてください。
和様と唐様が調和した「五重塔」
千畳閣の隣にあるのが五重塔です。
五重塔も厳島神社の資産構成として世界遺産に登録されています。
外観は見事な朱色で、和様と唐様を調和させた建築様式。小高い丘にある五重塔は、風に強い構造をしているのも特徴です。
残念ながら内部は一般見学できませんが、天井には龍が描かれており色彩豊かで豪華絢爛だそうです。
かつて僧侶が生活をしていた「大願寺」
大願寺は、厳島神社を参拝した出口にあるお寺です。
ここはかつて、僧侶が生活を送った僧坊でした。先ほど紹介した千畳閣が本堂になる予定だったようです。
大願寺には、日本三大弁財天のひとつである厳島弁財天が祀られています。
大願寺にある書院は、日本の歴史に大きな影響を与えた勝海舟と木戸孝允が会談した場所でもあります。
境内には、伊藤博文が手植えをした九本松が立派な姿で大願寺を見守っています。
密かなビューポイント「多宝塔」
春は桜の名所としても有名な多宝塔。
多宝塔は「あせび歩道」途中にある塔で、かつては厳島合戦のときに陶軍が陣を置いた場所として知られています。
特徴的なのは、上層と下層の形が違うこと。上層部はお饅頭型になっている関係上、柱から突出した部分は拳鼻になっています。
多宝塔は、厳島神社や大鳥居、対岸の景色が見えるので、密かなビューポイントとしても有名です。
ぜひ多宝塔からの景色も堪能してみてください。
宮島のパワースポットといえば「大聖院」
個人的にいちばんおすすめなのが大聖院です。とても由緒あるお寺で、大聖院はかの有名な空海が開いたとされています。
過去には
・豊臣秀吉
・明治天皇
・伊藤博文
・ダライ・ラマ14世
も訪れており、格式の高さも伺えます。
大聖院はいくつもの建造物で構成されているため、境内の中はとても広いです。
仁王門から階段を登りきると右手に見えるのは、この観音堂です。
観音堂には、砂マンダラや明治天皇が宿泊された絵図などが飾られています。
この観音堂では「戒壇めぐり」という地下道を通り抜ける修行ができるので、ぜひ体験してもらいたいです。
戒壇めぐりとは、地下道を通り抜けることで積み重ねた罪障が取り除かれる修行のことです。
大願寺のパワースポット
大願寺のパワースポットで、個人的におすすめなのが一願大師です。
大聖院のいちばん奥に、本坊最古の大師堂がありますが、その裏手にお大使さまが祀ってあります。
お大使さまは目立たない場所に祀ってあるため、見逃さないようにしてくださいね!
そして大聖院では、万福堂に七福神が祀られています。
ここは「宮島七福神」として名所になっており、一度に七福神巡りができる場所としても有名です。
小さなお堂ですが、やさしいお顔立ちの七福神にはほっこりします。
大聖院のパワースポットには
・編照窟…四国八十八カ所のお遍路参りをしたのと同じ功徳を得られる
・三鬼堂…全国で唯一、鬼神を祀ってある
などもあるので、こちらもぜひ参拝してみてください。
功徳が得られる魔尼車
魔尼車とはチベット仏教の宗教用具で、一度回すと、般若心経一巻を読んだことと同じ功徳が得られるといわれています。
この魔尼車は、大聖院へ登る階段にもあるので、心を込めて回してみてくださいね。
宮島では厳島神社以外にも注目して散策してみよう
宮島は昔から神の島として崇められてきました。その証拠に、島内にはさまざまな神社仏閣があります。
今回紹介したスポットは、宮島観光の中でも定番のものばかりです。時間のある方は、ぜひさまざまな史跡を巡ってみてください。